

99回目を迎えた東大五月祭
東大五月祭。今年は99回! 現役の医学部生からご依頼いただいた講演があり、ひさしぶりに東大本郷キャンパスへ、東大医学部を訪れた。 初日は混乱があったからか、2日目の盛り上がりはすごく、正門に入るまでに、本郷3丁目交差点付近のスタバまで大行列になっていた(入場者の荷物検査をしていたため)。 なんとか中に入ると、万博依頼の人の渦と熱気。 学生たちが色々な出店をだしていて楽しそう。 医学部に入ると、医学部美術部である踏朱会の学生さんもわざわざ会いに来てくれて嬉しかった。 というのも、廃部になっていた医学部美術部を、自分が大学4年生の時に再興したからだ。もう20年近く前のこと。 今でも美術部が続いていて、素晴らしい油絵や水彩画の作品を出展していて感動だった。自分は学生時代、登山ばかりしていて医学部に貢献できていなかったけれど、美術部がこうして残り続けていることを考えると、人間のちょっとした善意や情熱や愛は、こうして時空を超えて当時見知らなかった人たちをつなげる。やはり、諦めずに未来への種をまいていくことは大事なことだと思った。種は20年くらいかけてゆっく


小諸ツリーハウスプロジェクト「自然で楽しむアートフェス」@安藤百福記念アウトドアアクティビティセンター
小諸市にある安藤百福センターの森の中で、小諸ツリーハウスプロジェクト「自然で楽しむアートフェス」という素晴らしいイベントがあった。 ここは【あぐりの湯】という温泉からすぐ近くにあるアウトドアセンター。 安藤百福(あんどう ももふく)さんは、世界初のインスタントラーメン「チキンラーメン」や世界初のカップ麺「カップヌードル」を開発した日清食品の創業者。 安藤百福さんは「食とスポーツは健康を支える両輪である」と考えられていて、生誕100周年を記念して浅間連峰を見渡せる小諸にこの施設ができた。隈研吾さんの設計だったり、小諸ツリーハウスプロジェクトとして、優れたけんちくかの方々がツリーハウスを設計してくれている! スタンプを押して回るようになっていて、色々なアウトドアアクティビティがあり、子どもも大喜びだった。 近くには【あぐりの湯】という温泉があるのも最高の立地。浅間山の景色も素晴らしい。 小諸ツリーハウスプロジェクトでのツリーハウスは、それぞれに夢があって素敵だった。 北軽井沢スウィートグラスにあるツリーハウスも素晴らしいが、小諸市にある安藤百福センタ


【100.80.60.展】@ Ginza Sony Park
Ginza Sony Parkでの【100.80.60.展】。銀座100年、ソニー80年、ソニービル60年。の展示。 銀座一等地での贅沢な空間つかの展示。 2019年5月(令和に切り替わったとき)に、このGinza Sony Parkで高木正勝さん、大友良英さん、野村友里さんとイベント(eatrip voice & live)をやったのもよき思ひ出。 ■2019/5/1(Wed):eatrip voice & live「高木正勝 × 稲葉俊郎」:高木正勝(音楽家)/ 稲葉俊郎(医師・医学博士)/ 野村友里(聞き手)@PARK B2/地下2階(Ginza Sony Park) ■2019/5/8(Wed):eatrip voice「稲葉俊郎 × 大友良英」:稲葉俊郎(医師・医学博士)× 大友良英(音楽家)@PARK B2/地下2階(Ginza Sony Park)(→チラシPDF) 【100.80.60.展】、詩もよかったんですが、いちばんの感動は、往来のSONY商品の実物。 カセットデッキとかウォークマンとか、デザインもサイズ感も姿・形がすべて素


