中村環, パウロ・コエーリョ (原著)「アルケミスト 夢を旅した少年 (KADOKAWA MASTERPIECE COMICS)」 武論尊漫画塾の卒業生
- 5月11日
- 読了時間: 3分
ブラジルの作家パウロ・コエーリョによる小説『アルケミスト 夢を旅した少年』。翻訳は山川 紘矢, 山川 亜希子ご夫妻。1988年に発表され、世界的なベストセラーになった本。
武論尊漫画塾の卒業生である中村環(たまき)さんによるコミック版を見つけて読んだ。
山川夫妻の名訳で以前読んだことあったが、 「前兆に従うこと」、「心の声を聞くこと」、「何かを強く望めば、宇宙のすべてが協力して実現を助けてくれる」・・・など、重層的なシンプルなメッセージが、物語の形ですうっと染みるように入ってきた。




羊飼いの少年サンチャゴが、エジプトのピラミッドに隠された宝物を探す旅に出る物語。その過程で出会う錬金術師(アルケミスト)や不思議な老人たちとの交流を通じて、人生の知恵を学んでいく姿が描かれる。
「神様は、一人ひとりが通るべき道を、世界の中に用意してくださっている。おまえは、神様がおまえのために残してくれた『前兆』を読んでいけばいいのだ」

迷ったり自信を失ったりした時は、身の回りに起こる小さな出来事や「直感」に目を向ける。
すべては偶然ではなく、進むべき道を示すサイン(前兆)だと捉え、「世界との対話」を行っていく。
「前兆(ぜんちょう)」は、単なる偶然の出来事ではなく、次に起こる大きな変化に備えるためのサイン。
私も、この本を読んでから日常の中で「前兆」を読み取るようにしてきた。それは常に微かなサイン。
そのためには「違和感」を言語化すること。
「なんとなく嫌な予感がする」「いつもと違う気がする」という直感(違和感)を、無視せずに言葉に置き換えてみることで、観察の習慣やセンスは磨かれていく。
主観だけに頼ると、願望や恐怖で前兆を見誤る。鳥の目(全体俯瞰)、虫の目(詳細観察)、魚の目(流れを読む)と言われるような複数の視点(メタ認知)を持ちながら、往復するような習慣が大事だ。自分は将棋で学んだ気がする。
中村環(たまき)さんによる漫画版『アルケミスト 夢を旅した少年』は、パウロコエーリョが伝えようとしている人生の本質を、子どもでも分かるように翻訳していて素晴らしかったです。
解説の橋爪大三郎さんの文章もとてもよかった。スピリチュアルの本質を、偏見なくしっかり語られていた。
小説版も山川 紘矢, 山川 亜希子ご夫妻が翻訳されていて、このお二人も精神世界の先達として偉大です。
北斗の拳を読みふけっていた時、この本を見つけたのも、「予兆」のようなものかも。『アルケミスト 夢を旅した少年』も「かなしみ」を知ることで愛や世界の本質を知る、というテーマは共通だと思いました。
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「人は皆、他人がどのように生きるべきかについては、はっきりした考えを持っている。しかし、自分自身の生き方については、さっぱり考えを持っていないのだ」
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「おまえの心から目をそらしてはいけない。おまえが心の声を知らなければ、心は常におまえを裏切るからだ」
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