

ジャッド|マーファ 展
ドナルド・ジャッドのマーファ@ワタリウム美術館。 ドナルド・ジャッド(Donald Judd, 1928–1994)は、アメリカでのミニマリズム(ミニマル・アート)の先駆者。 ジャッドにとってのマーファでのプロジェクトは、アート、建築、周囲の自然環境を一つのまとまりとして融合させる壮大な構想の実践と実験。 1970年代にニューヨークから移住し、軍の施設跡などを自ら購入・改修して、作品が「永遠にその場所に存在し続ける」ための恒久設置の場を創り上げた。 『ニューヨークに神秘的なものは何もない。ただ知識と多くのビジネスがそこにあるだけだ。』 と、彼は語ってニューヨークを去っている。 二次元の抽象絵画から三次元の自然界に舞台をうつす跳躍は興味深く、作品だけが砂漠に密やかに残り、亡くなった彼はいま何を思うだろう。 ジャッド|マーファ 展 会期:2026年2月15日(日)- 7月12日(日) http://www.watarium.co.jp/jp/exhibition/202602/ 主催/会場:ワタリウム美術館 〒150-0001 東京都渋谷区神宮前3


湯河原の美しい風景
温泉研究の打ち合わせを兼ねて湯河原へ。 湯河原は川沿いに宿が立ち並び、川の流れは視覚だけではなく聴覚も嗅覚も皮膚感覚も癒してくれる。 川を境に神奈川と静岡の境界となり、神奈川の湯河原、静岡の熱海を橋を往復するたびに行き来する不思議。 宿は障子なので朝の光が早く入る。体内時計にスイッチが入り、早朝目覚めて、温泉に入り、川沿いを散歩する。天地自然を巡る気が人体の中に入り込んで交流しあい、気と気が出会うことで深い呼吸ができる。 湯河原の温泉♨️に連続10分入るだけで、全身から汗が吹き出して止まらない。 体が冬仕様から春・夏仕様へと切り替えるときに、しっかりと汗を出さないと内に気がこもってしまう。春・夏仕様の身体に移行させるためにも温泉は最適だ。冬でこもった気を発散させて自然界と交流を図る。 湯河原は都内から近いし、とても穏やかで静かな湯治町。 湯治宿かふね、に宿泊した。 大きな幸せも大事だけど、自然との交流、温泉での地球水との交流のような小さな幸せこそが、けっこう大事。 湯河原駅の到着も遅かったため、定期バスも終わっていた。タクシーもいない。 ...


「ミッション∞インフィニティ|宇宙+量子+芸術」+『湿地』(東京都現代美術館)
東京都現代美術館。「ミッション∞インフィニティ|宇宙+量子+芸術」。 宇宙や量子などのサイエンス領域とアートのコラボでの「世界の成り立ち」や「見えない世界」について考える企画展。 量子もつれ(量子エンタングルメント)は、2つ以上の粒子が、互いにどんなに離れていても「一蓮托生」のような特別な関係にあること。量子もつれ(量子エンタングルメント)は2022年のノーベル物理学賞を受賞。 人間関係や、「縁」というものを考える時に示唆に富む話。 常に誰かの行動が誰かへと影響しているとすれば。 2枚の「コイン」が量子もつれの状態にあるとき、1枚を自分の手元に置いて、もう1枚を海外の友人に送る。手元のコインを投げると、回っている間は「表でも裏でもある」状態だが、「表」だと確認した瞬間、海外に郵送された遠方のコインも同時に「裏」と確定する、ということらしい。どちらが表になるかはランダムだが、「一方が決まれば、もう一方が同時に決まる」というペアの関係が、距離に関係なく成立する。 量子もつれも、私たちが住む3次元空間では離れた2つに見えるけれど、もっと深い次元では一つ


