

田口ランディ「いのちのエール - 初女おかあさんから娘たちへ」中央公論新社 (2015)
2015年(10年前)の本を2018年(7年前)にレビューして書いた。 ●田口ランディ「いのちのエール - 初女おかあさんから娘たちへ」中央公論新社 (2015) 田口ランディさんと佐藤初女さんの本を読み、その7年後である2025年にはランディさんと湯河原での湯治場作りをしていて、初女さんのおむすびの祈りを込めた湯治宿に結実していくとは。 未来のシナリオは、【今ここ】にすべて畳み込まれているんだなあ、と改めて。 その兆しに気付けるかどうか。 医学部の学生時代から、添加物とか発酵食に敏感だった。 ただ、当時は周囲の医学部生から、【??】の顔ばかりされていた。 あれ、医学部って食や健康のことに興味ある人の集まりなんじゃないの?とも違和感があった。 わたしの食関係の師は、根津にある【根津の谷】と言う、自然食品屋さんの店主さんで、医学部教授よりはるかに生きた知識を教えていただきました。1978年ころ創業と聞いて、私とほぼ同じ年のお店であることにも驚いた。初女さんもランディさんも、わたしの師です。師は弟子を選べませんが、弟子は師を自由に選べます。 ●田口ラ


『シッダールタ』@世田谷パブリックシアター
『シッダールタ』@世田谷パブリックシアター を見た。 草彅剛さん主演。脚本は長田育恵さんで、演出が白井晃さんという豪華な舞台。ヘルマン・ヘッセの小説『シッダールタ』(+『デミアン』)をベースにしている。 主人公は仏教の開祖であるシッダールタと偶然にも同じ名前を持つ一人の男性。同時代に生きる仏教の開祖であるブッダの教えに感化はされるものの、同じ集団(サンガ)には入らず、自分自身の力で悟りを得ようとすべてを捨てて旅に出る。 探求の途上で、彼は愛欲におぼれることもあるし、商売で富を築き自分を見失うこともある。 ただ、彼はあるとき、川のほとりで水の流れを見ながら、自然の営みから大きな気づきを得る。 「川は流れていると同時に、常にそこにある」 このことは仏教での無常を、概念的な知識ではなく、体験として理解した瞬間の言葉でもあった。 ヘッセの作品の中でも、悟りそのものより、探求こそが重要であると語られる。 知識は伝えることができるが、知恵は伝えることができない。知恵は、体験され、身をもって生きることでしか得られない、と。 仏陀の集団(サンガ)に属したものは、


日経新聞と単著広告 +外の音、内の香 にて。
12/28金曜の日経新聞。私の新しい著作の宣伝が大きく掲載されています。ちょっと恥ずかしいですが・・。 ちょうど、上の記事が「東大は未熟な統治 立て直せ」で、古巣の東大病院(皮膚科や整形外科)が喝をいれられていたり汗、隣の本は敬愛するジョンレノンの関連本だったりと(軽井沢の万平ホテルにはジョンのレシピのロイヤルミルクティーもありますよ)、不思議なシンクロがあります。 私の本のタイトルでの「肯定」とは、一度すべてを自分事としてプラスもマイナスもなくまるごと受け入れてみましょう、というような意味合いです。一見悪いと思われることも、しっかりと受け止めれば、きっと長い視点で見るとよりよき成熟へとつながりますよ、という意味合いなので、東大の問題?も、よりよく成長していく素材として受け取っていただきたいですよね。 ともかく。 ビジネスでお疲れの方にはきっと癒しとなる寄り樹のような本になるかと思いますので、どうぞよろしくお願いします! + 暮らしのおへそ Vol.40(2025年)+ vol.26(2018年)でお世話になった一田憲子さんが、Blogに素敵な感


地球の身体の動きに美を感じる 黄金の銀杏
慶応日吉キャンパス。 黄金色の銀杏が美しく、大勢の人が記念撮影に。 やはり人は美しいものを求めるのだなぁ、と。 人が持つ美意識については、新刊本でも記載しています。 人の美意識はまず動きのなかで表現されていく。 だからこそ、見る側も、身体の動きの中に美を発見する目をもっていなければいけない。 特に、自由な時間と空間の中で、人は内在する美を最大限に発揮できる。 そう考えると、自然に美を感じているときは、地球が持つ身体の動きとして、自然の美を発見しているときでもある。 ================= 「人間の中にあるいのちや魂は目に見えない。 だからこそ、人は体の動きを通じて、自分のうちにあるものを表現していく。 そうした体の表現には「美」が関係してくる。 動いている本人が、動きによって美的感覚を育てている。だからこそ、成長を待つ側も体の動きに美を感じ発見する目を育てていく必要がある。 自由な空間と時間が保証されると、人間の体も心も何らかの表現を生み出そうとする。そこで生まれてくるものは、本人の意識を大きく超えたものであることもある。それは創造


「オスジェメオス + バリー・マッギー One More 展」@ワタリウム美術館
ワタリウム美術館に「オスジェメオス + バリー・マッギー One More 展」を見に行った。 すごく刺激的で自由で面白い展示だった。 偶然、館長の和多利恵津子さんがおられたので、たくさん話をさせていただいた。 神宮前や原宿にも、商業ビルが増え、大手デベロッパーの大規模開発が増え、唐突に場の雰囲気が変わってしまう。そのことで、文化的な場、創造の場、自由な表現の場が減っていること自体を嘆かれていた。 ワタリウム美術館としてはどんなに規模が小さくとも、ここには自由な場があるよ、ということを伝えていきたい、と。小さい力は誰の中にもある。 目的は儲けではないためいつも経営はカツカツだけれど、あえて収入と支出もトントンになるようにしている。もし展覧会の売り上げが多い場合でも、その余剰分はアーティストの制作費にあてて、ちょうどいいバランスになるようにしている、と。 余剰な富を蓄積させず、自分が儲けをとるのではなく、天から分け与えられた余剰物は創造行為に投資してお返しする、という考えが本当に素晴らしいと思いました。まさに芸術の神髄だとも。 私自身も、「誰かが考


