

「永福寺」@鉄輪温泉 一遍上人の転生
大分県別府市の鉄輪(かんなわ)温泉にある「永福寺」の和尚さんは、一度歌い出すとなかなか止まらない、歌い踊る和尚さん。鉄輪温泉の歴史や魅力を伝えるオリジナルの替え歌などを披露してくれます。 鉄輪温泉を開いた鎌倉時代の僧侶・一遍上人が建てた、歴史あるお寺。 一遍上人は、「南無阿弥陀仏」と言いながら、太鼓や鉢(はち)を叩いて踊りながら念仏を唱える。仏様を信じる喜びが、勝手に体から溢れて踊り出すという教えで、誰もが輪になって一緒に踊ることが盆踊りの基になったとも言われている。 わたしたちも、和尚さんと一緒に輪になっておどった。 一遍上人の遊行は、ふるさとの伊予(愛媛県)を出発し、南は九州から北は東北まで、15年近くかけて日本全国をぐるりと巡った。 大阪の四天王寺で初めて念仏の札を配り、和歌山の熊野権現で啓示を受けた。大分県の鉄輪温泉を訪れて温泉を開き、長野県の善光寺などを訪れ、佐久で初めて踊念仏を行ったともいわれているので、なんだか縁がある。京都に戻って踊念仏の大ブームを起こした後、最後は神戸の観音堂にて、51歳で亡くなった。 「永福寺」の和尚さんも、一


別府 鉄輪 湯けむり時空間
別府の鉄輪温泉に。 慶応大の授業もかねて。現地とOnlineのハイブリッド。 この空気感は、実際に現地に来てみないと分からない。 実際、この地は湯けむりがモクモクで、空気中に温泉が浮遊しているわけで、ただ息しているだけでも温泉ガス入浴をしていることにもなるわけで、見えない水が人と人と、人と空間を、そして動物もつないでいるような感じ。ネコも暖かいので居心地よさそうだ。 鉄輪温泉での散歩。 温泉水、温泉蒸気、飲泉、地獄蒸し、温泉卵、温泉蒸気であふれる空間。 温泉の配管も面白い。 ガスは粘膜からの吸収効率が96-98%近くあり、静脈注射に匹敵する。 歩いているだけで温泉静脈注射をしているような空間が温泉地。 転地療養も、環境を変えて五感を刺激し、脳と自律神経をリセットすることに意味があると思うが、空気に含まれている目に見えない物質も、物理的に影響をあたえている気がする。 6月4日(木)〜6月30日(火) にて、蒸し通りずむ2026 も開催されます。 私も二日だけOnline相談で出ています。 https://kannawa642.net/...


目に見えない空気の温度の境界線
湯河原から別府へ。 雲の高さ(とくに雲の底)が同じなのは、目に見えない「空気の温度の境界線」がその高さにあるから。 水は地下にあると目に見えないし、岩石のミネラルを溶かして温泉になって噴き出してくることもある。 空気の中には、目に見えない水分(水蒸気)が含まれている。 空気が冷やされると、水分を空気のままキープできなくなって、ある決まった温度になると、水蒸気が小さな水の粒(雲の粒)に変わる。 天地人。 天の世界、地の世界、人の世界。 それぞれの原理が異なりながら、同時に共存している、ということの不思議を感じる。


湯河原「湯+河原」 熱海「熱い+海」
湯河原。 東京からすぐ近くに行ける名温泉。 湯河原(神奈川)と熱海(静岡)は、川を挟んですぐお隣。 湯河原は「湯+河原」だし、熱海は「熱い+海」だ。 いづれも、古代の人たちが、「湯の河原!」「熱の海!」という驚きがそのまま地名になっている気がするし、その驚きや感動は温泉に入るたびに古代人と心がつながる気がする。 神奈川県の企業の方で仕事でお疲れのみなさんのために、湯治プログラムを考えている。その舞台を湯河原にさせていただいた。 2泊3日。 会社の業務として温泉に入る湯治プログラム。休みには色々と別の用事が入るので、休みの日に温泉に行くのではなくて、仕事の一環が温泉で休養すること。 湯を愛でて、 川のほとりを散歩する。 心身ともに更新されて新しい気持ちで仕事に取り組めば、本人にも会社にもいいことだし、温泉地の方も喜んでくれる。 自然の力は偉大だ。 普段はしまわれている人間のいのちの力、自然治癒力というものが活性化される。 湯河原の万葉公園には滝もあり、ミニチュア地球のようにすべてが詰まっている。素晴らしい散歩コース。とにかく、現代の道は車優先で、人


99回目を迎えた東大五月祭
東大五月祭。今年は99回! 現役の医学部生からご依頼いただいた講演があり、ひさしぶりに東大本郷キャンパスへ、東大医学部を訪れた。 初日は混乱があったからか、2日目の盛り上がりはすごく、正門に入るまでに、本郷3丁目交差点付近のスタバまで大行列になっていた(入場者の荷物検査をしていたため)。 なんとか中に入ると、万博依頼の人の渦と熱気。 学生たちが色々な出店をだしていて楽しそう。 医学部に入ると、医学部美術部である踏朱会の学生さんもわざわざ会いに来てくれて嬉しかった。 というのも、廃部になっていた医学部美術部を、自分が大学4年生の時に再興したからだ。もう20年近く前のこと。 今でも美術部が続いていて、素晴らしい油絵や水彩画の作品を出展していて感動だった。自分は学生時代、登山ばかりしていて医学部に貢献できていなかったけれど、美術部がこうして残り続けていることを考えると、人間のちょっとした善意や情熱や愛は、こうして時空を超えて当時見知らなかった人たちをつなげる。やはり、諦めずに未来への種をまいていくことは大事なことだと思った。種は20年くらいかけてゆっく


