

講談社BOOK倶楽部 『肯定からあなたの物語は始まる』Review
新刊【肯定からあなたの物語は始まる】に関するReviewを、編集者の奥津圭介さんが講談社のサイトで書いていただきました。ありがとうございます! → 講談社BOOK倶楽部 まずは肯定から生きにくさや不安さえも豊かさに変える「いのちの力」の高め方 『 #肯定からあなたの物語は始まる 』 #稲葉俊郎 書籍レビューはこちら https://news.kodansha.co.jp/books/20151648 ◆Instagram https://www.instagram.com/p/DSqfJx9jdtN/?igsh=MTB2NXhmZGhtcG94eA== ◆X(Twitter) https://x.com/i/status/2003963907292233995 ◆facebook https://www.facebook.com/share/p/1Cz1MeCEbm/


ブーゲンビリアの木の下で
鉄輪温泉にて。 「湯治の宿 大黒屋」の前にあるブーゲンビリアが12月22日という年末なのに満開になっている。 温泉の蒸気が出続け、熱波エネルギーでこの周囲だけが常夏状態なのでしょうか。地球のエネルギーは、こうして静かに誰かを局所的に温め続けていますよ、と言わんかのようです。 ブーゲンビリアと言えば、たま「さよなら人類」を思い出します。 当時、小学生ながら、黙示録のような唄だなぁ、と。 『ブーゲンビリアの木の下でぼくはあの子を探すけど 月の光にじゃまされて あの子の欠片が見つからない』 陰が極まり、陽に転じる。 「最も暗いのは夜明け前だ」(It's always darkest before the dawn.) 12月22日頃は、2025年の冬至。 陰の気が極まり、陰が陽へと転じる重要な転換点。 「一陽来復(いちようらいふく)」 冬至にはあまり動かず。心身を休め、内省し、来たる春に向けてエネルギーを蓄える。 冬至=湯治し、無病息災を願う。 温泉の蒸気が、地球のうなりのように揺れ動く。 地球くじらの汐吹きのよう。 垂直に伸びるときは、天地を結ぶ柱の


冨士屋ホテル@別府・鉄輪温泉
高層ビルひしめく都内を出て、空を飛んで別府の鉄輪かんなわ温泉。 別府・鉄輪温泉の宿、冨士屋ホテルに。 温泉蒸気がもくもくと。 蒸した料理は地球ミネラルがたくさん。 温泉蒸気を見ているだけで体がゆるむ。 温泉パワーで蒸した地獄蒸しは、この鉄輪かんなわ地域に足を運ばないと食べれない。 発酵食、オーガニック、作り手さんの手間と愛が込められた食材。 地球のエネルギーを感じる食を、命満ちた食を定期的に摂取するだけでも充分な養生になるし、地球を大切にしよう、という想いまで、一直線に繋がると思う。 日本の養生文化は奥が深く。奥行き、の概念自体が日本の精神世界とも関連あり。奥宮、奥之院、隠れ宮、などなど。 霧や蒸気でよく見えない場所でこそ、心の眼が開かれるんだろう。フェイク世界に騙されないように。 冨士屋ホテル 〒874-0041 大分県別府市鉄輪上1組 https://kannawa-fujiya.com/


南方熊楠と福沢諭吉 「福澤諭吉記念 慶應義塾史展示館」@慶應三田キャンパス
慶應三田キャンパスでの南方熊楠と福沢諭吉。尊敬するお二人がこんな形でつながるとは、と、驚く。 わたしも和歌山の磁場に惹かれて、慶應大学の立場で和歌山の温泉研究に取り掛かったばかりのこと。 二人が深めた同じ深みまで垣間見せてもらいつつ、自分なりに二人の哲学、思想をさらに深化させていきたい。 以前も、熊楠と岡本太郎のつながりもあったし、磁場を発してる人に色々なものが集まってくる。まさに縁起の世界。 cf.●【New Release Book Talk Event】 2024/9/8(Sun):(13:20開場)14:00-15:30:唐澤太輔+石井 匠『南方熊楠と岡本太郎 知の極北を超えて』(以文社 2024年)刊行記念イベント:唐澤太輔 × 石井匠 × 稲葉俊郎@ジュンク堂池袋本店(東京都豊島区南池袋2-15-5)( Web ) 同じ三田キャンパスにある「 福澤諭吉記念 慶應義塾史展示館 」では、福沢諭吉の豪快さ、豪傑さ、広い大局観を持つ視座に感動した。 福澤諭吉先生は 1835年1月10日に生誕(大坂 中津藩蔵屋敷)され、1901年2月3日、66


FRaU SDGs MOOK『森と海が教えてくれる、きもちのいい暮らし』「大切なことを教えてくれた森と海」
12/17発売のFRaU SDGs MOOK。 特集は「森と海が教えてくれる、きもちのいい暮らし(Between the Forest and the Sea )」 こちらの中で「大切なことを教えてくれた森と海」というコーナーがあり、私も出ています。 「水俣の海から見つめ直す、人間のおごりと未来」(稲葉俊郎)。 ソフトな雑誌でハードな内容で触れていますが、すこし出ていますのでぜひお読みいただけましたら。 岡田准一さん(Deep Insight 深く知る、未来に残す)が表紙です! ●【Magazine】2025/12/17:FRaU SDGs MOOK『 森と海が教えてくれる、きもちのいい暮らし(Between the Forest and the Sea) 』:「大切なことを教えてくれた森と海」水俣の海から見つめ直す、人間のおごりと未来(稲葉俊郎)( Amazon ) ........................................................ Between the Forest and the Sea...


