稲葉俊郎『肯定からあなたの物語は始まる』(講談社)(2025年11月17日)
- inaba

- 11月7日
- 読了時間: 3分
やっと新刊の書影が出てお見せできます。(AmazonはKindle版をクリックすると見れます)
11/17月曜日に、稲葉俊郎『肯定からあなたの物語は始まる』(講談社)という新しい単著が出ます。



私がコロナ禍で必死に診療をしていたとき、否定の言葉の渦があらゆる領域に押し寄せていました。その渦に飲み込まれ心身の傷を負っている人を多数見ました。「ことばのくすり」という本を2023年に大和書房から出したものも、懸命に私なりの抵抗を見せた本でした。今回、コロナが明けた時代の中で、今回の本を書いています。
2024年は、あまりの診療の過酷さからバランスを崩して医療現場から一歩引いた時期でした。
ただ、ちょうどその時に象徴的な死から再生や「蘇り」とも言えることがたくさんありました。それは神仏の力であり、地球(自然や温泉)の力でした。
同じ2023年ころに、「山のメディスン―弱さをゆるし、生きる力をつむぐ―」(ライフサイエンス出版)を書きあげたとき、私は人間を師とするのではなく、自然そのものを師と仰ぎ、師である自然との関係性の中で登山や夏山の山岳医療にも明け暮れていたことを書きました。ちょうどコロナで登山できなかったことで、まったく違う角度から山と伴走することの意義を書いたつもりでした。
今回、
2025年の年末に何とか書きあげることができた本は、
ウイルスによる地球規模の変容(2020-2024年)を受けて、さあこれからどうする、という未来に向けて書いたつもりです。
自然環境や自然変化を否定せず、まず受け止めてみる。そこから「いのちの力」に身をゆだねてみる。
帯文も横尾忠則さんに書いていただいたり、イラストは井上奈菜さん、装丁は鈴木成一さんにお願いしたりと、それぞれ違う世界観がぶつかりあいながら、新しい感覚の本ができたのではないかと思っています。
私の本は、論文でもないし、情報でもありません。
むしろ音楽や詩に近い形式をイメージしながら書いていますので、ぜひお読みいただければと思います。(^^
●【Book】2025/11/17:稲葉俊郎『肯定からあなたの物語は始まる』(講談社)
ーーーーーーーーーーーーーーーー
〈目次〉
はじめに ~いのちはゆらぎに包まれている
【第1章】よみがえる力
・肯定からあなたの物語は始まる
・願いのかなえ方
・心の間合い
・病気学から健康学へ
・消費者から創造者へ
【第2章】はなれる力
・聞き手になる
・どこを通っても道はつながる
・解毒する
・「きれい」のものさし
【第3章】ひとことの力
・体と言葉
・「なおす」と「なおる」
・主語と目的語を入れかえる
・いのちの糸
・人生はすべての瞬間が始まり
・あなたの中の子どもが走り出す
・苦しみを分かちあう
【第4章】たましいの力
・馬に乗る
・こどもと もとこども
・心の井戸を覗く
・水と太極
・いのちは沈黙の中で叫ぶ
・たましいに入り込む

コメント