角川武蔵野ミュージアム
本好きとしては立ち寄りたい、と思っていた角川武蔵野ミュージアムへ。隈研吾さんがデザイン監修。外壁の「石」は花崗岩約2万枚!を使用し、約1,200トンにもなるらしい。 外観の重厚な「岩」のイメージと対照的に、内部は迷宮のような空間だった。 編集工学者・松岡正剛氏の監修による、約2.5万冊の本には大興奮。 2010年頃、丸善丸の内本店で松岡正剛さんによる「松丸本舗」という実験的書店空間があって、何度も訪れた。今回はその巨大版という感じ。 本の迷宮を歩いているだけで、書影を見ているだけで、読書した気持ちになる。 角川武蔵野ミュージアムの原点ともなる角川春樹さんは、出版・映画界での功績もさることながら、神がかり的なエピソードが多くて好きな方。獄中での神秘体験のエピソードは流石という感じだった。 角川春樹のような規格外、常人ではない方の会社だからこそ、こうしたミュージアムもできたのかな、とも。 角川武蔵野ミュージアムでは色々なレア本も読みふけることができて楽しい時間だった。 三島由紀夫を被写体とした細江英公氏の写真集『薔薇刑』。 初版は1963年に杉浦康平


リスニングルーム by OJAS@パティーナ大阪
音による新しい空間の勉強のためリスニングルーム by OJAS@パティーナ大阪を見学。 パティーナ大阪は大阪城と難波宮跡という2つの歴史遺産の間に位置していて、緑に包まれた静寂の中、大阪城が時を超えて現出していた。 ニューヨークを拠点に活躍するアーティスト デヴォン・ターンブル(別名 OJAS)が、アナログ・オーディオの没入型スペースとしてのリスニングルームを創っている。 音を中心にして作られた空間設計。没入する瞑想的な空間。温泉の温浴空間ような音浴空間。 音浴空間に温泉を融合させれば「温音浴」空間になるのかもしれないと妄想は広がる。 西洋音楽の方向性と違って、東洋の音楽の歴史は、精神的な静寂や意識の探求などを含めた、ノイズを含んだ音そのものの探求の歴史が含まれている。尺八、琴、笛、笙、シタール、チベタン・シンギングボウル・・・・など。祭りなども含めた伝統音楽の中にも。 東洋の音楽と西洋の音楽の決定的な違いは、音をどう捉えるかという哲学の違いとも言える。それは東洋医学と西洋医学の違いで重要なのは生命哲学にあることととも似ている。...


多度大社@三重県桑名市
アクアイグニス(三重県菰野町)の帰りに、三重県桑名市の「多度大社(たどたいしゃ)」に立ち寄った。 三重県、岐阜県、愛知県、3県との県境に近い場所。 5世紀後半の雄略天皇の時代に創建されたと伝えられる約1500年の歴史ある神社。 「お伊勢参らばお多度もかけよ、お多度かけねば片参り」と詠われるほど伊勢神宮との関わりが深く、「北伊勢大神宮」とも呼ばれているらしい。 というのも。 御祭神が、天津彦根命(あまつひこねのみこと)という、天照大御神の第三皇子のため、伊勢神宮との関係性が深い。天候を司る神様として、古くから雨乞いや日和乞いの信仰を集めてきた。 注目すべきは、南北朝時代(約700年前)から続く「上げ馬神事」。 馬が坂を駆け上がるお祭りで、その年の豊凶を占う。 もともと、ご神体山である多度山に白馬が棲んでいるという伝説があった。白馬は神様の乗り物であり、馬が神さまの言葉を運んでくれる。だから、境内では代々「神馬(しんめ)」が大切に育てられ、現在は江戸時代から数えて20代目の神馬とのことだ。 写真は、境内にある神馬が駆け上がるための神聖な坂。...


素粋居 石の神さま ミシャグジ 後戸の宿神 能楽
アクアイグニス別邸となる、湯の山温泉の「素粋居」という宿泊施設もご厚意で見せていただいた。 自然素材をテーマにした12棟の独立したヴィラがあり、8つの素材(木、石、土、鉄、漆喰、和紙、漆、硝子)がそれぞれテーマになっている。 1棟ごとに建築家やクリエイターが異なり、間取りやインテリア、アート作品に至るまで、ひとつとして同じ部屋はなく、さらに源泉かけ流し露天風呂まで作られていて、パラダイスそのもの! 陶芸家・内田鋼一さんのプロデュースのようですが、アンティークや現代のアートのバランスが素晴らしかった。 贅沢したいとき、家族連れでお子さんに気にせず室内の露天風呂で湯治したい方には、お薦め。 すぐ近くのアクアイグニス片岡温泉のお風呂への送迎もありです。(ルフロのミネラルミスト浴は別料金ですが) この写真は、石の部屋。 石の神様のように鎮座されている! 地元・三重県産の「菰野石(こものいし)」の巨石とのことで、菰野石は伊勢神宮の玉砂利にも使われている質の高い石。 石の神さまと言えば、コノハナノサクヤビメの姉である石長比売(イワナガヒメ)は強さや永遠を象