おくすりてちょうを作ろう@MMoP(Garden Green Days 2026)
御代田のMMoPにて、Garden Green Days 2026 があります。 5/23-24土日開催で色々なイベントがあるのですが、「おくすりてちょうを作ろう」のイベントが5/24(日) 10:00-12:00、13:00-15:00で開催されます。 KONST:稲葉と須長檀さんが講師として入ります。 予約不要・当日参加OKの気軽なイベントです。「おくすりてちょうを作ろう」は5/24だけですのでご注意を。 新緑が萌える軽井沢・御代田エリアにぜひ遊びに来てください~。 以下、Webより https://mmop.jp/news/1807/ =============== 【H】おくすりてちょうを作ろう 5/24(日) 10:00-12:00、 13:00-15:00 ひとつとして同じもののない軽井沢病院の「おくすりてちょう」 「おくすりてちょう」は、稲葉俊郎先生の発案により始まった「karuizawa hospital without a roof(屋根のない病院)」プロジェクトのプロダクトのひとつです。 軽井沢町地域活動支援センターの


安曇野ちひろ美術館 「子どものしあわせと平和」
「戦後、私が平和をねがうのは、 もう二度とあんな赤いシクラメンの花のような火を、 子どもたちの上にふらせたくないからです」 いわさきちひろ 遺作 『戦火のなかの子どもたち』(1973年)より いわさきちひろさん(1918年-1974年)は、生涯を通じて「子どものしあわせと平和」をテーマに描き続けた絵本画家。 彼女は現代に生きていれば何の苦労もなく、アーティスト、絵本作家、書家・・・だったかもしれないが、家族も本人も戦争に翻弄された人生だったから。 20歳で最初の結婚をして満州へ渡ったが、夫の自死により帰国。その後、書道教師として再び満州へ渡るも、戦局の悪化で帰国。 1945年の空襲で東京の自宅を焼失し、長野県松本市へ疎開して終戦を迎えた。 ちひろさんの両親は、戦時中に国策に協力する立場にあったため、戦後GHQによる公職追放を受けた。ちひろさんは、両親が国策に貢献(父は軍事施設の建設を、母は満州へ渡る「大陸の花嫁」を送り出す国策業務を)していたことで戦時中も恵まれた生活ができていた事実を戦後に知り、深い葛藤を抱いた。 この経験が、「子どものしあわせ


安曇野ちひろ公園 窓ぎわのトットちゃん トモエ学園
GWは安曇野ちひろ美術館へ。 ここは素晴らしい美術館だった。 美術館を公園が内包しているデザインは、川崎市岡本太郎美術館(生田緑地)にあることと同じで、人が作る美術空間よりも自然が作った自然空間をより大いなるものと位置付けている点が素敵。全体設計・建築は内藤廣さん。さすがだ。。。 安曇野ちひろ公園に入ると、背景には北アルプスの雄大な景色が広がり、それだけで感動する。 学生時代に、「北アルプス全山縦走」と言って、北アルプスの尾根沿いを日本海から上高地まで。10日くらいかけて歩いたのを昨日のように思い出す。あの頂上を全部歩いたんだなぁ、と。ほぼ前世の記憶。 美術館に入る前、安曇野ちひろ公園の無料で入れるエリアだけでも十分に楽しめる要素があり、半日はゆっくり過ごした。 トットちゃん広場も素敵だった。黒柳徹子さんの著書『窓ぎわのトットちゃん』に登場する「トモエ学園」の世界を再現している。 トモエ学園は東京の自由が丘にあった小学校。「電車の教室」という、実際の電車を利用した教室があったらしく、当時のままを再現しているのが素敵だった。「電車の図書室」でも子ど


『The Complete Posters of Tadanori Yokoo from 1953 to Today』 横尾さんの愛と精神世界
『The Complete Posters of Tadanori Yokoo from 1953 to Today』は、横尾忠則さんのベルリンでのポスター展(2026年)の図録。 高校時代の処女作、1953年から現在までの約1000点を収録。2冊の函入りカタログは全1164ページに及ぶ大ボリューム。 横尾忠則さんは1000点のポスターだけでもあらゆるバリエーションがある(そもそも、ポスター作品だけではなく、本やレコードの装丁、絵画も含めてさらに莫大にある)。 ポスターのデザインの凄さもさることながら、見た目の奇抜さ、だけが大事なのではなくて、作品とつながりある自分自身の内界や精神世界との連動・連結・融合がしっかりとあることが、いつもすごい、と思う。 ・ジョン+ヨーコ・レノンのよびかける愛と平和のクリスマスパーティー (横尾忠則 ポスター/1969年,日比谷野外音楽堂) WAR IS OVER! 戦争は終りだ・・・それは君次第 1969年の時代。 ・『ブッダは捜して見い出されるものではない それ故、己が自身の心を熟視せよ。―ミラレパ』 1976年


