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塩川高敏@佐久市立近代美術館

  • 執筆者の写真: inaba
    inaba
  • 10月14日
  • 読了時間: 2分

佐久市立近代美術館に、塩川高敏展を見に行く。

すべてが素晴らしい絵ばかりで、こんなにすごい画家がいるのかと、目を見張った。


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塩川高敏さんは、1948年生まれで2017年に69歳で亡くなられている。


佐久で生まれ、上田高校から東京藝術大学の油画へ。そこで脇田和さんに師事(軽井沢には素敵な脇田美術館がある)。その後、2000年頃から尾道市立大学の設立に携わり、同大教授、副学長もされ、美術教育にも大きくかかわれている。


教育者でもあり同時に作家としての油画の活動の中で、ライフワーク「浮游」シリーズは、約40年にわたって描き続きている。

「浮游」は水の中で浮く人間、そして水そのもの、そして流動の相にあるこの世界そのもの。

「浮游」シリーズが時代の中でいろいろなイメージが混在しながら変遷していく様も、人生のプロセスを見ているようで感動的なものだった。


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こうしたとんでもなく素晴らしい作品を描き続けた画家も、それほど一般的には有名ではなく。有名になる人ならない人、売れる人売れない人、その違いは何なのだろう、とも。もちろん、そうした名声と個人の幸福とは必ずしも一致しないものでもある。


塩川高敏さんの絵画と芸術教育の実践を見ていると、きっと幸福な方だったのではないかな、と絵からもにじみ出ていた。


初期の「子午線」の作品も素晴らしく。


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佐久市立近代美術館は広々とした駒場公園内にあります。

もっとしっかり広報して、いろいろな人が見に来てほしい作品群。ぜひ近場の方は見ていただきたいです。



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企画展「佐久地域ゆかりの作家 塩川高敏」

2025年9月13日(土曜日)から11月3日(月曜祝日)まで

佐久市立近代美術館 油井一二記念館

〒385-0011 長野県佐久市猿久保35−5 駒場公園内


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