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「オスジェメオス + バリー・マッギー One More 展」@ワタリウム美術館

  • 執筆者の写真: inaba
    inaba
  • 6 日前
  • 読了時間: 3分

ワタリウム美術館に「オスジェメオス + バリー・マッギー One More 展」を見に行った。

すごく刺激的で自由で面白い展示だった。


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偶然、館長の和多利恵津子さんがおられたので、たくさん話をさせていただいた。

神宮前や原宿にも、商業ビルが増え、大手デベロッパーの大規模開発が増え、唐突に場の雰囲気が変わってしまう。そのことで、文化的な場、創造の場、自由な表現の場が減っていること自体を嘆かれていた。

ワタリウム美術館としてはどんなに規模が小さくとも、ここには自由な場があるよ、ということを伝えていきたい、と。小さい力は誰の中にもある。 目的は儲けではないためいつも経営はカツカツだけれど、あえて収入と支出もトントンになるようにしている。もし展覧会の売り上げが多い場合でも、その余剰分はアーティストの制作費にあてて、ちょうどいいバランスになるようにしている、と。


余剰な富を蓄積させず、自分が儲けをとるのではなく、天から分け与えられた余剰物は創造行為に投資してお返しする、という考えが本当に素晴らしいと思いました。まさに芸術の神髄だとも。



私自身も、「誰かが考えた大きなことよりも、自分の頭で考えた小さなこと」のほうが大事だと思います。だからこそ、コツコツと本を書いています。



和多利さんの理念に大いに共感しつつ、現代を過剰に悲観しないように、自分にできる範囲のことを自分の頭で考えて実行しよう、と。

なんだか背中を押されるような場の力を大いに感じたのでした。芸術は、やはり自由な魂を開放するためにあるのだな、とも思います。


音楽とアートが融合した秘密基地のような場所が本当に楽しかったのです。

芸術の力で、私自身が見事に浄化されました。


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オスジェメオス+バリー・マッギー One More 展

会期:2025年10月17日[金]- 2026年2月8日[日]

会場:ワタリウム美術館 + 屋外


君たちの世代が街を取り返す。とは、現在、世界で最も注目されるグラフィティアーティスト、バリー・マッギー(1966年サンフランシスコ生まれ)の言葉です。

本展は1998年サンフランシスコ近代美術館で巨大な壁画を発表し、同館のコレクションに選定され、さらに2001年ベニス・ビエンナーレで世界最大の壁画のインスタレーションを制作したバリー・マッギーと、昨年から約1年間にわたりワシントンのハーシュホーン美術館で大規模個展を開催したオスジェメオス(1974年ブラジル、サンパウロ生まれの双子の兄弟)の二組による、世界初のコラボレーション展です。街のエネルギーから生まれた彼らの作品が、自由でエネルギー溢れる新しい力を見せてくれることでしょう。

レコードショップやアニメーションルームが登場します。

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