感覚ミュージアム@宮城県大崎市
- inaba
- 5月22日
- 読了時間: 2分
鳴子温泉には東北新幹線の古川駅で降りて、古川駅から電車で30-40分くらいで鳴子温泉郷の駅に着く。最寄り駅から歩いて数分の距離に温泉街があり、レンタカーを借りなくていい、という利便性に驚いた。
今回は古川駅から車で鳴子温泉まで行ったのだが、その途中に「感覚ミュージアム」という面白い場があった。

「感覚ミュージアム」は視覚・聴覚・嗅覚・味覚・触覚といった五感をテーマとする、日本で初めてのミュージアム。
視覚優位の時代に、それ以外の感覚を総動員させるようにして、音を出したり、触感で感じたり、精神浴の空間があったり、引き出しの小箱に作品があったりと、五感が揺り動かされる体験の場。
石田智子さんの「香りの森」は数十万本の「こより」での展示。仏教哲学もベースにあり素晴らしかった(石田智子さんは 玄侑宗久(げんゆうそうきゅう)さんの奥様らしい)。
空間全体が現代美術空間のようで、それでいて子どもも楽しめる空間。会場内の音楽も独創的で前衛的で素晴らしかった。




マインドフルネス瞑想でも、【判断を加えない】+【いまの瞬間を中心に置く】という感覚を大切にするために、感覚のInputである【感じる】状態を続ける。私たちは、Inputや感じることを吹っ飛ばして、いきなり概念や思考が登場する傾向にある。それはショートカット機能として優秀で迅速な仕組みでもあるのだが、ショートカットにばかり慣れ過ぎると、Inputとしての感じることがおろそかになる。
感じることをしなくなると、固有の感覚が失われ、容易に洗脳されやすくなる。概念は共通だが、感覚は固有で唯一無二のものだ。



そうした意味で、考えることよりも感じることを中心に置いた「感覚ミュージアム」の現代的意義は大きい。
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「感覚ミュージアム」
宮城県大崎市岩出山字下川原町100番地
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