

飛行と玉ねぎの収穫
大分から東京へかえるとき、ふと窓を見たときに空を飛んでいるものがあると、一瞬UFO(未確認飛行物体)かと思うけど、単なる飛行機(既確認飛行物体)だった。飛行機が並走するだけでも新鮮。 空からの遊覧飛行は、地球を見ているだけで、色々と感じることがある。 軽井沢に帰った後、大型の台風が来る、ということで、長野県全体はそこまで影響なさそうだけれど、急いでたまねぎを収穫。乾かしたりして、半年分くらいは自給自足の玉ねぎでもちそう。自分たちでそだてた野菜は、やはり愛着が違う。 すべてを自給自足にはできないけど、だからこその分業制の世界。 東京であらゆる人の胃袋にはいるものも、農家さん百姓さんのたゆまない努力のおかげである、ということは、自分たちで土にふれることで感じることができるもの。


塚原温泉 火口乃泉@ 大分県由布市
塚原温泉 火口乃泉(かこうのいずみ)へ。 別府から山側へと車を走らせ、湯布院方面の由布市の伽藍岳(がらんだけ)にある。 全国Topの鉄濃度+強酸性を誇る秘湯。 鉄イオン含有量は日本1位!。 酸性度の高さとアルミニウムイオン含有量は日本2位を誇る。日本三大薬湯の一つ。 pH約1.8という非常に強い酸性泉は高い殺菌作用がある。 (塚原温泉のほか、秋田県の玉川温泉、山形県の蔵王温泉を合わせて「日本三大酸性泉」と呼ぶ) 泉質名:酸性・含鉄(Ⅱ、Ⅲ)ーアルミニウムー硫酸塩泉。 これだけ色々な名前がはいっている泉質は、多様なものがたくさん(量も質も)入っている温泉ということ。 酸性泉のメリットは高い殺菌力とピーリング効果。 慢性皮膚病(アトピーや水虫など)の改善に非常に高い効果を発揮する。 古い角質を溶かす=「ピーリング効果」もある。 ただ、肌の弱い人はピリピリと痛んだり(目に入るとピリピリする)、湯上がり後に肌が乾燥しやすいので、最後に「上がり湯(水道水)」で洗い流す必要がある。時計や指輪などの貴金属は一瞬で黒く変色・腐食するので、入浴前の取り外しが必須。


岩盤浴@湯屋えびす(明礬温泉)
別府市の明礬温泉にある「湯屋えびす」の岩盤浴。 海の恵みである「麦飯石(ばくはんせき)」を敷き詰めている。 麦飯石は、中国で「漢方(薬の石)」として使われてきた特別な天然石で、見た目が「麦ごはん(むぎめし)」の粒に似ていることから、この名前がついた。肌をキレイにするカルシウムやマグネシウムなど、体に良いミネラルをたくさん含んでいて、熱を加えると遠赤外線をたくさん出す。遠赤外線効果で、体の奥深くからじっくり温まる。岩盤浴での汗はベタベタせず、お水のようにサラサラしたきれいな汗が「天然の美容液」のように噴出する。 岩盤浴の後は、お肌がすべすべになる 遠赤外線は、太陽の光、ストーブの熱、焼いた石などから出ていて、空気を温めるのではなく、触れたモノを直接温める不思議な性質を持つ。 「硫黄泉」と「単純泉」の2つの温泉を大浴場で贅沢に楽しめる。 まず「硫黄泉」に入り、お肌の汚れや角質をすっきり落として、そのあとに「単純泉」に入ることで、お肌に潤いを与えて仕上げのリンスをする「機能浴」とも呼ばれている。 露天風呂から海も見えてすばらしかった。箱蒸し風呂までは時


