

青熊書店@大岡山
大岡山の青熊書店に。 熊本高校の先輩が古書店をされていると高校の会報で知り、日吉から立ち寄りました。 夫の青森と、妻の熊本をがっちゃんこさせて、青熊書店のネーミング。 ギュッと詰まった本の空間は、松岡正剛さんの遺志も受け継ぎながら、本への愛が溢れた空間。 右から左へと本を流すのではなく、店主の愛ある編集が入る事で、本自体が別の意味と価値を帯びる。 わたしも本やレコードには恩恵を受けた。恩返しをしたい。 小さくともよいので、魂がほっこりする古書店を軽井沢でやってみたいな、という気持ちが岩清水のようにコンコンと湧いてきたー。いのちの居場所。古書は先人の魂の継承。 講談社から出る新刊本も置いて下さるみたいです。 2025/11/17:稲葉俊郎『肯定からあなたの物語は始まる』(講談社)( Amazon )( 講談社Web ) 温泉小説と、九州の千夜千冊、を購入。 熊本つながり、で、からしれんこんうまい棒、までいただいてしまいました。新幹線のおつまみに。 また大岡山、立ち寄ります! 青熊書店 住所 〒145-0062 東京都大田区北千束1-53-11...


富士山(不死山)
太郎(or太陽の塔)からの禅の公案として、700万年後の未来の人類をイメージしていたとき、新幹線から富士山(不死山)が顔を見せた。不思議な雲と共に。 人間は、いづれ雲や山のような存在物に溶け込んでいく、有機物と無機物との区別は一時的なもの、この世がそもそも仮の宿(「常世(とこよ)」に対する「現世(うつしよ)」)、と考えていたのは、ほんの100年前くらいのコモンセンス(共通感覚)。 雲には水として、山には菌が分解した養分として、霊は山に帰り祖先として。死者は、土に還り、天に昇り、循環の環そのものとなる。 人間は山や水、自然へと変化することで、過去・現在・未来という「とき」を結び、生類や自然という「いのち」も結び、壮大な円環を結ぶ。しめ縄のように、しっかりと。 そんな時代の記憶は、今でも神話や物語が、コトバという乗り物で遠い太鼓のように語りかけていること。 悠久の過去への眼差しと、未来へのヴィジョンこそが、【現在】を変容させる。 「芸術は呪術だ」 太郎の祈りは、次世代に託された。


禅の公案 太陽の塔から
軽井沢から大阪に来ると景色はがらっと変わる。 ここまで都市を作り上げるには多くの人の汗があり、一本一本の鉄骨や鉄柱含め、関わったすべての人に人生のドラマがあると思うと、ぐっとくる。 10年前、100年前、1000年前、1万年前、、と比較して、動物が見ても昆虫が見ても、人間が作り上げた都市の精密さや緻密さは、きっと驚異的に見えているのだろうと思う。 大阪に行ったときに、 万博記念公園に太陽の塔を見に行った。 岡本太郎は、人類は進歩も調和もしていない、と、宣言し、太陽の塔という神像を据えた。1970年のこと。 太陽の塔は過去・現在・未来の象徴。悠久の過去と遥かなる未来とが衝突して現在という時空が立ち上がる。 現在は過去と未来が衝突した火花のようなエネルギー構造物。 太郎と太陽の塔からの、禅の公案のようなものだと受け取ってみる。 約700万年前、類人猿から分岐した「猿人」と呼ばれる初期の人類が誕生した(サヘラントロプス・チャデンシス:現在のところ最古の人類化石)。 700万年かけて、いまここにやってきた。農耕や産業・情報革命を経ながら。...


紅葉の 軽井沢 雲場池
軽井沢で散歩。旧軽井沢から裏道を通っての雲場池。 道をただ歩く。ただそれだけで楽しい時期。 ものすごく暑く散歩の気分ではなかった夏。そして、雪や凍結含め、ものすごく寒くなる冬。 その間の、思わず散歩したくなる一瞬のひと時。 雲場池。紅葉が美しく、多くの方が訪れている。 軽井沢に住んでいると観光地にはあえて行かなくなる。だからこそ、あえて行ってみる。 結果、やはり自然が醸す圧倒的な美しさに、息をのむ。 自然の色が刻々と変化しているように、きっと人間の体の中もこうして日々入れ替わり、変化し続けているのだろう。 時に吹く風で、水の形が変化する。 そうした二度と訪れない自然の変化の層との出会い。 水は本当に不思議なすがた、かたち。 作家、正宗白鳥(1879〜1962)の文学碑も、雲場池のほとりで見守っていて、ここにも静謐な時間が流れていた。


