

藤子・F・不二雄先生からの宿題(100%ドラえもん&フレンズ in 東京)
子どものバイオリン関係(スズキメソード)で東京に出たとき、有明に出かけたら、ちょうど 東京ドリームパーク がオープンの日で、そこでは「 100%ドラえもん&フレンズ in 東京 」がやっていた。 ただ、行けばすぐ見れる、というものではなく、無料エリアと有料エリアが複雑に絡み合い、しかも有料エリアは時間ふくめて事前予約制で、何も見れなかった。最近、よくあるパターン。事前予約制が増えると、なんとなく・ぶらぶら、ではうまくいかない。右脳よりも「予定、立案、計画、実行、任務完了」みたいな左脳回路が求められる。 ただ。 無料エリアに置いてあるドラえもんフィギュアや、エスパー魔美やパーマンだけでも十分に満足できた。 機械と人間との関係性は、日本では昔から漫画やアニメなどで取り上げられ、時間をかけて考えるべきテーマになっていた。 『ドラえもん』は人間の欲望に関する物語でもある。 困ったとき、のび太がドラえもんに助けを求めると、便利な道具が準備される。 困り事は簡単に解決するが、物語はここからだ。 あれもできる、これもできると欲望は膨らみ、スネ夫やジャイアンへの


『婦人画報(2026年5月号)』:「追悼―ファトマ・ハッスーナ」 (稲葉俊郎)
4月1日発売の『婦人画報(2026年5月号)』に、「追悼―ファトマ・ハッスーナ」として、私も文章を寄せています。 ファトマ・ハッスーナは、パレスチナ・ガザ地区出身の写真家(フォトジャーナリスト)。 ガザ紛争下での日常を世界に発信し続け、彼女を追ったドキュメンタリー映画『手に魂を込め、歩いてみれば』(イラン出身のセピデ・ファルシ監督、2025年)がカンヌ映画祭の出品作品となり、その報告をした翌日に、彼女は現地の空爆で家族と共になくなってしまいました。 映画『手に魂を込め、歩いてみれば』も、そうした戦時下の1日1日が命がけの日常がとられていて、複雑な気持ちになる映画です。 映画が見れなかった方も、2026年4月18日~5月17日に開催される第14回「KYOTOGRAPHIE 京都国際写真祭」でもファトマ・ハッスーナの写真が展示されますので、ぜひご覧いただきたいです。 世界中で戦争が起きていますが、領土、資源、そして宗教戦争など・・・、色々な争いの種があります。 一度争いが起こり、怒りや恨みや復讐がはじまると、なかなか止めることができません。...


「芹沢銈介展」@Lagom
御代田町のLagomで「芹沢銈介展」が開催されています。(3/12 -3/31まで) 芹沢さんは染色工芸家であり、重要無形文化財「型絵染」の保持者(人間国宝)です。 芹沢さんの作品は明快で力強いデザイン、鮮やかで美しい色彩が特徴。 文字のようなグラフィックのような梵字(ぼんじ)のような。 今回の展示は、個人的なコレクションでもあり、友人に手渡すときのような作りこまれていない作品も多く、芹沢さんの人となりが伝わる優しい展示。 ぜひ見に行ってみてください! 仏画「微笑観音」も美しかったです。 MMoP(モップ) 〒389-0207 長野県北佐久郡御代田町馬瀬口1794-1 lagom(ラーゴム)営業時間: 10:00 ~ 17:00 定休日: 水曜日 https://mmop.jp/shop/118/ Lagomでの「芹沢銈介展」の裏側では、Konstの素敵な作品も多く陳列されています。軽井沢の障碍者の方々と、遊ぶように自由な気持ちで作られたデザイン性の高い作品群。購入もできて、収益の一部は福祉へと還元もされていきます。 福祉と芸術・デザインの新しい