「永福寺」@鉄輪温泉 一遍上人の転生
大分県別府市の鉄輪(かんなわ)温泉にある「永福寺」の和尚さんは、一度歌い出すとなかなか止まらない、歌い踊る和尚さん。鉄輪温泉の歴史や魅力を伝えるオリジナルの替え歌などを披露してくれます。 鉄輪温泉を開いた鎌倉時代の僧侶・一遍上人が建てた、歴史あるお寺。 一遍上人は、「南無阿弥陀仏」と言いながら、太鼓や鉢(はち)を叩いて踊りながら念仏を唱える。仏様を信じる喜びが、勝手に体から溢れて踊り出すという教えで、誰もが輪になって一緒に踊ることが盆踊りの基になったとも言われている。 わたしたちも、和尚さんと一緒に輪になっておどった。 一遍上人の遊行は、ふるさとの伊予(愛媛県)を出発し、南は九州から北は東北まで、15年近くかけて日本全国をぐるりと巡った。 大阪の四天王寺で初めて念仏の札を配り、和歌山の熊野権現で啓示を受けた。大分県の鉄輪温泉を訪れて温泉を開き、長野県の善光寺などを訪れ、佐久で初めて踊念仏を行ったともいわれているので、なんだか縁がある。京都に戻って踊念仏の大ブームを起こした後、最後は神戸の観音堂にて、51歳で亡くなった。 「永福寺」の和尚さんも、一


別府 鉄輪 湯けむり時空間
別府の鉄輪温泉に。 慶応大の授業もかねて。現地とOnlineのハイブリッド。 この空気感は、実際に現地に来てみないと分からない。 実際、この地は湯けむりがモクモクで、空気中に温泉が浮遊しているわけで、ただ息しているだけでも温泉ガス入浴をしていることにもなるわけで、見えない水が人と人と、人と空間を、そして動物もつないでいるような感じ。ネコも暖かいので居心地よさそうだ。 鉄輪温泉での散歩。 温泉水、温泉蒸気、飲泉、地獄蒸し、温泉卵、温泉蒸気であふれる空間。 温泉の配管も面白い。 ガスは粘膜からの吸収効率が96-98%近くあり、静脈注射に匹敵する。 歩いているだけで温泉静脈注射をしているような空間が温泉地。 転地療養も、環境を変えて五感を刺激し、脳と自律神経をリセットすることに意味があると思うが、空気に含まれている目に見えない物質も、物理的に影響をあたえている気がする。 6月4日(木)〜6月30日(火) にて、蒸し通りずむ2026 も開催されます。 私も二日だけOnline相談で出ています。 https://kannawa642.net/...


目に見えない空気の温度の境界線
湯河原から別府へ。 雲の高さ(とくに雲の底)が同じなのは、目に見えない「空気の温度の境界線」がその高さにあるから。 水は地下にあると目に見えないし、岩石のミネラルを溶かして温泉になって噴き出してくることもある。 空気の中には、目に見えない水分(水蒸気)が含まれている。 空気が冷やされると、水分を空気のままキープできなくなって、ある決まった温度になると、水蒸気が小さな水の粒(雲の粒)に変わる。 天地人。 天の世界、地の世界、人の世界。 それぞれの原理が異なりながら、同時に共存している、ということの不思議を感じる。


湯河原「湯+河原」 熱海「熱い+海」
湯河原。 東京からすぐ近くに行ける名温泉。 湯河原(神奈川)と熱海(静岡)は、川を挟んですぐお隣。 湯河原は「湯+河原」だし、熱海は「熱い+海」だ。 いづれも、古代の人たちが、「湯の河原!」「熱の海!」という驚きがそのまま地名になっている気がするし、その驚きや感動は温泉に入るたびに古代人と心がつながる気がする。 神奈川県の企業の方で仕事でお疲れのみなさんのために、湯治プログラムを考えている。その舞台を湯河原にさせていただいた。 2泊3日。 会社の業務として温泉に入る湯治プログラム。休みには色々と別の用事が入るので、休みの日に温泉に行くのではなくて、仕事の一環が温泉で休養すること。 湯を愛でて、 川のほとりを散歩する。 心身ともに更新されて新しい気持ちで仕事に取り組めば、本人にも会社にもいいことだし、温泉地の方も喜んでくれる。 自然の力は偉大だ。 普段はしまわれている人間のいのちの力、自然治癒力というものが活性化される。 湯河原の万葉公園には滝もあり、ミニチュア地球のようにすべてが詰まっている。素晴らしい散歩コース。とにかく、現代の道は車優先で、人


