

富士山(不死山)
太郎(or太陽の塔)からの禅の公案として、700万年後の未来の人類をイメージしていたとき、新幹線から富士山(不死山)が顔を見せた。不思議な雲と共に。 人間は、いづれ雲や山のような存在物に溶け込んでいく、有機物と無機物との区別は一時的なもの、この世がそもそも仮の宿(「常世(とこよ)」に対する「現世(うつしよ)」)、と考えていたのは、ほんの100年前くらいのコモンセンス(共通感覚)。 雲には水として、山には菌が分解した養分として、霊は山に帰り祖先として。死者は、土に還り、天に昇り、循環の環そのものとなる。 人間は山や水、自然へと変化することで、過去・現在・未来という「とき」を結び、生類や自然という「いのち」も結び、壮大な円環を結ぶ。しめ縄のように、しっかりと。 そんな時代の記憶は、今でも神話や物語が、コトバという乗り物で遠い太鼓のように語りかけていること。 悠久の過去への眼差しと、未来へのヴィジョンこそが、【現在】を変容させる。 「芸術は呪術だ」 太郎の祈りは、次世代に託された。


『「たま」という船に乗っていた』(さよなら人類編+らんちう編)双葉社 (2022) 石川浩司+原田高夕己
本屋で見つけたら買おう、と思っていたら、直後に訪れた松本の『本・中川』で発見した(さすがの選書!)。 『「たま」という船に乗っていた さよなら人類編 + らんちう編 』!双葉社 (2022) こちら、たまの石川浩司さんの本の原田高夕己さんによる漫画化なのですが、とっても味わい深く、とっても面白いのです。 私はこの漫画を読みながら、私が一番大切にしている哲学『自由』というものを再確認しました。 私は、道に迷ったとき、損得や利益ではなく、『自由』を基準に道を選びます。 『自由』なんて、そのあたりに転がっている、と感じるかもしれませんが、ところがどっこい、そうではありません。 ヒタヒタと無自覚なまま『自由』が奪われようとしている時代の流れを感じています。 『自由』とは、意識的に獲得し続ける決意がないと、一見平和に見える社会でも容易に奪われてしまうものなのです。 もちろん、法律や制度のような外的なものに影響される自由もありますが、それ以上に、わたしたちは精神の自由を保つことが、本当に難しいと思います。内的な自由。それは子供の心と呼んでもいいでしょう。.


本・中川@松本
とても素敵で思い出深かった場所。 長野県松本市にある【本・中川】。 本特集でよく出てくる本屋さんなので、いつか行ってみたいな、と。 【本・中川】には、普通の本屋では見たこともない美しい独立系の本が立ち並び、ベストセラーという巨大な社会の流れとは全く違う時間が流れていて、美しい秘湯を流れる岩清水と清流のような作品群が。 中にはギャラリーも併設されていて、本と美術との合わせ技が素晴らしく。 【本・中川】にも多数あった【 ナナロク社 】は面白く素敵な作品をたくさん作っている出版社だなぁ、と。詩集が多い【 左右社 】も装丁が素晴らしく美しくて。 本好きたちによる本好きが集まる場。 とってもInspirationを受ける場だった。 私は、素敵な神社仏閣に行くと、色々な霊感(Inspiration)を受け取るのですが、【本・中川】も同じ場。本を見ているだけで無意識が動き、イメージの世界に包まれてゆく。 定期的に訪れたい場。 ちなみに、店主の中川さんは、暮らしの手帖で連載もされていて、素敵な方でした。 吟味して本もたくさん買いました。 とても小さいスペースなの


