

就実の丘 五大に皆響きあり
就実の丘(しゅうじつのおか)。 旭川市西神楽地区にある360度の大パノラマと美しい一本道が魅力の場所。 旭川から美瑛町に向かう途中に立ち寄る。 雨ですべては見えなかったが、大雪山の主峰・旭岳や十勝岳連峰のすべてを同時に見渡せる、数少ない貴重な展望スポットらしい。 北海道は、でっかいどう!を全身で体感できる場所にかんどう! (北海道の面積は日本の国土の約22%(約5分の1)) 旭川ではエバレット・ケネディ・ブラウン (Everett Kennedy Brown)さんとも旅をご一緒させていただいた。 エバレット・ブラウンさんは世界的な写真家でありながら、同時に山伏修行の実践をされていて、頭や理屈ではなく、全身で真理を体得されている真の実践者だ。まず佇まいが美しい。 すべて身体知として本質的な深い理解をされているため、その眼差しと洞察はとても深い。 ほら貝を旭川の山間で何度も聞かせていただいた。 眼をつぶって、音の反響を聞く。 山の中に複雑に響くほら貝の音を聞いているだけで、山の地形が脳の中にありありと浮かび上がってくる。物理的な地形というよりも、聴覚


ハルニレぽっぽ@旭川
One Health Summitで呼んでいただいた「緑の森動物病院」のみなさんがとにかく素晴らしい方々ばかり。 旭川にある「緑の森どうぶつ病院 旭神センター病院」の隣にできた「ハルニレぽっぽ」は、ペットと一緒に過ごせるおしゃれなカフェ。 2024年9月にオープンし、「人・どうぶつ・自然のすべてが健康であること(ワンヘルス)」をコンセプトにしている。 土を敷いて、その上にウッドチップが敷かれた温かみのある店内。ペットがそこでおしっこをしても、次亜塩素酸ですぐに消毒することができるし、飼い主も気兼ねなくゆっくりできる。 そもそも、動物が落ち着く空間は、動物の一種である人間も落ち着くはずで、どうぶつを中心に作られた空間と商品構成には、日本や世界での最先端を行っていると感じる。 特に素敵だったのが、「アニマルウェルフェア牛乳」の飲み比べ。 アニマルウェルフェア(Animal Welfare)とは、動物の「心身の健康」や「幸福」を確保しようという考え方です。 動物を感情や痛みを感じる生きた存在として尊重し、できる限りストレスや苦痛の少ない快適な環境で飼育


定山渓温泉@札幌
「豊平峡温泉」は札幌から車で1時間くらいだった。 帰りに、豊平峡温泉より手前の「定山渓(じょうざんけい)温泉」に立ち寄った。札幌から40分ほどの距離だから、札幌から一番近い温泉街ではないのかな。 定山渓温泉の歴史は、一人の修験僧が私財と命をなげうって築いた湯治場から始まったらしい。 1856年には、北海道の命名者である松浦武四郎がこの地を訪れ、温泉が湧き出ている記録を残しているらしい。もちろん、ここは動物やアイヌの方々など、昔から北海道に住んでいた人たちは享受していたのだろう。記録に残っていないだけで。 1866年に、岡山出身の修験僧・美泉定山(みいずみ じょうざん)がアイヌの人々の案内でこちらの泉源と出会い(傷ついた鹿が湯浴みをしている光景を目撃したと)、病に苦しむ人々のための湯治場を開いたことが、温泉街の始まりになったとのことだ。 当時は道すらない原生林で、定山は独力で道を切り拓き橋を架け、正式に「定山渓」の名が誕生。定山自身も政府から「湯守(ゆもり)」に任命されている。 1874年には、開拓使の制度変更で湯守の職を解かれてしまい、1877年


