

96年前の記憶
往診にて。 99歳のおばあさんの誕生日。 鹿児島生まれ。頭もはっきりしていて、仏様のような存在感を出している人。 いつも鹿児島の話を聞く。 自分も熊本で、母方が鹿児島だから、近いものを感じる。 誕生日おめでとうございます。世界一素敵な99歳ですね。今年は99歳、来年...


武満徹さんの言葉
武満徹さんとジャズピアニスト、キース・ジャレットとの対談より。 夢のような対談だ。 音楽家の言葉は、音と言葉という、一見近そうでかなり遠い表現の世界をなんとかつなげようとして紡ぎ出された言葉であるので、深奥に触れているような手触りを感じる。 ■「武満徹対談選―仕事の夢...


レコードと後姿
1歳になると、指差しができるようになる。 1歳と1本指が呼応しているのが本当に不思議だ。誰もが通ってきた道。 指の扱いがうまくなると、いろいろと興味が拡大するのか、この前までは岩波文庫を取り出して遊んでいたが、最近はレコードを取り出して遊んでいる。...


存在の響き
『身体のデザインに合わせた自然な呼吸法―アレクサンダー・テクニークで息を調律する』(医道の日本社)刊行記念、として行われた、5月16日の青山ブックセンターでの歌手、鈴木重子さんとの対談。 その対談の打ち合わせで、重子さんの実のお父さんがなくなられるときの「看取り」と「存在の...


1年生きる
こどもが先日1歳の誕生日を迎えました。 1年生きる、こんなにも大変なことだと。 しかも、この世に生きる人がみんなこういうプロセスを経ているんだ、と改めて思う。 1歳、2歳、、、と生きていくと、それぞれの環境でいろんなことが起きます。 ...


「ジャズにおける即興演奏」ビル・エヴァンス
ビル・エヴァンスは演奏もさることながら、文章表現の深さにも驚いた。何度も読み返した。 動画で彼の身体表現を見ているだけでも、 ピアノと演奏家、鍵盤と演奏家、音そのものと演奏家、すべてが溶け込んだ「場」そのもの、、、 いまどういう意識の状態にあるのか。 ...


体や心の問題の変奏曲として
ふとラジオを聞いていた時の内容。 公文書改ざん、あおり運転、有名人の不倫や浮気、アメフトの危険タックル、、、、 こうした話は一見すると関連性がないと思われる。 でも、 実はこれはすべて人間の「意識」の状態の問題なのだ。 人の体や心の問題なのだ。...


自然のすがた・かたち
小石川植物園にて。 植物の存在、すがた・かたち、を見ていると、 そこには人知を超えた必然性と意味とがあるのだろうと思う。 そうすると、視点が反転して、 人間の存在、すがた・かたちにも、同じような必然性や意味があるのだろうと感じる。 いのちを運ぶ、という宇宙的な要請として。...


現代の迷宮・洞窟 三鷹天命反転住宅
三鷹天命反転住宅 ヘレン・ケラーのために(Reversible Destiny Lofts MITAKA (In Memory of Helen Keller)) 2年ぶりに訪れて改めていろいろなことを思う。 三鷹天命反転住宅は、そのものが現代的な迷宮だと思った。...


相撲という神事
相撲協会の方にお誘いいただき、両国国技館の相撲(大相撲 5月場所)を見に行ってきた。 4列目くらいの升席で至近距離だった。 両国国技館。やはりこの空間がすばらしい。入っただけで空気が変わる。 土俵周りの審判として、貴乃花親方もいた。 貴乃花親方もいろいろとあった。...