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本州最南端の温泉:串本温泉「サンゴの湯」

  • 4 日前
  • 読了時間: 3分

【本州最南端の温泉】という名前に惹かれて、地元の人が行く、串本温泉「サンゴの湯」に行ってみた。500円と地元価格で安い。

中は狭いけれど(露天風呂もないけれど)、高張性温泉なので高い塩分濃度で体がすぐにあたたまった。

「ないものを探す減点方式」よりも、「あるものを探す加点方式」の方がご機嫌に生きられる。



温泉分析書を見ても、成分総計12.377g/kg(12000mg/kg!)もあるので、1g/kg(1000mg/kg)以上あれば通常の温泉でも濃厚だと思えば、なかなかの高濃度温泉。


泉質: ナトリウム・カルシウム塩化物泉(中性高張性温泉)


ちなみに、高張性温泉とは、人間の体液(浸透圧)よりも成分濃度が濃い温泉のこと。


等張性は8〜10g/kg(人間の体液とほぼ同じ:約0.9%)で、高張性は10g/kg以上(人間の体液より濃い:濃度 1% 以上)となる。


成分が1リットルあたり10グラム以上溶け込んでいる濃い温泉の時に高張性温泉と呼ぶ。日本でもそんなには多くない。


ちなみに、海水は塩化ナトリウム約35g/kg(約3.5%)

一般的な高張性温泉は、海水の約3分の1の濃さだが、海水ほどヒリヒリせず、かつ体液よりは濃いため温泉の効果をしっかり感じられる。


有名な有馬温泉(兵庫県)の金泉は、成分総計が35g〜60g/kg(濃度 3.5%〜6.0%)に達するものもあり、海水よりも塩分が濃いレア温泉として有名。


肌に付着した塩分が汗の蒸発を防ぐ「皮膜」を作るため、保温効果が凄まじく高く、湯冷めしにくいのが特徴。


温泉が体液より濃いと、入浴中に成分が皮膚からぐんぐん体へ浸透してくる。成分が体に入ることで体の水分が逆に外へ引っ張られやすいため、長湯をすると非常に体力を消耗する(湯あたりを起こしやすい)。

入浴後は真水で洗い流さずそのまま拭くのが効果的ですが、肌が弱い人は念のためシャワーで流した方が安心。

そして、しっかりと水分補給を!



【本州最南端の温泉】という名前に惹かれて入った「サンゴの湯」も、レアな高張性温泉だった。日本の約2万8,000本ある源泉のうち、高張性温泉は数%程度しかないので(9割以上は「低張性温泉」)、しっかりと体を温めてくれる良質な泉質だった。



というのも。

日本の多くの温泉は、雨水や雪解け水が地中に染み込み、地熱で温められて湧き出す「火山性温泉」。大量の真水(雨雪)がベースになるため、成分がどうしても薄くなりやすく、「低張性」になる。

高張性温泉が誕生するには特別な条件が必要で、化石海水型と言われるような、何千万年も前の海水が地中に閉じ込められて湧き出しているケースや、非火山性深層地熱型と言われるような。地中深くのプレート運動で濃縮された地球深部の水分が上昇してくるケース。

特殊な地質環境でしか生まれないのが、レアな高張性温泉になるわけです。


地球が天然エスプレッソマシンとなり、高張性温泉が生まれる。(この作業を人工的におこなったものが、ルフロのクラフト温泉で、超高張性温泉になります。温泉って薄めることはできますけど、クラフト温泉のように濃くできる温泉って、今まで無かったんですよ)


ちなみに、私が知る範囲での和歌山県内にある濃厚な高張性温泉の代表は、

・花山温泉 薬師の湯(和歌山市)(成分総計: 約 21g / kg)

・白浜温泉 崎の湯(白浜町)(成分総計: 約15g / kg(※源泉「行幸源泉」の数値))

・海の里 みちしおの湯(日高町)(成分総計: 約 14g / kg)など。


サンゴの湯(串本町)も約10~12g/kgですから、なかなかすごい.






ぜひ温泉にはいるとき、浸透圧(高張性かどうか)など、チェックしてみてください。

そして、地球の息吹を裸で感じて下さい。



串本温泉 サンゴの湯

(ろ過循環と掛け流しの併用)

泉質:ナトリウム、カルシウム塩化物泉(中性高張性温泉)

和歌山県東牟婁郡串本町サンゴ台1123



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