「はし」と「二河白道」
都会では川が地下にもぐっているが、古い歴史ある街に行くと、必ず川があって水の流れがあり、生活をつなぐために「橋」がある。 橋も箸も「はし」。 「はし」の語源には「物と物をつなぐ」という意味があるらしい。 橋(はし)は、川で離れた両端をつなぐ。梯(はし/はしご)は垂直方向をつなぐ。柱(はしら)も天と地をつなぐ。嘴(くちばし/はし)も、箸(はし)も、食べ物と自分をつなぐもの。いのちといのちをつなぐもの。 旅をしているとき「はし(橋)」を渡るたびに思い出す言葉が、 「二河白道(にがびゃくどう)」。 浄土教の教えで極楽浄土への道筋を説明する比喩でもある。 ちょっと足を踏み外すと「火の河」に落ちる。 ちょっと足を踏み外すと「水の河」に落ちる。 「火の河」と「水の河」に挟まれた「白い細い一筋の道」を見つけて生きていくのが人生だ、と。 心のまま、本能のまま、自由奔放に生きていれば「火の河」に落ちる。 冷静に、慎重に、考えすぎて生きていれば「水の河」に落ちる。 どちらの河にも落ちやすいものだが、どちらにも偏らず、一筋の道を見つけなさい、と。 「二河白道(にがびゃ


軽井沢も雪
軽井沢も雪。 雪の日は音を雪が吸収するので、空間の音質が変わっているのも神秘的な印象を与える。 吉田兼好が「徒然草」で 「花はさかりに、月はくまなきをのみ、見るものかは」 と言ったことは、大学時代に読んだときにすごく心に残った部分。 満開の花や満月もいいけれど、不完全なもの、崩れゆくものを見るのも風流である、と。 雪も積もっている姿も美しいけど、溶けてゆく姿もまた美しい。 水の千変万化の変化を見ると、人も器に応じて変化していく必要があるなぁ、と。自然から学ぶことばかりだ。 雪を見ると、 中原中也の「雪の賦」 という詩が頭に浮かぶ。「賦(ふ)」は、中国文学の散文詩の一形式のこと。 雪を見ながら、頭の中に浮かんでは消えてゆくものを、中也なりの言語感覚で降ろしている。 芸術や詩は、世界を見るときの補助線となって、より解像度高くこの世界の真実を見ることを助けてくれる気がする。 =========== 中原中也「雪の賦」 雪が降るとこのわたくしには、人生が、 かなしくもうつくしいものに―― 憂愁にみちたものに、思へるのであつた。 その雪は、中世の、暗いお


婦人画報2026年1月号:温泉宿アワード 2026
今月発売の婦人画報2026年1月号は温泉宿アワード 2026です。 僭越ながら、こちらに私も温泉を選ばせてもらっています。 世間がラグジュアリー志向になっているので、私はその逆側へ、むしろ質素で簡素で、だからこそ濃密でより本質的な世界を応援しています。芸道が追及する世界。茶道や能楽が描く世界を未来地図へと。 ほかの方々のセレクションも興味深いものばかりで、行ってみたい場所で楽しい妄想が広がるばかりです。 日本はWell-being国として世界中の人を幸福にする場所になっていくと思ってます。 ぜひお読みください~。


マリーナ・タバサム・アーキテクツ展@TOTOギャラリー・間
六本木に立ち寄ったついでにTOTOギャラリー・間へ。 ここは良質な建築関連のUpDateがされるので立ち寄り所のひとつ。 もう何度来たかわからないけど、今回の展示はバングラデシュのダッカを拠点に活動するマリーナ・タバサム・アーキテクツ(MTA)の展覧会「People Place Poiesis(ピープル プレイス ポイエーシス)」だった。 バングラデシュは2002年に行った。 ペシャワール会の中村哲先生にInspirationを受けていた当時の自分は、医学実習の一環としてバングラデシュへ行った。東大医学部の先輩で、バングラデシュで医療をやりながら学校を造ったり、衛生環境を整えたりしている石川信克先生がおられた。もとは日本キリスト教海外医療協力会(JOCS)の一環でバングラデシュでの結核対策をされていた。 2002年にバングラデシュを訪れたときは、日本人はおろか、海外の人がそもそも訪れなかったので(Lonely Planetで世界最貧国として紹介されていたこともあり)、町を歩いているだけで、芸能人かのように村人がぞろぞろと後ろをついてきて、日本人自


【六本木クロッシング2025展:時間は過ぎ去る わたしたちは永遠】@森美術館
【 六本木クロッシング2025展:時間は過ぎ去る わたしたちは永遠 】@森美術館 を見に行った。 六本木クロッシングは、注目の現代作家が「現代」を深い無意識で映し出した作品をあぶりだしているので、毎年見ている展示。 もちろん、芸術表現であまりにも「意識的に現代を表現」すると興ざめするところもある。むしろ無意識でいつのまにかあぶりだされた作品(突然飛び出てきたような作品)を見ると、最初は不可解としか言えない体験でも、自分の中の深い無意識とムゴムゴと呼応して、楽しい。意識に寄りすぎると社会に迎合したものになってしまうし、無意識が深すぎると他者にわかり難いものになってしまう。 ただ、横尾忠則さんと話していたときも「世間の流行の動きを感じたら、逆の方向に動いたほうがちょうどいい」と言われたこともあり、社会の特定の方向に動き出したら、あえて逆の方向へと、密な場ではなく疎な場の方向へ向かうようにしている。医療界でも大きな方向性には昔から馴染むことができず、思わず逆の方向へ動く傾向にあるのは昔から(でも、その方が自分にとっては居心地もよいから、頭ではなく体がそ