豊平峡温泉@札幌
北海道の旭川に、「One Health」のイベントでの講演のために上陸。 少し時間があったので、列車で札幌まで行き、札幌近くで一番お薦め、と言われた「豊平峡温泉」に。 豊平峡温泉の泉質は、ナトリウム・カルシウム-炭酸水素塩・塩化物泉(重曹泉)。 加水・加温・循環を一切行わない源泉100%かけ流し!の温泉。 貯湯タンクを使わず地中から直接浴槽へ注がれるため、温泉成分が一切酸化していない。 温泉への強い愛を感じる。 お湯に含まれる炭酸カルシウムや鉄分が結晶化し、床や浴槽の縁が鍾乳洞のように波打っているのがアート。 入ってすぐに飲泉ができる場所がある。 豊平峡温泉は、札幌市内の温泉で唯一「飲泉許可(保健所許可済み)」を得ているらしい。湧き出たばかりの新鮮な源泉を直接飲むことができるのは格別だ。ナトリウム(塩分)や炭酸水素塩を含んでいるため、口に含むとほのかな塩気と、重曹成分による独特のまろやかさを感じる。飲みすぎないように注意したが美味しかった。 源泉かけ流しの露天風呂も広々として最高だった。 源泉の泉温も51.0℃程度と記載があったので露天などは丁度


中禅寺湖畔
2026年は「日本・ベルギー友好160周年」。 中禅寺金谷ホテルに泊まったのはベルギー大使館でのお仕事の縁だった。 中禅寺湖畔にあるベルギー王国大使館別荘は、1928(昭和3)年に建てられた歴史ある近代建築。 明治から昭和初期にかけて、中禅寺湖周辺は外務省の出張所と呼ばれるほど多くの外国人外交官が集まる国際避暑地として栄えた。 イギリスやイタリアの旧大使館別荘が県に寄贈され一般公開されていますが、ベルギー別荘は現在も大使や外交官が避暑に訪れる現役の施設。 そのため、普段は敷地内への立ち入りが禁止されている。 日本とベルギーの国交樹立は1866年。2026年が「日本・ベルギー友好160周年」となる。 2026年6月には天皇皇后両陛下がベルギーを公式訪問され、フィリップ国王夫妻らによる熱烈な歓迎を受けました。 そうした記念すべき節目の年のため、天皇陛下をご案内されたベルギー大使などに招いていただいた。とても貴重な機会だった。 建築は100年近く前と思えないほど美しく、丁寧に大切に使われていたことがよくわかる。 建築も、やはりそこに愛があれば魂が宿ると


湯河原 温泉 滝 則天去私
湯河原は、温泉の泉質もいいが、町の風情もいい。 町の風情や自然の景観は、人間がそう簡単に作れるものではなく。 湯治では温泉に何度も何度も入り、汗を出す。 特に、今の時期は冬の身体から夏の身体へと切り替わる時期で、発汗させて全身の毛穴を開き、身体自体を「閉じる」モードから「開く」モードに移行する必要があって、温泉は最適だ。 湯河原の主泉質である塩分と石膏成分は、肌の表面に微細な膜を作る。これが熱を逃がさず、体の「芯の芯」まで熱を届ける。表面だけが熱くなるお風呂と違い、骨から温まるため、全身の毛穴が根元からしっかりと開く。 弱アルカリ性のやさしいお湯が、冬〜春にかけて硬くなりがちだった皮膚の表面や毛穴の詰まりをマイルドに柔らかくしてくれる。汗腺の「蓋」が外れ、スムーズに発汗できる状態に導いてくれる。 「閉じる(交感神経・緊張)」から「開く(副交感神経・弛緩)」への切り替えには、長湯をしても体に負担の少ない、湯河原のような優しくまろやかな泉質がよい。 温泉で汗を書いたらしっかり水分を取り、万葉公園や不動の滝に散歩に行く。 露天風呂もそうだが、日本の空間


エポック社のサッカー盤
世界がワールドカップに熱狂している中、我が家ではエポック社のサッカー盤が盛り上がっている。 セカンドストリートで100円!で見つけた1980年(自分とほぼ同じ年齢)のレトロ版。ボールの位置によってギリギリ選手の足が届かなかったりして、その距離感の塩梅が絶妙で、この開発者を表彰したいほどだ。思い通りにいかないからこそ面白く。「思い通りにならない現実」を学ぶことは、仏教そのものだ。 小学生の時に、エポック社の「スーパーカセットビジョン」(1984年発売、愛称「スパカセ」)を持っていた自分が言うのもなんだが、いま、ネットゲームふくめて社会がデジタル社会に移行しているからこそ、逆張りで、レトロゲームこそ、教育に重要なのではないかと。 山本おさむさんの漫画「聖(さとし): 天才・羽生が恐れた男」に親子で夢中になり、我が家では将棋もブームになっている。(もともと、自分が子どものころ将棋狂だった) 原作は映画化もされた聖の青春。難病と闘いながらA級棋士となり、29年の生涯を終えた天才棋士、村山聖の生涯。 エポック社はサッカー盤だけではなく、野球盤もやってみたい


