

福島智「ぼくの命は言葉とともにある」
NHKのスイッチに福島智さんが出られていた。柳澤桂子さんとの対談。 →〇SWITCHインタビュー 達人達(たち)「福島智×柳澤桂子」 福島智さんは3歳で右目を、9歳で左目を失明され、14歳で右耳を、18歳で左耳を失聴された。光と音の世界を失った福島智さんは、自身が抱えてい...


石塚真一「BLUE GIANT」
石塚真一さんの「BLUE GIANT」という漫画。 超絶面白い!本当に画面から音楽が流れてくるようだった! 大人買いして一気読みした。今でも感動の余韻が残る。 物理的な空気を介して伝わる音ではなく、秘密の抜け穴を通って内側へと振動や波動が直接流れ込んでくるような音楽を感...


『大学』・『中庸』(岩波文庫)
古典である『大学』・『中庸』を再読。 『大学』と『中庸』は、儒学の経典『礼記』に収録されていた2篇。 朱子学を創始した朱熹は『礼記』から『大学』と『中庸』をピックアップし、『論語』と『孟子』と合わせて「四子書」とした。これが四書五経のはじまりとされる。...


「スイングがなければ意味がない」(It Don't Mean a thing)
「スイングがなければ意味がない」(It Don't Mean a thing)は、Louis Armstrong & Duke Ellingtonというスーパースター同士の夢の競演のLPで聞いている。 「The Great Reunion」1961年のLPだ。 1曲目がIt...


『ひとつの音に世界を聴く』(武満徹対談集)
『ひとつの音に世界を聴く』(武満徹対談集) なんと美しいタイトルだろう。 神田の古書店で見つけたとき、本が発光しているような気がした。読んでくれ、読んでくれ、家に連れて帰ってくれ、と。笑 味わいながらチビチビと読んでいる。なんと言っても、武満さんの言葉の選び方が美しくて、...


大友良英「音楽と美術のあいだ」
大友良英さんの「音楽と美術のあいだ」という対談本を読んだ、 フィルムアート社から出ている素敵な装丁。440ページという大著! とは言え、対談本なので、ツルツルとソーメンのように喉ごしよくあっという間に読めました。当直の合間に、ひっそりとした夜中に。...


murmur magazine for men 第3号 「あたらしい医療 うつくしい養生 」
服部みれいさん責任編集のmurmur magazine for menの第3号. 4月27日木に発売ですが我が家に届きました。 自分のInterview記事が載っています。 「あたらしい医療 うつくしい養生 」 という素敵なタイトル。 ご興味ある方は、是非どうぞ。 ...


夢をみる島
自分は、人生の重要な転換点で見た「夢」を大切にしている。 それは奥底の自分のイメージ世界が提示した、自分への呼びかけとして。大いなるメタファーとして。 時にそれを絵として定着させている。 (これは、結婚した時に見た夢。 一つの水滴を二人が引き伸ばしてレンズのようにして支えて...


岡本太郎「神秘」二玄社 (2004年)
岡本太郎の「神秘」二玄社 (2004年)という写真集。 写真も文章も岡本太郎だが、本当に素晴らしい本だ。 被写体の質に対して、岡本太郎も同等の質の言葉と写真とでレスポンスしている。 岡本太郎は、芸術や人間の最も原始的な形態を、あらゆる角度から表現しようとしている。...


岡本太郎「忘れられた日本―沖縄文化論」(1961年)
岡本太郎の「忘れられた日本―沖縄文化論」(1961年)。 古代の息吹きと霊性とが、岡本太郎の器を介して溢れだす素晴らしい本だ。 1961年当時の本は写真も多いが、文庫版では多くが省略されていて残念だ。 1961年の時点で、既に日本の古層は失われつつあり、その断絶を岡本太郎は...