猿田彦神社 佐瑠女神社
おかげ横丁などをブラブラしながら、内宮ちかくの猿田彦(サルタヒコ)神社へ。 猿田彦神社は、今は亡き鎌田東二先生と聖地巡礼の旅を同行した時に、何度か連れてきてくれて熱く語られた思い出ふかい場所。 猿田彦は、日本神話における「みちひらき(道開き)の神」として、物事を正しい方向へ導く象徴。 鎌田先生は、猿田彦が「日本的霊性の深層を解き明かす鍵」として極めて重視していた。 「猿田彦大神フォーラム」の世話人代表を長年務めていて、『謎のサルタヒコ』でも独自の神格を多角的に論じていた。 ニニギノミコトが天孫降臨したときに天の八衢(やちまた)で出迎え、高千穂までの一行を案内した「みちひらき」が有名なエピソード。 そうした役割だけではなく、猿田彦を天孫族(天津神)と在来勢力(国つ神)の和解を成し遂げた平和的なシンボルとも語られていた。 そして、猿田彦は交差点(クロスロード)に立つ神さまでもあるため、生と死、日常と非日常、天津神と国つ神といった異世界を守りながら繋ぐ。猿田彦のマルチなネットワーク力・霊性は、鎌田先生にそっくりだった。 他にも、猿田彦は歴史の中で、道祖


伊勢神宮 内宮
伊勢神宮の内宮。 ここはいつ来ても気持ちがいい。 五十鈴川を行ったり来たりして渡るのがいい。 「橋(はし)」は空間や境界の「端(はし)」と「端(はし)」を結ぶ。 こちらの世界(現世)とあちらの世界(異界・神域)の境界をつなぐ場所でもある。 梯(はしご)は垂直方向をつなぐ。 柱(はしら)も天と地をつなぐ。 箸(はし)も、食物と口の間を橋渡しして、食べ物と自分をつなぐ。いのちといのちをつなぐ。


伊勢神宮 外宮
伊勢神宮の外宮。 ここは内宮に比べると、やや暗い。 ただ、暗いからこそ光を感じる空間でもある。 暗いからこそ聴覚が優位となり、森全体の音が異常に聞こえてきて驚いた。 先日見てきたアンドリュー・ワイエスの絵(東京都美術館)を思い出した。こちらの感想もまたいづれ。


お木曳(きひき)行事 式年遷宮@伊勢
「お木曳行事」で、伊勢にやってきた。 伊勢神宮の20年に1度の「式年遷宮」に向け、伊勢神宮の神域へヒノキを奉納するのが「お木曳行事」。 次回の式年遷宮は2033年(第63回神宮式年遷宮)。いまから7年後の未来に向けて、木を運ぶこと自体が神事となる。そのプロセスの一端に参加させてもらえる光栄(事前公募制です)。 私が参加する陸曳(おかびき)では、外宮へ木を納めるため奉曳車に巨木を載せ、「エンヤ、エンヤ」の掛け声で街中を練り歩く。 そのため、伊勢市駅前の日の出旅館に泊まっている。 創業約100年で木造3階建て。とてもレトロで渋くて素敵。 トイレやお風呂が廊下に出ないといけないので、現代風ではない。ただ、昔の湯治場でも見られるこの風情は時の重みでしか作られないもの。なんとかこの風情を残し続けてほしいです。 伊勢での「お木曳(おきひき)行事」は、20年に一度しか行われない伊勢神宮の「式年遷宮」のために木を運ぶ。 「式年遷宮」は内宮だけではなく外宮も。しかも建物だけではなくて、土も含めて空間全部をあたらしく入れ替えるらしい。 もし次に参加できるとしたら、も


小諸ツリーハウスプロジェクト「自然で楽しむアートフェス」@安藤百福記念アウトドアアクティビティセンター
小諸市にある安藤百福センターの森の中で、小諸ツリーハウスプロジェクト「自然で楽しむアートフェス」という素晴らしいイベントがあった。 ここは【あぐりの湯】という温泉からすぐ近くにあるアウトドアセンター。 安藤百福(あんどう ももふく)さんは、世界初のインスタントラーメン「チキンラーメン」や世界初のカップ麺「カップヌードル」を開発した日清食品の創業者。 安藤百福さんは「食とスポーツは健康を支える両輪である」と考えられていて、生誕100周年を記念して浅間連峰を見渡せる小諸にこの施設ができた。隈研吾さんの設計だったり、小諸ツリーハウスプロジェクトとして、優れたけんちくかの方々がツリーハウスを設計してくれている! スタンプを押して回るようになっていて、色々なアウトドアアクティビティがあり、子どもも大喜びだった。 近くには【あぐりの湯】という温泉があるのも最高の立地。浅間山の景色も素晴らしい。 小諸ツリーハウスプロジェクトでのツリーハウスは、それぞれに夢があって素敵だった。 北軽井沢スウィートグラスにあるツリーハウスも素晴らしいが、小諸市にある安藤百福センタ