『great journey 9th』近藤良平(コンドルズ)× 永積 崇(ハナレグミ)@赤レンガ倉庫
great journey 9th。 近藤良平(コンドルズ)さんと永積 崇(ハナレグミ)さんの不思議な舞台。 わたしは2年前の7thで共演させていただきました。 great jouneyは、いつでも横浜赤レンガ倉庫で行われる雲を掴むようなひととき。 基本的には、遊ぶ、ということ。プロが行う本気の遊び。 色々な発想の種を膨らましたり潰したり、思いつきと即興と愉快な空想にまきこまれる。ジャンルや分類を拒み続ける不可解な時間をともに過ごす。 わかったような気がすると、わからないところに連れて行かれ、迷子になると、ダンスと音楽で助けてくれる、というような。コンドルズの舞台と同じで類似物がない世界。 3/21と3/22のまだ2公演ありますので、ご興味あれば2人の芸達者ぶりを堪能下さい。 軽井沢から遥々この舞台見るために赤レンガまで行って大満足でした。 とにかく異次元が楽しい! ................... ダンス集団・コンドルズを主宰しダンスを柱に演劇、映画、テレビなど多角的に 活躍する近藤良平と、ハナレグミ名義で2002年からソロ活動をスタート


「島村洋二郎─無限の悲哀と無限の美」@梅野記念絵画館(長野県東御市)
長野県東御市にある梅野記念絵画館へ「島村洋二郎─無限の悲哀と無限の美」を見に行った。 情念が練り込まれるような凄まじいチラシの絵を見てから、実物を見に行きたいと思っていた。 島村洋二郎は1916年東京に生まれた。浦和高校に入学するも、画家を目指して退学。当時の画家は現金収入がほとんどない。極貧から抜け出せないことを承知の上で絵を描き続ける覚悟がある人間しか画家になっていなかった時代。 戦時中は従軍画家として戦場にも出るが、1945年に肺結核のため帰国。 当時は不治の病とされた結核を抱えながら日本中を転々としながら絵を描き続けた。 1953年に新宿の喫茶点でクレパス画展を開き、その最終日に大喀血し亡くなった。享年37歳の若さだった。 島村洋二郎の作品は、肺結核による死を意識しながら、どの瞬間に絶命してもいいようなエネルギーが込められている。お金がないため、安いクレパス(オイルパステル)を極限まで厚く塗り重ねて描かれていて、強烈な情念が絵の厚みとなっている。 厚く塗りこまれた絵の中をのぞいていると、戦後の混乱期、美に人生を捧げながら必死で純粋に生き続


「痛み」のあるところにアートは生まれる
3月1日の「芸術と医療が交わるところ」@筑波大学。 とても刺激とエネルギーを受けた回でした。 開催前の午前中に、主催の岩田祐佳梨さんに筑波大学・大学病院で行われている医療と芸術の実践を見学させてもらった。 病院はとにかく規制が強く、だからこそ硬く緊張した空間になってしまう。そこに少しでも柔らかい風を呼び起こすために芸術の力を借りる。もちろん、そう容易くはない。ただ、だからこそ「医療と芸術」に橋を架けようとする実践者たちは、自身が強い軸を持っていないと壁を突破することはできない。 筑波大学は広大なキャンパスだった。つくばの広い土地と広い空が広い心の空間を生み出し、未知の力を引っ張り出すのかもしれない。芸術専門学群と医学の徒とが自然に交わりながら、お互いで素敵な空間を作ろうとチャレンジしている。その長い歴史に感動した。岩田さんは自身がつくばの学生だった頃から長くかかわっている! 筑波大学附属病院では「ファシリティドッグ」のクラウドファンディングもしていた。ファシリティドッグとは、病院に常勤し、医療従事者とペアで治療やリハビリを行う専門的な訓練を受けた


横尾忠則現代美術館:大横尾辞苑
神戸に行ったら必ず寄るのが横尾忠則現代美術館。 いまは「大横尾辞苑」という展示が開かれている。 ひらがな45文字(あ~を)、アルファベット26文字(A~Z)に対応した横尾作品が展示されている。図録も面白くて思わず購入。 横尾さんの多様で広範で森羅万象を扱う作品群を見ていると、自分の中にある開かれていない扉が開かれ続けるようで、心が動き続ける。自分の心の中で起きている現象には名前をつけることができない。心が動く、としか形容できないもの。 展示の「あ」は「アストラル体」から始まる。どれだけの人が神智学やシュタイナーを読み、「アストラル体」のことを知っているだろうか、と思うと、美術館が霊学としても機能しているから面白い。 横尾さんとアトリエで話すときは、こうした話が随所に織り込まれるので、横尾ファンとしては基礎教養と言っていいものでもあるけれど。ただ、大事なものは名前ではなくて、名前が指し示す実態のほう。論語読みの論語知らず、にならないように。 「見えないものを見る」のが芸術である、と言うのは簡単だが、横尾さんはさらに「見えるものを見えなくする」芸術と