養老孟司と小檜山賢二の虫展@東京都写真美術館
東京都写真美術館のB1Fは「養老孟司と小檜山賢二の虫展」。 2024年に大分県立美術館で開催されていたが、タイミングあわずいけなかったので(と言っても別府温泉や鉄輪温泉には来ていたのですが温泉優先で)、その巡回展を見れて幸運だった。 ●『養老孟司と小檜山賢二「虫展」 みて、かんじて、そしてかんがえよう』(大分県立美術館:2024年7月13日(土)‐8月25日(日)) 人間の世界を見て疲れ果てたときにちょうどいい。 人間界がどうあろうとも、自然界は過去から未来まで独自の世界で循環しながら、人間の営為を見守っている。 昆虫の造形を拡大すると、宇宙人のようだ。こうした異質な存在が違うレイヤーで同時存在していること自体が、この世界の神秘。 養老先生の言葉が詩のように差し込まれていて、養老先生のようにまともな大人の存在にも、同時に癒されます。 ------------------- 「もしできるなら、1分だけは、気に入った虫を見てみよう。」 「見ている世界は、少しずつ、自分の中で変わっていく自然は人間がつくりだしたものではない。 その代表が虫だと私は思って


W. ユージン・スミスとニューヨーク ロフトの時代@東京都写真美術館
東京都写真美術館2F「W. ユージン・スミスとニューヨーク ロフトの時代」 ユージン・スミス(W. Eugene Smith, 1918–1978)は、アメリカのフォトジャーナリストで、日本の公害病である水俣病の実態を世界に知らしめた人物としても知られている。 水俣病は1956年の公式確認(その前の1953年頃から人体への健康被害が見られていた)と1968年の政府による公害病認定という二段階がある。 ユージン・スミスが水俣に滞在したのは、1968年の政府による公害病認定の後になる1971年から1974年にかけて。アイリーン・美緒子・スミスさんと共に熊本県水俣市に移り住み、患者やその家族の生活を記録した。教科書で見る水俣病の写真は、ユージン・スミスの撮影によるものも多い(「入浴する智子と母」など)。 1975年に出版された写真集『MINAMATA』も、いま見ても驚くような写真が多く、写真は当時の息吹をそのまま閉じ込めているなぁ、と驚くことがある。 ユージン・スミスも、取材中に会社の暴行で重傷を負い、その後の視力低下など後遺症に苦しんでいた。...


TOPコレクション Don't think. Feel@東京都写真美術館
せっかく恵比寿に来たので、東京都写真美術館(TOP MUSEUM)@恵比寿ガーデンプレイスへ。 ここは日本で唯一の写真と映像を専門とする美術館。 写真はあまり難しいことを考えず気軽に見れることもあり、都内に住んでいた時には年間パスポートを買ってすべての会期に見に行っていたほど。場所が広くて都内でほっとできる数少ない場所。 東京都庭園美術館にも歩いて20分くらいで行けるし、「恵比寿」という名前自体が、七福神の中で日本由来の神様である恵比寿様(えびす様)(福の神)を思わせるので、名前の縁起がいい。 東京都写真美術館は、3Fの「TOPコレクション Don't think. Feel.」、2Fの「W. ユージン・スミスとニューヨーク ロフトの時代」、B1F「養老孟司と小檜山賢二の虫展」と、どれも面白い展示だった。 3Fの「Don’t think. Feel.(考えるな、感じろ)」は、武術家・俳優・哲学者であるブルース・リーが『燃えよドラゴン』(1973年)の冒頭シーンで弟子に放ったセリフ。 --------------------------- Don’