大塩温泉@丸子(まるこ)温泉郷
大塩(おおしお)温泉は、鹿教湯温泉から車でわずか5分ほどの場所にある、非常に静かで鄙びた温泉地。 鹿教湯温泉・霊泉寺(れいせんじ)温泉とともに「丸子温泉郷」を構成していて、3つ合わせt環境省の国民保養温泉地にも指定されている。 大塩温泉は、武田信玄の隠し湯ともされ、川中島の合戦で負傷した武田軍の将兵が傷を癒したという伝説が残る古湯。 ラジウムを多く含む弱アルカリ性の硫酸塩泉で、源泉温度が約35〜36度と体温に近いので、じっくりと長湯をするのに最適な「ぬる湯の名湯」。 かつては複数の温泉旅館があったが、現在は一般向けの宿泊宿としてはほぼ機能しておらず、日帰りで温泉に浸かれる共同浴場施設がひっそりと営業を続けている。 しかも、ここのすごいところは公民館の中にあるところ。 大塩温泉共同浴場 (大塩温泉館)。 無人で200円を入れるタイプ。浴槽が2つあり、小さな浴槽は36度前後の源泉そのままのぬる湯、大きな浴槽はボイラーで加温された適温の湯となっている。 極上のヌル湯は、日本の暑い夏ではどこまででも入れそう。 出た後も、半日は体の内部がポカポカして余韻の


高梨共同浴場@鹿教湯温泉
長野県の鹿教湯(かけゆ)温泉。 「町・高梨共同浴場(高梨共同浴場)」へ。 鹿教湯温泉は(なかなか「かけゆ」と読めない人が多い・・・)、約1200年前の開湯から現代に至るまで、一貫して「健康回復のための湯治場」としての歴史を歩んできた。 開湯は平安時代初期の約1200年前ころ。 奈良時代の高僧・行基が彫ったとされる文殊菩薩像を、弟子の円行がこの地に持ってきた時には、すでに温泉が湧き出ていたと伝えられている。この頃から、文殊菩薩の霊験あらたかな名湯として周囲に知られるようになっていた。 その後、江戸時代に入ると、すぐれた効能から屈指の湯治場として全盛期を迎える。 ここは松本に抜けるトンネルがなかった時代には本当に山奥深くの場所で、秘境であるがゆえの保養の要素が大きかったのかもしれない。もちろん、温泉のパワーもある。 戦後には「近代湯治」として、温泉の医学的効能をリハビリテーションにいち早く取り入れ、日本の温泉療養(リハビリ)の先駆けとなった。環境庁(現・環境省)から「国民保養温泉地」の指定も受けている。 その後、現代西洋医学では「温泉療養」に保険点数


鳥の巣
自宅に鳥の巣箱を置いていたら、いつのまにか鳥が巣をつくっていた。 毎朝、鳥と目が合い、適切な距離感を保ちながら、コミュニケーションを図る。 鳥の巣は、ブリコラージュ(bricolage)の芸術作品だ。 親鳥は卵を必死に守っている。 だから、「私は敵ではないよ、味方だよ、あなたのことを大好きだよ」というメッセージを言語でも非言語でも毎日送り続ける。 こうしたことは、子どもや家族に接するときと同じ。 言葉だけではなく、視覚でも聴覚でも、すべての情報が一致して調和していることが大事で、それは相手の問題ではなく、あくまでも自分自身の問題なのだから。 心理学で、「メラビアンの法則」というものがある。 ことば、見た目、音、この3つの情報に「矛盾」があると、人は言葉が信用できないので、視覚情報(Visual:55%)、聴覚情報(Vocal:38%)、言語情報(Verbal:7%)くらいの割合で仕分けして、相手の本音を理解しようとする、ということ。 言葉・態度(視覚)・声(聴覚)がバラバラなとき、人は視覚と聴覚(非言語情報)を優先する。 だからこそ、当たり前す