

齋藤陽道「それでも それでも それでも」、雅楽の管楽器”笙”のトリオ
友人のぜひとも伝えたいアナウンスを二つ。 一つ目。 齋藤陽道(はるみち)さんの本。 「それでも それでも それでも」。 素晴らしい本!!! まずタイトルがリフレインで印象的です。 そして、本の装丁が美しい。祖父江さん装丁! すごい。 ...


大友良英、稲葉俊郎「見えないものに、耳をすます ―音楽と医療の対話」アノニマ・スタジオ (2017/9/4)
今日から8月。月の始まりに、嬉しいアナウンスです。 2017/3/11に、NHKのスイッチインタビュー達人たちで大友良英さんと対談させていただきました。 この放映、意外にも大きな反響があり、書籍化を、という声も多く、実は書籍化されることになりました!わーい。...


あずみきし「死役所」
あずみきしさんの漫画「死役所」という漫画。 すごい漫画だった。正直、引き込まれた。 能の世界の舞台となる、生と死のあわいの話。 人が死んだあと、この世とあの世の中間地点にすこしとどまるとされ(仏教だと49日)、そこであの世に行くか(成仏する)、この世とあの世の間でとどまっ...


Judith St.George「ヘレン・ケラーを支えた電話の父・ベル博士」
Judith St.George「ヘレン・ケラーを支えた電話の父・ベル博士」あすなろ書房 (1999年)という子供向けの伝記を読んだ。区の図書館にいくと、そういう子供向けの絵本や伝記にも興味深い物が多い。 ヘレン・ケラーには、あらゆる面で注目していて、関連資料を見るたびに...


commmons: schola vol.1 Ryuichi Sakamoto Selections: J.S.Bach
坂本龍一さん監修による、音楽全集“commmons: schola”シリーズ。 第1巻は、J.S.Bach(バッハ)。 1冊8500円とお高いので、図書館で借りてちびりちびりと読んでいるが、面白い!! バッハの偉大さを改めて思い知った。 ●commmons:...


野口晴哉『偶感集』より
野口整体の創始者 野口晴哉先生。 野口晴哉先生は1911年生まれで1976年に亡くなっているのでお会いしたこともない。整体協会に入っているわけではないので、正式な弟子でも何でもない。 ただ、 野口晴哉先生の文章を読んでいると、熱いものが流れ込んでくるのを実感する。 ...


SWITCH Vol.35 No.7 MET EXHIBITS STORIES Rei Kawakubo / Comme des Garçons 川久保玲の意志 メトロポリタン祝祭
今月の「SWITCH」はコムデギャルソン特集。面白かった。表紙もかっこいい。 メトロポリタン美術館での特別展『Rei Kawakubo/ Comme des Garçons : Art of the In-Between』を特集している。川久保玲さんが美術館で示した世界は、...


「みみずくは黄昏に飛びたつ」村上春樹、川上未映子
村上春樹さんのインタビュー本でもある、「みみずくは黄昏に飛びたつ」(新潮社、2017年)(村上春樹、川上未映子)を読んだ。 本当にほんとうに面白かった。 川上未映子さんの春樹文学愛がにじみ出ている。 だから、最高のインタビュアーであった。 ...


下学上達
論語の「下学上達」(憲問篇)という言葉が好きだ。 身近なことから学びを始め、真理へと到達していくこと。 子供の時の問いを大人になっても問い続け、子どもの素朴な感性を保ち続けることと似ている。 リンゴが落ちていることから万有引力へと理解が至るのか、夏至のときだけ底が見える井...


「井戸」を抜けて
「みみずくは黄昏に飛びたつ」(村上春樹、川上未映子)を読んでいる。 --------- P108-109 (例えば、ヨーロッパにおける神話の形って、いわゆる聖書とギリシア神話みたいなものの二本立てで、自分自身と神話世界がはっきり分かれていますよね。でも日本人の感性としては、...