本・中川@松本
とても素敵で思い出深かった場所。 長野県松本市にある【本・中川】。 本特集でよく出てくる本屋さんなので、いつか行ってみたいな、と。 【本・中川】には、普通の本屋では見たこともない美しい独立系の本が立ち並び、ベストセラーという巨大な社会の流れとは全く違う時間が流れていて、美しい秘湯を流れる岩清水と清流のような作品群が。 中にはギャラリーも併設されていて、本と美術との合わせ技が素晴らしく。 【本・中川】にも多数あった【 ナナロク社 】は面白く素敵な作品をたくさん作っている出版社だなぁ、と。詩集が多い【 左右社 】も装丁が素晴らしく美しくて。 本好きたちによる本好きが集まる場。 とってもInspirationを受ける場だった。 私は、素敵な神社仏閣に行くと、色々な霊感(Inspiration)を受け取るのですが、【本・中川】も同じ場。本を見ているだけで無意識が動き、イメージの世界に包まれてゆく。 定期的に訪れたい場。 ちなみに、店主の中川さんは、暮らしの手帖で連載もされていて、素敵な方でした。 吟味して本もたくさん買いました。 とても小さいスペースなの


1day リトリート 名湯名山 蔵王温泉 Zao Onsen『ゆとりのYou Treatで湯トリート』(11/22+11/23)
山形ビエンナーレ2024 in 蔵王 の時にはすぐ満員になってしまった企画でしたが、さらにパワーアップさせて【温泉+食+太極拳+瞑想=マインド風呂ネス】のリトリート(湯トリート)を、山形県の蔵王温泉で行います! 11月22日(土)or 23(日)です。 私も久しぶりの蔵王温泉。超酸性のお湯なので、目に入るとピリピリしみます。温泉のDeepな話もします。 写真は2024年のときのもの。 photo by Otaki Kanako . 1年前と思うとなつかしー。 ぜひお越しください~!!(^^ ============= 1 day リトリート 名湯名山 蔵王温泉 Zao Onsen 『ゆとりのYou Treatで湯トリート』のお知らせ 秋が深まる蔵王温泉にて、温泉、体、医療、食を通して、 こころと身体と対話する1dayリトリートを開催いたします。 ____________________________________ |会期| 11月22日(土)、23(日) |時間| 11:00-18:30(各日) |参加費| 16,500円(税込) |定員


ふくろうの湯@ 和歌山市本町
和歌山市のふくろうの湯。 ここも不思議な場にたたずむ、パンチの効いた日本有数の超レア温泉だった。 まず立地が不思議。商店街があり、上には商業ビルが建っている。その地下に温泉がある。 ビルの地下から日本有数!の濃厚な高濃度温泉が見つかっている。日本でも5本の指に入るのでは?という高濃度。すごい価値。 温泉には高張性や低張性という表示がある。 これは、浸透圧が高い、ということで、つまりは水に濃厚に何かが溶けている、ということ。 色々なものが溶け込んでいると、濃度があがり、浸透圧があがる。 浸透圧が高いお湯にはいると、皮膚を介して、水が体から抜けていくので(皮膚が浸透膜になって濃度を一定にしようとする)、脱水になりやすい。湯あたりもしやすいが、効いた~~~という実感が得やすい。 ------------------- ふくろうの湯 泉質:含鉄―ナトリウム―塩化物 炭酸水素塩強塩温泉 分類:中性高張性低温泉 ------------------- 泉質名にたくさんの名前が出ているのは、それだけバラエティーに富んだものが含まれている、ということ。...


朗読と対談「生きることと本」@軽井沢ブックフェスティバル2025
10月25日、10月26日に軽井沢の最高なキャンプ場(ライジングフィールド軽井沢)で『軽井沢ブックフェスティバル2025』があります。 私は所要のため残念ながら初日10/25だけの出席ですが、10/26も出たかった。。。涙 豪華な企画満載! 私は ●10/25土曜1630-1650(「いのちを呼び覚ますもの」朗読) ●10/25土曜1900-(対談「生きることと本」:東えりか(書評家)、稲葉俊郎(作家、医師)) に出ます。 自著の朗読に関しては、安請け合いしたので、やや大丈夫かなぁ、と不安ですが、言霊(言葉に命が宿る)というのはあると思っています。 能の稽古の時にも「言霊」は厳しく指導いただいたので、言霊を感じていただけるのでは?とも思います。 講談社の新刊が間に合えば、ここで朗読できればよかったんですがー。 10/26日曜も面白いイベントたくさんありますし、ぜひ軽井沢にお泊りの上で参加ください。 駅から近いんですが、山の上でなかなか寒いと思いますので、しっかりした防寒着でお越しください~。 ■連絡事項 服装について ・今週末の軽井沢の最低気温は


村上春樹ライブラリー(早稲田大学国際文学館)
村上春樹ライブラリー(早稲田大学国際文学館)は、コロナ禍の2021年10月に開館。当時、公務員でもあった私は県外に出るだけで制限がかかっていた。そもそも。都内に行く余裕もなかった。そして、4年が経った。 2025年の10月、村上春樹ライブラリーにいる夢を見た。目覚めても現実...


EXPO 2025 大屋根リング
EXPO 2025(大阪・関西万博)の感想、最後です。 朝見ても 昼見ても 夜見ても 大屋根リングは「すごい」のひとこと。 藤本壮介さんの「開かれた円環(Open Circle)」「ばらばらであり、ひとつであり」という哲学が素晴らしいです。 →cf. ●August 28,...