

素粋居 石の神さま ミシャグジ 後戸の宿神 能楽
アクアイグニス別邸となる、湯の山温泉の「素粋居」という宿泊施設もご厚意で見せていただいた。 自然素材をテーマにした12棟の独立したヴィラがあり、8つの素材(木、石、土、鉄、漆喰、和紙、漆、硝子)がそれぞれテーマになっている。 1棟ごとに建築家やクリエイターが異なり、間取りやインテリア、アート作品に至るまで、ひとつとして同じ部屋はなく、さらに源泉かけ流し露天風呂まで作られていて、パラダイスそのもの! 陶芸家・内田鋼一さんのプロデュースのようですが、アンティークや現代のアートのバランスが素晴らしかった。 贅沢したいとき、家族連れでお子さんに気にせず室内の露天風呂で湯治したい方には、お薦め。 すぐ近くのアクアイグニス片岡温泉のお風呂への送迎もありです。(ルフロのミネラルミスト浴は別料金ですが) この写真は、石の部屋。 石の神様のように鎮座されている! 地元・三重県産の「菰野石(こものいし)」の巨石とのことで、菰野石は伊勢神宮の玉砂利にも使われている質の高い石。 石の神さまと言えば、コノハナノサクヤビメの姉である石長比売(イワナガヒメ)は強さや永遠を象


鹿の湯@那須湯本
最後は、那須湯本にある「鹿の湯」へ。 「那須湯本温泉神社」の神社のすぐ近くに湧く那須温泉元湯の「鹿の湯」は、今から1380年あまりも昔、日本で23番目に発見された古い温泉とされます。栃木県内では一番古い温泉。矢で傷ついた白鹿が湧き出る温泉に浸かって傷を癒していたことから発見されたとのこと。 「温泉の神」を祀って那須温泉神社が創建されていますが、平家物語でも「那須温泉大明神」として登場するほど由緒正しい神社です。 硫黄を含んだ強い酸性の白濁したお湯は、いきなり湯に入ると刺激が強く、湯船の温度も高い。 入浴の心得では「入浴前に頭に手拭いをかぶり、その上からかけ湯を約300回ほどする」とあり、さすがにここまでしている人はいませんが。。 湯船は、女性は4つ、41~46℃。男性は6つ、41~48℃あります。少しずつ温度でならしながら入っていきましょう、ということですが、さすがに48度は数秒しか入れませんでしたが、46度までは比較的気持ちよく入れます。無理は禁物です。 このレトロな浴槽と(もちろんシャワーなし)、強烈な酸性泉にもしびれます。...


『平和とは、ただ闘いのないことではなく、魂の力より生まれる美徳である。』スピノザ「国家論」(宮下真「なかよくなることば」)
毎晩、子供には絵本の読み聞かせをしている。 声の波動から受け取る力を育てるために。視覚は騙されやすいから。 ちょっと前は古事記がヒットしていた。 今は、この 「なかよくなることば」 (永岡書店、2017) という含蓄ある素敵な絵本がヒット。 読み聞かせている自分も、自分自身に読み聞かせるようにして。 --------------- 『平和とは、ただ闘いのないことではなく、魂の力より生まれる美徳である。』 スピノザ「国家論」 --------------- 『ずっと昔から人間のたましいが求めてきたもの、それが平和なんだ。』 宮下真「なかよくなることば」 --------------- --------------- 『戦いは知らざる人には甘美なれど、知る人はその近づくをあまりにも怖れる。』 ピンダロス --------------- 『戦いにあこがれるのは、本との戦いを知らない人だけだよ。』 宮下真「なかよくなることば」 --------------- --------------- 『戦争は戦争のために戦われるのでありまして、平和のための戦争など