アンドリュー・ワイエス展@東京都美術館
アンドリュー・ワイエス展@東京都美術館を見に行く。 アンドリュー・ワイエスは、20世紀アメリカの画家。 抽象画が流行った時代に、独自の「具象(写実)絵画」を貫いた人。 ワイエスは、アメリカ北東部のニューイングランド(メイン州など)を舞台に選んだ。 ニューイングランド地方は、南部と北部でガラリと雰囲気が変わる。 ボストンを中心とする南部は、ハーバード大学などの有名な大学が集まる学問の街で、ITやバイオテクノロジーなどの最先端の仕事が多く、富裕層が集まっています。 北部(メイン州、バーモント州など)は、一気に人口が少なく田舎になる。昔ながらの自然が豊かな一方で、大きな産業が育たず、最先端の経済から切り離されたような印象を与える場所とのことだ。 北部ニューイングランド(メイン州)にある古い家屋や乾いた草原は、近代化の時代に取り残されたものに見えるが、彼は風化していく古い建物に潜む生命力を細部まで緻密に描き出した。そこには、時を経たものへの深い愛が込められている。 微細な変化と光をもとめて彼はテンペラや水彩を使い、草の一本、窓枠の傷まで細かく表現している


NHK日曜美術館50年展@東京藝術大学大学美術館
NHK日曜美術館50年展@東京藝術大学大学美術館。 最近はTVを見る時間もめっきり減ったけど、学生のころからずっと見ている日曜美術館。自分にとって鎮静や瞑想の薬のような番組。社会情勢がどうあろうとも、静かに語りかけてくる美術品や工芸品を見ているだけで心が落ち着く。 もちろん、西洋美術のピカソやベーコンのように、落ち着くよりも心がざわめくものもある。それは東洋と西洋の薬の在り方の違いなのかもしれない。鎮静薬なのか劇薬なのか。 けれど、そのざわめきも、非言語で伝わってくるものだからこそ、結局は自分の中でざわめきや感情を言葉にしたり、形を与えたりしないといけない。あくまでも自分の問いとして突き付けてくるもの。 ピカソも、ゲルニカ映像の展示の中で、 「絵は見る人によって初めて生命を与えられる。 牛は牛 馬は馬だ。 鑑賞者は結局 見たいように見ればいいのだ」 と語る。 見る側の心の状況、心の深度によって見えてくるものが変わる。 ピカソのふかさまで自分が達していれば自分も同じ風景が見えるし、自分の心の場所に応じて、何を感じ、何を受け取るかが決まるのだろう。.


M for M Medicine(医療)とMusic(音楽)
5月21日のNHK「あさイチ」では、白血病により21歳で亡くなったチェリスト・山本栞路(やまもと かんち)さんの特集が組まれていた。 最新技術を使って彼の生前のチェロの演奏が再現されるまでのあらゆる人の愛が関わった軌跡は素晴らしいものだった。 5月17日、東大五月祭での講演のとき、鉄門ピアノの会の医学部の学生さんと対話をした。その中で「人間には誰でも一人になる時間が必要だ、そのことと音楽や芸術は関係があるのではないか」という話が出た。 私はそのときに、ふと山本栞路(かんち)さんとご両親の活動のことが頭に浮かんだ。 チェリストでもあった若き栞路さんは、病院での入院中に音楽を奏でることができなかった。音楽と生きることとが一つであった音楽家にとって、それは命の一翼をもぎとられるようなつらい日々だったことだろう。 「病室でも音を奏で、音楽を楽しめる場所が欲しい」という願いから「M for M」が設立された。「M for M」では山本栞路さんの遺志を継ぎ、長期入院患者のために病院へ防音室を寄付する活動を行っている。2つのMは、Medicine(医療)とMu