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『婦人画報(2026年5月号)』:「追悼―ファトマ・ハッスーナ」 (稲葉俊郎)

  • 2 日前
  • 読了時間: 2分

4月1日発売の『婦人画報(2026年5月号)』に、「追悼―ファトマ・ハッスーナ」として、私も文章を寄せています。





ファトマ・ハッスーナは、パレスチナ・ガザ地区出身の写真家(フォトジャーナリスト)。


ガザ紛争下での日常を世界に発信し続け、彼女を追ったドキュメンタリー映画『手に魂を込め、歩いてみれば』(イラン出身のセピデ・ファルシ監督、2025年)がカンヌ映画祭の出品作品となり、その報告をした翌日に、彼女は現地の空爆で家族と共になくなってしまいました。


映画『手に魂を込め、歩いてみれば』も、そうした戦時下の1日1日が命がけの日常がとられていて、複雑な気持ちになる映画です。





映画が見れなかった方も、2026年4月18日~5月17日に開催される第14回「KYOTOGRAPHIE 京都国際写真祭」でもファトマ・ハッスーナの写真が展示されますので、ぜひご覧いただきたいです。



世界中で戦争が起きていますが、領土、資源、そして宗教戦争など・・・、色々な争いの種があります。

一度争いが起こり、怒りや恨みや復讐がはじまると、なかなか止めることができません。



日本という国は、中立を維持しながら、平和の調停をする対話の国であってほしいと思います。

というのも、仏教が伝来した6世紀以降、日本人は「神」と「仏」を対立させるのではなく、共存させる道を選びました。神仏習合。

神道は「清浄」を、仏教は「慈悲」や「哲学」を重んじながら、これらを否定し合わずに混ぜ合わせ共存させることで、日本は異なる価値観を共存させる和合や調和の知恵を磨いてきました。そうした歴史で磨かれてきた精神性は知恵として重要視されるはずです。


ファトマ・ハッスーナという写真家を追悼しながら、私も平和への祈りを込めてテキストを紡ぎました。


外的世界の「奪い奪われる世界」に「心を奪われないように」。


自分自身の心の平和と調和を保ち続けることを、私の日課としつつ、祈りの時間を持つようにしています。

どんなに世界が均衡を崩しても、自分自身の内的世界は壊されないように。

そのための聖なる時間が、ファトマ・ハッスーナにとっての「写真を撮る行為」だったのだと思います。




●【Magazine】2026/4/1:『婦人画報(2026年5月号)』:「追悼―ファトマ・ハッスーナ」 (稲葉俊郎)(Amazon


●映画『手に魂を込め、歩いてみれば』




●第14回「KYOTOGRAPHIE 京都国際写真祭」



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