アクアイグニス@三重県菰野町
三重県菰野町にあるアクアイグニスへ。 前から行きたかった。やっと行けた! ここは、近くに奈良時代!(開湯1300年)に発見された「湯の山温泉」という歴史ある温泉地がある。奈良時代から温泉地として愛されていたが、織田信長の伊勢侵攻で最澄が建立した三嶽寺(さんがくじ)(数百人の僧兵がいたらしい)も焼き討ちにあい、温泉も一時的に衰退(廃泉)。「僧兵まつり」として、戦った僧兵を称えた祭りが今も続いていいるほど。 その後は、江戸期での湯治場、西南戦争での傷病兵の療養所などで復興し、文豪にも愛された歴史ある温泉地(志賀直哉の『暗夜行路』にも登場)。衰退と復興の歴史がある。 「湯の山」という名前自体が素敵だが、アクアイグニスは、この湯の山のすぐふもとにあり、片岡温泉という。 湯の山温泉の発見伝説に「傷ついた鹿が癒やしていた(鹿の湯)」という歴史があり(那須も含め、「鹿の湯」は色々な場所にある)、「アクアイグニス」のロゴマークやデザインには「鹿の角」がモチーフとして使われている。 ちなみに、「アクアイグニス」の施設名の由来は「AQUA(アクア)」=水(温泉)+「


鹿の湯@那須湯本
最後は、那須湯本にある「鹿の湯」へ。 「那須湯本温泉神社」の神社のすぐ近くに湧く那須温泉元湯の「鹿の湯」は、今から1380年あまりも昔、日本で23番目に発見された古い温泉とされます。栃木県内では一番古い温泉。矢で傷ついた白鹿が湧き出る温泉に浸かって傷を癒していたことから発見されたとのこと。 「温泉の神」を祀って那須温泉神社が創建されていますが、平家物語でも「那須温泉大明神」として登場するほど由緒正しい神社です。 硫黄を含んだ強い酸性の白濁したお湯は、いきなり湯に入ると刺激が強く、湯船の温度も高い。 入浴の心得では「入浴前に頭に手拭いをかぶり、その上からかけ湯を約300回ほどする」とあり、さすがにここまでしている人はいませんが。。 湯船は、女性は4つ、41~46℃。男性は6つ、41~48℃あります。少しずつ温度でならしながら入っていきましょう、ということですが、さすがに48度は数秒しか入れませんでしたが、46度までは比較的気持ちよく入れます。無理は禁物です。 このレトロな浴槽と(もちろんシャワーなし)、強烈な酸性泉にもしびれます。...


ペニーレイン(PENNY LANE)@那須高原
昼食は那須高原にある「ペニーレイン(PENNY LANE)」へ。ビートルズの世界観に包まれた大人気のベーカリー&レストラン。 那須本店のほか、つくば、宇都宮などにも店舗があるようでしたが、とにかくパンが美味しかった(ご飯派なんですが)。 そして、料理もすべて美味しく、量も半端なく(お洒落サイズじゃないのでご注意ください)。 「大鷹の湯」の温泉ミネラル効果で代謝酵素がMaxに亢進した後だったので、内臓に染みる美味しさでした。 オーナーさんがビートルズマニア&コレクターさんなんでしょうか。店内には所狭しとレアグッズが置いてあり、なめるように一つ一つ堪能。ビートルズファンにはたまりません。 「大鷹の湯」は温泉の愛が溢れ、「ペニーレイン(PENNY LANE)」ではビートルズの愛が源泉かけ流し状態でしたので、今後は「愛の源泉かけ流し」の場がどんどん注目されていくでしょう。私もそんな人間になりたいです。 ペニーレイン(PENNY LANE) 栃木県那須郡那須町湯本656-2 https://pennylane.company/