ダンサー菅原小春さん

ダンサーの菅原小春さん。

彼女をはじめて知ったのは、自分が心から愛するスティービーワンダーを介して、だった。

●【TDK CM】 スティービーワンダー 菅原小春 フルバージョン

全盲であるスティービーワンダーのハートを菅原小春さんダンスが射止めたとすると、彼女のダンスの凄さは、単なる見た目の身体能力のすごさではなく(そういう人はこの世にゴマンといる)、空間や場へと波及してく、拡張する身体性なのだろうと思う。身体も心も拡張する。境界は便宜的なものだ。そうでないと、わたしたちは他者の何に共感していいるのか?

野村萬斎さんも同じ身体性だ。そもそも、能楽師や古典芸能のひとびとも、そうした身体性をこそ追求している歴史だ。人間の感情を揺さぶることは目的ではなく、結果として揺さぶられているだけで。

神聖舞踏では、自然や場、空間そのものを揺さぶり、そうした環境の一員として偶然居合わせた人間が、同時に共鳴しているというのが適切だろう。能楽も、そもそも「カミ」という抽象的な情報場に対して行われていた舞踊であり、唄であり、藝能でもある。

場や空間を巻き込むのは、身体や心の使い方次第だ。 見た目だけではなく、姿・形の恰好でもなく、身体の奥深くで炎のように燃えあがり続ける生命の息吹の発露のこと。

菅原小春さん、UAさんとも共演していたとは!UAさんの場と共鳴する力もセンスも、やっぱりすごい。

●MONDO GROSSO / 春はトワに目覚める (Ver.1) (Short Edit)

“春はトワに目覚める (Ver.1)” Vocal:UA Music:Shinichi Osawa, Kei Owada / Words:UA ・Music Video Starring:Koharu Sugawara

●Quickstyle x Sinostage Opening Ceremony - Koharu Sugawara (Live performance)

(ユング 死の数か月前の手紙)1960年8月10日

「肉体に抱きとめられている状況から然るべきときに身をひいて、心(ゼーレ)を、われわれの世界の途方もなく大きな広がりの中に解き放つことは ―われわれはその世界のほんの微小な一部なのですが―、実際大変な努力、偉大な仕事(マグナム・オプス)なのです。」

ヤッフェ編「ユング そのイメージとことば」より

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