さくら祭り 水沼の湯
トロッコ列車で有名なわたらせ渓谷鐵道の「水沼駅」には、ホーム直結の天然温泉がある。 「駅の天然温泉 水沼の湯」。電車を降りてすぐに改札を出る感覚で温泉に入れるのはすごい。 泉質もナトリウム・カルシウムー塩化物・炭酸水素塩冷鉱泉(中性)で、なかなか成分も多く、まろやかで肌あたりのやさしい泉質。 「水沼の湯 – 駅の天然温泉&サウナの森 水沼ヴィレッジ」というだけあって、サウナが有名らしい(ほうじ茶ロウリュが楽しめるとか、アイディアが面白い)。 ちょうど桜の時期は「桜まつり」を唄うだけに桜が満開。露天風呂から美しい桜が見える素敵なロケーションでもあった。 日本には天国のような場所がたくさんあるなぁ。 「 水沼の湯 – 駅の天然温泉&サウナの森 水沼ヴィレッジ 」 群馬県桐生市黒保根町八木原宮原583


日光湯元温泉
日光(二荒)へ出かけた本来の目的地は日光湯元温泉。 標高約1500mの湯ノ湖畔にある歴史ある温泉地。 約1200年前に日光開山の祖・勝道上人によって発見されたと伝えられている。 日光湯元温泉は日本で4番目に濃いとされる硫黄成分(硫化水素型)(1位:万座温泉(群馬)、2位:月岡温泉(新潟)、3位:高湯温泉(福島))なので、帰宅してもなんだか肌から硫黄の匂いが香るほど。 そして、生きているようなお湯の美しい色にも感動。 源泉がもともとエメラルドグリーンで、空気に触れて酸化すると乳白色へ変化する。 多くの強酸性硫黄泉(草津など)と違い、日光湯元は弱酸性(から中性。pH6.3‐6.6)。殺菌力がありながらも肌への刺激が強すぎず、とろみのある柔らかな肌触りがある。 ちなみに。 日光湯元温泉は、1954年(昭和29年)に、青森県の酸ヶ湯温泉、群馬県の四万温泉とともに日本で最初の「国民保養温泉地」に指定された由緒ある場所。 国民保養温泉地とは温泉法に基づき、温泉の公共的利用を促進するため、環境大臣が「温泉利用の効果が十分期待され、健全な保養地として活用される」


二荒(ニコウ)と日光(ニコウ)
江戸、東京を守るエネルギー源(源泉)としての日光。 日光の語源は、二荒山神社の方にあって、「二荒(ニコウ)」が「日光(ニコウ)」へと名を変えた。 その背景には、荒ぶるエネルギーを陽の光(火・陽)で調和させて国家を安定させる。という、陰陽を反転させる意図があったのかもしれない。 誰にとっても、自分の中にある隠れた部分(影、陰)と向き合うことで五行のバランスを整えることが大事だ。 二荒山神社はそのための「気づき」を得る場所の一つとされる。 伊勢神宮を「陽」や「表」とするならば、日光(二荒山)は「陰」や「裏」。表の繁栄を支える土台であるという構造とも言える。 日光二荒山神社(男体山)。 男体山はかつての火山で、その荒ぶる魂は「火」を象徴する。「火」のエネルギー。 停滞した気を爆発させて動かし、物事を動かす原動力を与える。「火」の力。 男体山の麓に広がる中禅寺湖は、巨大な「水」の貯蔵庫。 強すぎる「火(山の怒り)」を「水」が鎮め、安定した霊力へと変える。 「冷静な判断力」や「心の浄化」をもたらすのは水の働き。「水」の力。 火と水(カミ)のバランスが整うこ


日光と東京
日光に行きたいとひらめいたのは今年から江戸(東京)での仕事が増えてきたので、TOKYOを支えるエネルギー源とエネルギーラインを全身で感じに行きたかった、というのもある。 徳川幕府が陰陽五行の法則を用いて、日光(二荒山神社・東照宮)に強力なエネルギーの源泉を置いたらしいので。 家康を「東から照らす光の神(東照大権現)」として祀り、江戸城の結界上の北に配置して、家康を「江戸を見守り続ける北極星」になぞらえたのは、天台宗の僧侶である天海の考え。 江戸城(東京)から日光へと続く道は、単なる交通路ではなく、霊的なエネルギーを通す「龍脈」とみなされた。 北極星(日光)と、地上の中心(江戸城)を一直線に結ぶことで、古来の霊山である二荒山(男体山)の強力な自然エネルギーの力で江戸を守る。 五行において北は「水」の属性で生命の「再生」の場所。 徳川家康を北(日光)に祀ることで、家康の魂が枯れることなく、常に新しい生命力を江戸に供給し続けるために。 江戸城から真北へと伸びるエネルギーラインとして日光街道を見る。 陰陽五行や風水のメガネは、地球のエネルギーラインを読み


