「痛み」のあるところにアートは生まれる
- 3月5日
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更新日:3月5日
3月1日の「芸術と医療が交わるところ」@筑波大学。
とても刺激とエネルギーを受けた回でした。
開催前の午前中に、主催の岩田祐佳梨さんに筑波大学・大学病院で行われている医療と芸術の実践を見学させてもらった。




病院はとにかく規制が強く、だからこそ硬く緊張した空間になってしまう。そこに少しでも柔らかい風を呼び起こすために芸術の力を借りる。もちろん、そう容易くはない。ただ、だからこそ「医療と芸術」に橋を架けようとする実践者たちは、自身が強い軸を持っていないと壁を突破することはできない。
筑波大学は広大なキャンパスだった。つくばの広い土地と広い空が広い心の空間を生み出し、未知の力を引っ張り出すのかもしれない。芸術専門学群と医学の徒とが自然に交わりながら、お互いで素敵な空間を作ろうとチャレンジしている。その長い歴史に感動した。岩田さんは自身がつくばの学生だった頃から長くかかわっている!
筑波大学附属病院では「ファシリティドッグ」のクラウドファンディングもしていた。ファシリティドッグとは、病院に常勤し、医療従事者とペアで治療やリハビリを行う専門的な訓練を受けた犬のこと。主に小児がんなどの入院患者さんの心を支え、痛みや不安を和らげる効果もある。日本では2010年に静岡県立こども病院で初めて導入され、現在では国立成育医療研究センターなど、限定された小児専門病院だけで活動している。 こうした西洋医学を超えたケアを行おうとチャレンジしているのも、筑波大学附属病院の素晴らしい取り組みだ。看護師長さんも前向きで素晴らしい方だった。

森合音さんの講演では、医療者と医療を受ける側の「痛み」を受け取ることの大切さを聞く。「痛み」(問題)を直視し、共有することからはじめ、「痛み」のあるところにアートは生まれる、と。それは「痛み」をアートの力で治癒させる実践でもあった。
Onlineの貝島桃代先生からは、建築を入口として医療に交わることの意義を共有。
対話を経た後に段ボール円卓(面白い!)でも話した。この場を訪れた人たちの熱い熱量を感じ、素晴らしい時間だった。
今回は、「おくすりてちょう」のつくば版を作成した。つくば全体が「屋根のない病院(Hospital without a roof)」に、と。


とにかく、参加していたみなさんの熱量がものすごかった。前から順に横を空けずに席が埋まっていく。懇親会での質問の質も量も途切れなかった。すべてに感動。 小さな善意が支流のように寄り集まって大きな力となり、平和な時代を作っていければと、思う。明るい未来を創造していきましょう。
●【Lecture Event】2026/3/1(Sun).1400-1630:「芸術と医療が交わるところ」(登壇者:稲葉俊郎、森合音、貝島桃代、岩田祐佳梨)(対面+online)@筑波大学総合研究棟D(1階)(茨城県つくば市天王台1-1-1)(詳細PDF)(主催:筑波大学芸術系 岩田研究室 協力:筑波大学附属病院、筑波メディカルセンター病院、NPO法人チア・アート)


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