

いのちの渇きを
3/12日曜は、自分が主催する日本最古の医学書『医心方』(984年、編集:丹波康頼、現代語訳:槇佐知子)の寺子屋勉強会の最終日だった。 1年間で年間計画を立てて、現代語訳をされた槇佐知子先生を講師にお招きし、全30巻(33冊)を1年間かけて読んだ。1冊につき500‐600...


Pink Floyd「Meddle(邦題:おせっかい)」(1971年)
ピンク・フロイドの「Meddle(邦題:おせっかい)」(1971年)を聞き直す。 オープニングのインストゥルメンタル「One of These Days(吹けよ風、呼べよ嵐)」では、風の音が20数秒流れて、不思議なベース音が鳴り響き、意識のスープを攪拌させる。この曲は、アブ...


論語 「楽(音楽)」と「礼」
自分は音楽が好きだ。 音楽を聴きながら生活していることが多い。 論語を読んでみると、音楽はひとをつなげる働きがあると書いてある。 確かに、どんな人とでも、音楽を聴くと新しい場がつくられ、その場にいる人は一体感を感じることができる。 ただ、それだけでは不十分だとも書いてある。...


レコードの重さと大きさ
レコード聞いていると、本当に音楽って素晴らしいなぁとつくづく思う。レコードリストをチェックしなおしていたら、音楽の渦に飲み込まれて音の愛に溺れる。 古書の世界もそうだが、音楽の世界も古いものに素晴らしいものが埋もれている。足しげく通わない限り絶対に出会えない。身体を動かさな...


cafe104.5
御茶ノ水にあるブルーノートジャパンがプロデュースのcafe104.5は相変わらず素敵な空間だった。 音楽で満たされた空間がたまらない。 小川哲(SATOSHI OGAWA)さんの「5X5 ZINE」という、音楽とアートが一体化した小冊子が置いてあった。素晴らしいセンス。...


ヤナーチェク Janáček
村上春樹さんの1Q84の中で「シンフォニエッタ」という曲が青豆の魂の扉を開ける重要な役割を果たす。 音は、そうして境界を飛び越えて魂の扉を開けることがある。 シンフォニエッタはチェコの作曲家ヤナーチェク(1854-1928年)、最晩年の管弦楽作品。...


レコードと空間
大友良英さんとのNHKでのスイッチインタビューでの対談が終わり、1日を共にして7時間近くの対談をしたので、色々な影響を受けているらしい。影響を受けて共鳴現象がおきると、身体の組成も変化するようだ。 音楽の話をしていたら、学生時代の記憶がよみがえってきた。...


武満徹さんとレコード
武満徹さんの音楽。 自分はCDで聴いているときはそこまで良さを感じなかったが、レコード(LP)で聴き始めてからその素晴らしさに心打たれ、何度も何度も聴く続けるようになった。是非レコードでこそ聞いてほしい。 武満さんの音楽はノイズの中に生まれては消えていく水泡のような音...


「鼓膜の記憶 Groove 2」clammbon / EGO-WRAPPIN'
先日は、clammbon / EGO-WRAPPIN'の対バン「鼓膜の記憶 Groove 2」@中野サンプラザを見に行った。 クラムボンはCDでは聞いていたが、生では初聞。これが対バンや音楽フェスのいいところ! 一粒で二度も三度も美味しい。二つのバンドはほぼ同期のよう...