軽井沢書店 中軽井沢店@軽井沢コモングラウンズ
2023年にオープンした中軽井沢の森に包まれた複合施設「軽井沢コモングラウンズ」。そこにも軽井沢書店 中軽井沢店があります。(軽井沢駅近くにあるのは本店です) こちらに別用で訪問したところ、新刊のPOPも置いてくれていました。ありがとうございます~。 紅葉もまだ見ごろですし、ぜひ軽井沢に遊びに来た時にお立ち寄りくださいませ~。 軽井沢コモングラウンズ 住所: 長野県北佐久郡軽井沢町長倉 鳥井原1690-1 写真は 丸善 丸の内本店さん POPはおいてませんが、偶然に立ち寄った 丸善 御茶ノ水店でも、注目書の目立つコーナーに置いていただいていて、うれしかったです~。


『肯定からあなたの物語は始まる』(講談社)
11/17に新刊が出ました。 書店さんでもフェアがあったり、色々な場面でおみかけするかもしれませんので、 ぜひお読みいただければ! ご友人などのプレゼントなどでも最適かと! WebのOnlineでも色々とアナウンスされますので適時お読みください。 ●【Book】2025/11/17:稲葉俊郎『肯定からあなたの物語は始まる』(講談社)( Amazon )( 講談社Web ) 〇平和大ばくはつ ドッカーン@第14回キッズTARO【未来を見た】 の時にも書きましたが、芸術と魂の関係に関しては、「たましいの力」として書きました。 こちらは書店さんに書いたPOP(Point of Purchase (購買時点) の略)です。


「岡本太郎 生きることは遊ぶこと」@川崎市岡本太郎美術館
川崎市岡本太郎美術館の常設展「岡本太郎 生きることは遊ぶこと」(2025年10月28日 (火)-2026年03月29日 (日))。 生きることは遊ぶこと、という展示の名前が素晴らしい。 遊ぶ。 目的もなく打算もなく計画もない。 動きたいから動き、叫びたいから叫ぶ。 ただ動き、走り、飛び跳ねて、遊ぶ。 そうした純粋な行為を膨らませていくこと自体が、幸福への道だとさえ思う。 太郎さんの絵を見ていると、何かがハッとする。本物の絵が放つ霊力はすさまじい。美術館は霊感を受け取るパワースポット。 川崎市岡本太郎美術館は、来年春から3年!も長期休館にはいってしまうので、ぜひ2026年3月までに一度遊びに行ってほしいですー。 (*2026年3月30日~2029年3月31日の期間、改修工事に伴い展示室での展覧会を休止します。とのこと。) ----------------------- 「つねに死の予感に戦慄する。 だが死に対面した時にこそ。 生の歓喜が ぞくぞくっとわきあがるのだ。 血を流しながら、 にっこり笑おう。」 ----------------------


「タローマン大万博 川崎パビリオン」@川崎市岡本太郎美術館
川崎市岡本太郎美術館では、「タローマン大万博 川崎パビリオン」。もやっていた。 EXPO2025は終わった、と思いきや、ここでは川崎パビリオンとしてタローマン大万博が行われている、と。 しかも、タローマン自体はパロディでありながら、虚実が入り混じって、虚数と実数が融合した複素数平面にようになっていて、オイラーの定理のように、数学における指数関数(e)と虚数(i)と円周率(π)を混ぜ合わせて、実数に戻る(e^iπ=-1)、のような不思議な世界。 芸術をエンタメとパロディとフィクションで包み込みながら、それ自体が現代美術の様相を呈しつつ。能と狂言の関係性のようにシリアスなものをユーモアで相対化するような不思議な位相は、まさに陰と陽の太極図。 映画まで見に行ったファンとしては、太郎(&藤井亮さん)の「真剣に命がけで遊べ」というのがリアルに感じ取れる。 面白かったし、実物見れて感動。 しかも、この展示だけなら無料で見れる!という太っ腹。素晴らしい! 12/14まで。 ----------------------- 常設展「生きることは遊ぶこと」関連展示イ


平和大ばくはつ ドッカーン@第14回キッズTARO【未来を見た】
第14回キッズTARO【未来を見た】に、子供の作品が入選したので実物を見に川崎に。 川崎市岡本太郎美術館は生田緑地の中にある。 公園に遊びに来る楽しい朗らかな気分のまま美術館の空間に入れる組み合わせは本当に素晴らしく、太郎さんもきっと喜んでいるだろうと。 子どもは、大人が思っている以上にことの本質をつかんでいるもの。 3歳ころの我が子が、岡本太郎の「傷ましき腕」から感じ取っていたことや、本物の太郎の作品の対峙した時のことなど、新刊の「肯定からあなたの物語は始まる」【第4章】たましいの力 の中に書いてたりします。 cf .●【Book】2025/11/17:稲葉俊郎『肯定からあなたの物語は始まる』(講談社)( Amazon )( 講談社Web ) いづれにしても、子供の芸術の眼を見抜く力はすごいものです。そして、その子どもの繊細に感じている力自体を感じとるのは大人の側であったりもするので、結局は子どもよりも大人のほうが試されているのかなぁ、とも。 子どもの感じる力を、大人が感じ取る力。 ほかの子どもたちの作品にも、形にならない思いが無音で爆発してい