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軽井沢ブックフェスティバル2023

ラーニングフェスティバルの流れの中で、同じライジングフィールドにて軽井沢ブックフェスティバル2023も開催されました。


大自然の中でゆるく本の話をする会です。



9/23土曜、初日の『一人出版社が語る「僕たちが未来に向けてつくる本」』の中では、友人の岡澤浩太郎さん(八燿堂)の話がとても勇気をもらった。







本は売れない。さてどうする。

200年先を目指そう。200年先の未来の人が見つけてくれる本をつくろう。もしお金がそれで稼げないなら、自分の支出を見直そう。そうだ、自給自足だ。野菜をつくり、足りないものは交換し合い、そこで食費を浮かす。生活費を浮かせば、特に収入が増えなくてもなんとかなる。晴耕雨読。自分の体を自分が手掛けた食で養い、精魂込めて作った本で心を耕そう、という感じで受け取りました。


岡澤さんはスタジオボイスで現代アート担当だっただけに、発想自体がアート思考で、あまり身近な常識にとらわれず、自分の死後をイメージしながら活動している姿に勇気をもらう。


そうだ。自分も、ネイティブアメリカンのように、 「どんなことも7代先のことまで考えて決めなければならない」をイメージしながら、生きて行こう。と。



やはり持つべきものは友ですね。

ちなみに。わたしも八燿堂の『mahora』第4号(2021/12/22)に出させてもらってます。ガチンコで生き方もすごいUAさんも出てる号です。『mahora』はなかなか売ってないんですが笑、なんとか買って読んでほしいですー。岡澤さんの思いが詰まった本です。






9/24日曜、最終日の軽井沢ブックフェスティバル2023。


わたしが出させてもらったのは『5th Stage 本の世界を変えるデザインや装丁、印刷』です。


矢萩多聞さん(画家・装丁家)、司会:内沼晋太郎さん(ブック・コーディネーター)。飛び込みでアーティストの井上奈奈さん。(藤原隆充さんは(藤原印刷)発熱欠席で残念!)



本は総合芸術のメディアだと考えている私は、テキストを書いた作家にさらに魂を入れるのは本の装丁だと思っています。作家と装丁家が対等な関係で本をつくれると、何かが宿る、と。その何か、というものこそが芸術が追求してきたテーマそのものだと思っていますし、わたしたちが生きている本質的な意味とも近いものだと感じています。



中学生の頃、古書店で買って装丁含め本すべてに衝撃を受けた「書を捨てよ、町へ出よう 初版(寺山修司 横尾忠則装) 」にはじまり、横尾さんの流れで岡本太郎やピカソの本の装丁。あと、わたしの本の装丁が何に影響を受けているのか、どのDNAを受け継ぎたいのか、というところなど。






矢萩多聞さんの装丁は常に驚かされる者ばかりで、常識を超えたものばかりで、そうした挑戦をしてくれる方がいることに嬉しさを覚えました。








荻田泰永さん著、井上奈奈さんイラストの「PIHOTEK  北極を風と歩く」(講談社の創作絵本)の本の美しさもため息ものでした。



「朋あり遠方より来たるまた楽しからずや」(論語)という感じで、このイベントのために遠方からお越しいただいた方とも話せたのもよき時間で。



大自然の青空の空間で好きな話をできるのも贅沢な時間。

今後も続いてほしいイベント!(ひのなおみさん含め、お手伝いの皆さんに感謝です)



本の美しさ、素晴らしさが100年先、200年先も残りますように、ぜひ続けていきたいです。







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