美しい中禅寺湖と男体山の力
美しい中禅寺湖と男体山。 栃木県日光市の日光国立公園内。 火山が爆発すると地球の形が生まれる。水とエネルギーがたまる。 そんな原始地球のミニチュアなような絶妙で霊妙なバランスに感嘆する。そんな美しい風景。 2万年前に男体山(なんたいさん)が噴火して中禅寺湖ができた。 車で行くときに「いろは坂」というすごい急坂を上り続けると、突然に巨大な水甕があり、それが中禅寺湖。標高1269mは日本一標高の高い湖。 中禅寺湖に向かうために必ず通る「いろは坂」は面白かった。 合計48の急カーブがあるので、「いろはにほへと…」にちなんで「いろは坂」。 上り専用の「第二いろは坂」と下り専用の「第一いろは坂」の一方通行のはずなのに、上り専用で降りて逆走してくる巨大トラックがいて驚愕した。狭い道でUターンすらできないのだろうか。 下り専用の「第一いろは坂」で、天狗さんも撮影。 奈良~平安時代に、勝道上人(山岳仏教の先駆け)が男体山に修行で登り、湖畔に「中禅寺(立木観音)」を建立したことで、中禅寺湖という名前になった。 そのことで、男体山自体が神体山となり、山岳信仰の修行の


「湯船(ゆぶね)」「湯(ゆ)」「風呂(ふろ)」
お風呂の浴槽のことを「湯船(ゆぶね)」と呼ぶのは、江戸時代に川を巡回していた「お風呂の船」が語源と言われている。 船の上に浴槽がある水上の移動式銭湯。 有明を歩いていたらそのレリーフを偶然に見つけた。見て!見て~!とあちらからの声が聞こえてきた。 船が川を巡回し、客が呼び止めて乗り込む、キッチンカーのようなスタイルだった。 江戸時代の入浴料金は大人は約100円~300円程度くらいで(そば一杯の半分程度)、1ヶ月使い放題のサブスクリプション「羽書(はがき)」という定額パスも存在していたのだから、今も昔も考えることは同じ。 江戸の人は、土の埃が舞う暮らしの中でさっぱりするため、朝晩2回お風呂に入る風呂好きだった。だからこそ風呂や銭湯が大切にされていた。 銭湯は「裸になれば身分の差はない」平等な場所(人類皆兄弟)でもあり、相手を思いやる「譲り合い」「慮(おもんぱか)る心」を育てる場としても機能していた。つまり倫理や道徳教育の場でもあった。 ちなみに、銭湯の二階は、落語(寄席)のルーツの一つとも言われている(諸説ある)。 話の面白い人が「すべらない話」(


『婦人画報(2026年5月号)』:「追悼―ファトマ・ハッスーナ」 (稲葉俊郎)
4月1日発売の『婦人画報(2026年5月号)』に、「追悼―ファトマ・ハッスーナ」として、私も文章を寄せています。 ファトマ・ハッスーナは、パレスチナ・ガザ地区出身の写真家(フォトジャーナリスト)。 ガザ紛争下での日常を世界に発信し続け、彼女を追ったドキュメンタリー映画『手に魂を込め、歩いてみれば』(イラン出身のセピデ・ファルシ監督、2025年)がカンヌ映画祭の出品作品となり、その報告をした翌日に、彼女は現地の空爆で家族と共になくなってしまいました。 映画『手に魂を込め、歩いてみれば』も、そうした戦時下の1日1日が命がけの日常がとられていて、複雑な気持ちになる映画です。 映画が見れなかった方も、2026年4月18日~5月17日に開催される第14回「KYOTOGRAPHIE 京都国際写真祭」でもファトマ・ハッスーナの写真が展示されますので、ぜひご覧いただきたいです。 世界中で戦争が起きていますが、領土、資源、そして宗教戦争など・・・、色々な争いの種があります。 一度争いが起こり、怒りや恨みや復讐がはじまると、なかなか止めることができません。...