ハルニレぽっぽ@旭川
- 7月22日
- 読了時間: 4分
One Health Summitで呼んでいただいた「緑の森動物病院」のみなさんがとにかく素晴らしい方々ばかり。
旭川にある「緑の森どうぶつ病院 旭神センター病院」の隣にできた「ハルニレぽっぽ」は、ペットと一緒に過ごせるおしゃれなカフェ。
2024年9月にオープンし、「人・どうぶつ・自然のすべてが健康であること(ワンヘルス)」をコンセプトにしている。


土を敷いて、その上にウッドチップが敷かれた温かみのある店内。ペットがそこでおしっこをしても、次亜塩素酸ですぐに消毒することができるし、飼い主も気兼ねなくゆっくりできる。
そもそも、動物が落ち着く空間は、動物の一種である人間も落ち着くはずで、どうぶつを中心に作られた空間と商品構成には、日本や世界での最先端を行っていると感じる。



特に素敵だったのが、「アニマルウェルフェア牛乳」の飲み比べ。
アニマルウェルフェア(Animal Welfare)とは、動物の「心身の健康」や「幸福」を確保しようという考え方です。
動物を感情や痛みを感じる生きた存在として尊重し、できる限りストレスや苦痛の少ない快適な環境で飼育することを目指している。
このアニマルウェルフェアに叶った5つの牧場は、
(1)斉藤牧場(旭川市)(年中昼夜放牧を実践し、自然の草だけを食べて育った牛たち。このジャンルのパイオニア)
(2)クリーマリー農夢(旭川市)
(3)ノースプレインファーム(興部町)
(4)坂根牧場(大樹町):
(5)ファームズ千代田(美瑛町):ジャージー牛乳


こだわりを持って育てられた北海道内の5つの牧場の牛乳を飲み比べしてみると、まさにテロワール(Terroir)(土地の個性)を感じられる味わいで、匂いも味もまるで違うし、それは優劣をtけられるようなものではなく。
アニマルウェルフェアに配慮した放牧主体の牛乳は、季節や牛が食べる草の種類(青草か乾草か)によって風味が変化するらしい。
ハルニレぽっぽのハーブティーは、飼い主とペット(愛犬・愛猫)が一緒に飲んで楽しめるように作られているも素敵。
しかも、グリーンフラスコの林真一郎さんとの共同開発!だなんて。
通常、人間用のハーブティーには動物にとって刺激が強すぎたり、中毒を起こす成分が含まれていることがある。
だからこそ、どうぶつたちが口にしても安心・安全な優しい素材だけを厳選してブレンドしている。とても美味しかった。


ハーブティーの他にも、「オーガニック野菜のスープ」や「スペルト小麦のリエットバンズ」など、あらゆる点でのこだわりが、愛に基づいていて、その素晴らしき愛の実践者の姿にはすべてが感動しきりだった。
ペットを飼っている人には聖地だろうなぁ!



ハルニレぽっぽの牛乳飲み比べでも異彩を放つ斉藤牧場(旭川市神居町)の凄さは、日本の酪農界において山地酪農の伝説的な草分けであり、機械に頼らず牛の力だけで大自然の循環を作り上げたこと。
創業者である故・斉藤晶さんが戦後に入植した際、農業に向かない急斜面の岩山を割り当てられたことから、この奇跡のチャレンジが始まった。


牛たちが歩き回ってササを踏み分け、種を埋め、糞尿を肥料にすることで、わずか数年で山を見事な美しい牧草地へと変貌させた。
牛たちは広大な山の中で24時間完全に自由に過ごす。究極のアニマルウェルフェアが実現されている。
角は切らず(自然な姿のまま)、人工授精ではなく自然交配させている。
一般的な日本の酪農では、牛舎に閉じ込め大量の穀物エサをあげる飼育となっているそうだ。ただ、そうした育て方では牛は体を壊しやすく、2回ほどしかお産を経験できず4年前後で寿命を迎えてしまう。
しかし、斉藤牧場のように自然に自由に育てられた牛は、自ら山を歩き、青草を食べて健康に強靭に育つため、12年以上にわたって現役で乳を出し、平均5回ほど自然分娩で子を産むらしい。
こうして育った牛から搾られる牛乳は、「これが本物の牛乳か!」と驚くほど嫌な臭みが全くない。四季のテロワールがそのままダイレクトに味になっている。
斉藤牧場の牛乳は、牛と人間が、山を守りながら共生するアニマルウェルフェアの究極の完成形。
ハルニレぽっぽでも、そうしたことを夢想しながら、斉藤牧場の牛乳を味わってほしい。


「牛とともに山を拓く」という斉藤牧場の素晴らしい本とともに、私の著作「いのちの居場所」(扶桑社)も置いていただけて光栄。
斉藤さんの足元にも及ばない人間ですが、私なりにできることを頑張っていきたいです。

斉藤さんがおっしゃるように、
みんなに親しく
常識を疑い、
深く考える。

ハルニレぽっぽ
〒078-8373 北海道旭川市旭神3条旭神3条2丁目1−8
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