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サンパウロビエンナーレと東大駒場キャンパス
- inaba
- 6 日前
- 読了時間: 2分
更新日:6 日前
先日、ブラジルのサンパウロビエンナーレのプレイベントが東大駒場であり、久しぶりに駒場東大前に。




サンパウロビエンナーレのプレイベントは、池上高志さんの講演などもあり、楽しい会だった。
1951年に始まった同ビエンナーレは、ヴェネツィア・ビエンナーレに次いで世界で二番目に長い歴史を誇る。






ただ、私は駒場キャンパスの思い出に引きずられていた。なにせ、20年ぶりだった。
東大の教養時代は2年間、駒場キャンパスで過ごす。
当時、なぜか渋谷センター街のロッテリアでバイトして、下北沢でフラメンコを習い、キックボクシングジムに通いながらレコード屋に入り浸っていた錯綜していた自分は、ほぼ駒場の記憶がない。
当時、医学部の友人が駒場寮の寮長をしていた。駒場寮が潰される、ということで、彼は大学紛争の全共闘を再現するようにヘルメットをかぶり、東大本部と闘っていた。
結局、駒場寮は潰された。
いまはシャレオツなビルが建っていて、今風であり、昔のカオスな雰囲気は皆無だ。
松尾芭蕉が「夏草や兵どもが夢の跡」と言うように、私はこのシャレオツなビルを見ながら、ヘルメットとゲバ棒を持って戦っていたT君の残像が脳内に浮かぶのだった。
感傷はさておき。
大学は植物の緑が美しく、人間の建てたものもすごいけれど、この植物の威厳さにはかなわないなぁ、とも。
何もかもが、前世の記憶のよう。
前世から現世へ、現世から来世へ。
過去も現在も未来もすべて現在に畳み込まれているように、前世も現世も来世もすべて現在の時空に畳み込まれているのだろう。







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