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大谷地鉱泉@御代田

  • 12 分前
  • 読了時間: 2分

軽井沢のお隣、長野県北佐久郡御代田町にある大谷地鉱泉(おおやちこうせん)。

江戸時代に開湯した200年以上の歴史を持つ日帰り入浴施設(公衆浴場)。

アトピーなどの皮膚病や胃腸病に効能がある名湯として、地元住民の人々に長く愛されている。




炭酸カルシウム泉(含メタケイ酸)。無色透明でさらりとした浴感だが、湯温が42度〜44度と熱めの温度設定なので、一気に汗が噴き出す。

4人ほどが入れるコンパクトな石造りの浴槽。

誰かの自宅のようなアットホームな空間。

アメニティもないので、さっとひとっぷろにちょうどいい。

銭湯(公衆浴場)扱いなので、金額も500円で安い。



ここは、川端康成とその妻・秀子夫人が、この鉱泉の優れた泉質を気に入って静養に訪れていたらしい。

茅葺屋根も、川端夫妻がぜひ残した方がいい、と助言したこともあり、なんとか残しているとのことだ。

御代田のTSURUYAのすぐ近くで、田園風景の中で突然現れる湯治場に、癒される。




大谷地鉱泉が「温泉」ではなく「鉱泉」を名乗るのは、地中から湧き出たときの温度が25℃未満(冷たい水)だから。


日本の古いお風呂屋さんには、「冷たいけど体に良い成分が入った湧き水」を沸かして名湯として守り続けている場所がたくさんある。


大谷地鉱泉もそうだが、25℃未満の冷たい源泉(冷鉱泉)でありながら、圧倒的な成分の濃さや極上の泉質で温泉ファンから絶大な人気を集める有名な鉱泉がいくつもある。


この温暖化の中で、冷たい源泉(冷鉱泉)にはもっと注目が集まって来るに違いない。



毒沢鉱泉(長野県・下諏訪)、唐沢鉱泉(長野県・八ヶ岳)、新木鉱泉(埼玉県・秩父)、関平鉱泉(鹿児島県・霧島)、釜石鉱泉(岩手県・釜石)・・・・。



大谷地鉱泉はメタケイ酸や炭酸水素(重炭酸)などの美肌成分だけが基準を超えているので、特定の泉質名がつかない(正式な泉質名がつくのは、厳しい基準の「療養泉」だけ)。一般的には分かりやすく「炭酸カルシウム系鉱泉(あるいは炭酸水素系鉱泉)」と案内されている。



ただ、水(もしくは未知の要素)が優れているからこそ、名湯として古来から受け継がれていて、そうした人々の歴史や愛をこそ、大切にしたい。


場に歴史あり。


熱くて汗が噴き出る「いい湯」だった。



大谷地鉱泉

長野県北佐久郡御代田町塩野3145-1

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