別冊暮しの手帖「あの人の読書案内」:対談 小川糸×稲葉俊郎「人はなぜ、本を読むのでしょう。」
10/15水曜発売の【別冊暮しの手帖 あの人の読書案内】(臨時増刊号)にて、作家の小川糸さんと対談しています。 「人はなぜ、本を読むのでしょう。」をテーマに。 深い緑が萌ゆる、素敵な別荘地の森の中でお話を伺いました。 糸さんも私の著作を読んでくれていて、時々に私の本をご紹介いただいましたので対談とあいなりました。 読書関係の本や雑誌は必ず読んでいますが、この特集号も充実度が高く、いろいろな方の本棚( 五味太郎さん、角田光代さん、ヨシタケシンスケさん、ヤマザキマリさん… )をのぞき見にできてお得な気分になります。笑 ぜひ本屋さんで見つけて、お読みいただけると嬉しいです~~! ●【Magazine】2025/10/16:『別冊 暮しの手帖 あの人の読書案内』:対談 小川糸×稲葉俊郎「人はなぜ、本を読むのでしょう。」( 暮しの手帖 )( Amazon )


塩川高敏@佐久市立近代美術館
佐久市立近代美術館に、塩川高敏展を見に行く。 すべてが素晴らしい絵ばかりで、こんなにすごい画家がいるのかと、目を見張った。 塩川高敏さんは、1948年生まれで2017年に69歳で亡くなられている。 佐久で生まれ、上田高校から東京藝術大学の油画へ。そこで脇田和さんに師事(軽井沢には素敵な脇田美術館がある)。その後、2000年頃から尾道市立大学の設立に携わり、同大教授、副学長もされ、美術教育にも大きくかかわれている。 教育者でもあり同時に作家としての油画の活動の中で、ライフワーク「浮游」シリーズは、約40年にわたって描き続きている。 「浮游」は水の中で浮く人間、そして水そのもの、そして流動の相にあるこの世界そのもの。 「浮游」シリーズが時代の中でいろいろなイメージが混在しながら変遷していく様も、人生のプロセスを見ているようで感動的なものだった。 こうしたとんでもなく素晴らしい作品を描き続けた画家も、それほど一般的には有名ではなく。有名になる人ならない人、売れる人売れない人、その違いは何なのだろう、とも。もちろん、そうした名声と個人の幸福とは必ずしも一


メトロポリターナ 2025年10月号:「ちょっと立ち止まって、ひと呼吸しよう。」:稲葉俊郎「「オフ」の習慣で心を整える」
東京メトロで配布されているフリーマガジン『メトロポリターナ』。2025年10月号からリニューアルされ、写真が美しく、素敵な思わず読みたくなる雑誌になってます(無料なんて!)。 リニューアル最初の記念すべき特集が「ちょっと立ち止まって、ひと呼吸しよう。」なのですが、そこのIn...


村上春樹ライブラリー(早稲田大学国際文学館)
村上春樹ライブラリー(早稲田大学国際文学館)は、コロナ禍の2021年10月に開館。当時、公務員でもあった私は県外に出るだけで制限がかかっていた。そもそも。都内に行く余裕もなかった。そして、4年が経った。 2025年の10月、村上春樹ライブラリーにいる夢を見た。目覚めても現実...


横尾忠則展@南天子画廊、犬山&横尾ワールド プロジェクト、EXPO70「せんい館」
招待状もいただいたので、南天子画廊(nantenshi gallery)の横尾忠則展へ。 横尾さんが画家宣言として、グラフィックデザインからファインアートへ移行した(と言っても、グラフィック自体がアートを飲み込んでいたものだったけれど)最初の個展が南天子画廊。それは1982...


軽井沢ブックフェスティバルとKARUIZAWA LEARNING FESTIVAL 2025
10月25日、10月26日に軽井沢の最高なキャンプ場( ライジングフィールド軽井沢 )で 軽井沢ブックフェスティバル」 があります。私は初日の夜に出ます。 概要は以下の通りで、豪華な企画満載です。まだ調整中のようですので、企画はどんどん追加されます。...


「横尾忠則 未完の自画像 - 私への旅」@銀座GUCCI 再訪・再進化
銀座GUCCIでの横尾さんの展示。「横尾忠則 未完の自画像 - 私への旅」。 11月9日まで会期延長になっていたので久しぶりに見に行ったら、さらに新作が増えてて驚いた。。。 なんでこんなにすごい絵が描けるのか、、、?! ●April 28, 2025...