「芸術と医療が交わるところ」(登壇者:稲葉俊郎、森合音、貝島桃代、岩田祐佳梨)@筑波大学
芸術+医療の、関連のイベントです。 3/1日曜に「芸術と医療が交わるところ」として筑波大学にてイベントがあります。 登壇者は稲葉と、森合音さん!、貝島桃代さん!、岩田祐佳梨さん!という豪華ゲストです。 森合音さんは、四国こどもとおとなの医療センターのアートディレクターとしてメディアにも多数出演しながら、日本で完全にトップランナーとして病院でのアート活動を長くされています。2013年の開院時より病院でアートディレクターとして勤務されているのでもう13年!です。私もNHKで森合音さんの活動を見て、あまりの先駆的で未来的な活動に感動しました。 ● 四国こどもとおとなの医療センター 紹介動画 貝島桃代さんは、建築設計事務所アトリエ・ワンを主宰する、私にとってはスター建築家です。高齢者や障害者の福祉施設の設計も手がけつつ、常に斬新でクリエイティブな建築思想と設計は以前から注目していました。筑波大学でも長年教えられていて、いまはスイス連邦工科大学チューリッヒ校 教授として、建築家の後進を育てられています。 ● swiss window journeys Mo


ビックリマンと再会してびっくり
ご当地ビックリマン。箱買い。 箱があるだけで自宅が駄菓子屋になるから、まあ不思議。 令和ではご当地編として、東日本編と西日本編があるのも素敵だ。温泉地にある温泉むすめのキャラもいいけど、温泉とビックリマンでコラボできないかなぁ。 40年以上続くビックリマン(悪魔VS天使シール)のキャラクターイラストは、米澤稔さんと兵藤聡司さんの指定コンビが今でも手掛けていて、このイラストが本当にかわいいし、見ているだけで楽しくなる。現代アートだと思う。 ドキドキしながら選び開けてお菓子も残さず食べる。シールも大切に保管。秘密の小箱から時々開ける。 小学生のころ、ドキドキ学園とか、ガムラツイストとかも集めていたけど、あのイラストも本当にかわいかった。 サブカル好きとしては、本屋レコード屋だけでなく駄菓子屋もやりたいなぁ。夢を与える素敵なお仕事。 かわいくて素敵でワクワクするものは、平成や令和の子どもにも普遍的。 温泉とビックリマンでコラボできないかなぁ、と思っていたのは、2019年のビックリマンで「ヌル魔UFO」という温泉マークのキャラを持っているから。 裏面には


インターメディアテク@東京駅
東京駅でしばし時間があるときに行く場所。インターメディアテク。 ここは色々な無意識が活性化される場で、学問の蓄積、知や時の厚みを感じる場。 東大の収蔵品。無料で入れる。展示物もすばらしいが、展示の方法がさらに素晴らしく。 以前、故篠山紀信さんにBrutusの記事(2017年 Brutus 854号)で写真を撮ってもらうとき、この場で取らせていただいたのも良き思い出。劇団イキウメの前川広大さんと。 隕石や宇宙の石の企画展示もよかった。 意識が一気に宇宙空間まで広がる。 宇宙空間から人類を眺めながら、私たちはどこから来たのか、そしてどこへ向かうのか、と。 なぜ人類は地球という閉じられた世界の中で侵略したり戦争したり、互いの命を損なうことをし続けるのか、自分の価値観を絶対だと思い込んで他者に押し付けるのか。 人間の中に埋め込まれた何かが、そうさせているのだ、とすると、人類が乗り越えるべき課題は外にはなく内部にしかないと、思う。 宇宙に生命が生まれたこと奇跡を思う。 インターメディアテク KITTE丸の内 〒100-7003 東京都千代田区丸の内2丁目7