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アート・デザイン専門の福祉プロジェクト「konst」(軽井沢)と福祉アトリエ「Formverkstan」(スウェーデン)による合同展示。2月1日(日)まで@御代田MMoP

  • 1月16日
  • 読了時間: 7分

私も微力ながら貢献しているkonstでの展示が、「御代田MMoP」 にて開催されています。(わたしは、konst の Social Well-being Designer という肩書です笑)


アート・デザイン専門の福祉プロジェクト「konst」(軽井沢)と福祉アトリエ「Formverkstan」(スウェーデン)による合同展示。2026.1.10(土)–2.1(日)まで。





スウェーデンの福祉+アート・デザインの世界は数歩先を進んでいます。日本も今でもできることが多く、学ぶ点がたくさんあるのですが、スウェーデンの福祉アトリエ「Formverkstan」から遠い海を越えて原画がやってきています。これは世界初の試み!軽井沢で小さくても大きな橋がかかった!




日本(軽井沢)とスウェーデンの福祉+アート・デザインの先駆的取り組みが一挙にみられるまたとない機会です。

こうした取り組みの中で思うのは、美術や芸術を見るときに、正解がない、という当たり前のこと。そして、何を感じ、何を共有するか、心と心は不思議な通路を介してつながりあう、という芸術の神秘のこと。絶対的な正しさなんて、ないのです。


写真にもありますが、スウェーデンの福祉アトリエ「Formverkstan」では、障害を持った方にひとりひとり個室のアトリエが提供される!ということ。




社会福祉の中で「障害を持って通常の就労ができない方を支えていきましょう」という優しい制度設計が行われています。なぜなら、誰でも突然の事故や病気でそうした境遇になりうるのだから。


ただ、そうした人にも人生の生きがいを、社会のつながりを、生きる喜びを共に共有しよう、という手段の一つとして、アートやデザインが活用されているのです。目的ではなくて。




彼らは保護された空間で自由と創造の世界にいます。それは子どもの世界と同じ。

自由と創造の世界からしか生まれることがない見えざる世界の断片が水泡のようにとめどなく創造されていきます。その豊饒な世界を社会と結び付ける存在が必要で、その橋渡しをアーティスト・デザイナーが行うのです。


日本の福祉とは違い、スウェーデン福祉の現場では必ずアーティストやデザイナーがいるのはそうした理由から。体や心のケアは医療者はプロかもしれませんが、アートのような目に見えない精神世界には、相応のプロが役割を果たすのです。言葉にならない世界の橋渡しを行う乗り物がアートであり、アーティストなのです。




konstでも、そうした世界が当たり前になることを夢想しています。そうはいっても、実物を見てみないとリアリティーがわかないだろうとも。

2月1日までで火曜と水曜がお休みです。


御代田までは、東京から軽井沢まで新幹線で来ていただき、そこから、しなの電鉄というローカル線で数駅で着きます。ローカル線でゆっくり・とぼとぼ行くのが、まさに旅の醍醐味。


長野県御代田町の標高も約800〜900m前後ありますので、それなりに寒いのですが、軽井沢ほどは寒くないと言われていますので笑、ぜひ遊びに来て、見て、感じていただきたいです。浅間山の存在感を感じてください。



わたしは、こうした福祉+アート・デザインの先駆的取り組みから生まれた自由の象徴であるデザインを、素敵な手ぬぐい、素敵な浴衣、素敵な〇〇・・へと変換させて、まったく異なる医術と芸術とが溶け合う世界を温泉・湯治の湯けむりで表現しつつ、世界一のウェルビーイング国として日本を紹介したいと、思ってます。




そもそも。

お正月に神社に行く、祝詞を聞く、お祓いをする、お湯に入って水に流す・・・すべて禊ぎであり、心身の更新と再生であり、日本文は養生文化そのものだと思うのです。

そうした目に見えない世界は、想像力と創造力をかけあわせて、アートによって顕現します。


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アート・デザイン専門の福祉プロジェクト「konst」(軽井沢)と福祉アトリエ「Formverkstan」(スウェーデン)による合同展示販売会を開催します。

会期:2026.1.10(土)–2.1(日)

時間:10:00 – 17:00(火水定休)

会場:MMoP(長野県北佐久郡御代田町馬瀬口1794-1)

日本とスウェーデンの原画展示、原画をもとに制作した雑貨・洋服の展示販売を行います。創作風景の映像上映やワークショップも予定。一部、店舗向けのお取引が可能なアイテムもございます。

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MMOPの今回の展示では、福祉+アート・デザインの実践の体験もできます。


これは、書いている鉛筆先を見ないようにして、お互いの顔を書いてみるワークショップ。安部公房の小説「箱男」を思い出します。








ただ鉛筆の走りだけ、で相手の顔を書いていると、ずっと相手の表情を見ながら書き続けることになります。お見合いのよう。


視覚に頼らず、ペンのドライブだけで自動運動のように書き続けるので、視覚と運動感覚とが分離しながら統合させるのでとっても面白い。福笑いのよう。










大人の遊びっていうのは、銀座のクラブに行ったりプールでワイングラスをチーン、とかではなくて、こうしてアートの世界で何の評価もなくとらわれもなく、自由に遊んで笑うっていうことなんじゃないですかね。子供のときのように。





福祉+アート・デザインの実践の体験。


石と遊ぶ。

「石遊」と名付けましょう。


石を追いかけていると、石に導かれるようにドローイングが行われる。

これは、石の意思なのか、意思が石となったのか。意思をもって石と遊ぶ医師(谷川俊太郎風)。


こうして描かれたドローイング線群も、意思をもつように個性が出て面白い。


それは感情や勢いだったり、無意識のカオスだったり、石の歴史である形に導かれていたり。


デザイナーやアーティストは、自由や無意識という目に見えない世界をどのように社会と接続させるのか、あーでもないこーでもない、と考えて、それもまた無意識を活性化されて楽しいわけです。

ですから、遊び、自由になることこそが大事なんですね。

自由とはかけがえのない尊いものです。








諏訪大社上社の神宝の一つ、真澄鏡(ますみのかがみ)から名前がとられた日本酒の真澄(ますみ)。なんと、1662年(寛文二年)創業です。徳川家宣(江戸幕府第6代)の時代です!


konstでの「遊び」から生まれた無意識をかき混ぜて形を得た創造作品が宝もののようにあふれています。

では、この素敵なイメージ群をどのように旅をさせるのか。



諏訪の名酒「真澄」さんと、konstがラベルをつくります。

水、酒、真澄・・・などの「ことば」の湖から顕現してきたイメージ群をラベリングしたもの。唯一無二で、すべて美しくて素敵です。








このどれかが採用されるのか、複数採用されるのか、はたまたそれはいつなのか?まだまだ未定ですが、こんなこともできますよ、という一つの例です。


福祉施設で作業されている方も、こうして製品化されることで社会的なつながりが生まれます。売り上げも社会福祉に回すことができるので、お金のよい循環も生まれます。「三方よし(近江商人)」です。


WHO憲章での「健康の定義」(1948年)でも、

「健康とは肉体的にも精神的にも、そして社会的にも、すべてが満たされた状態にあること(日本WHO協会訳)」(Health is a state of complete physical, mental and social well-being and not merely the absence of disease or infirmity.)という下りがありますが、まさに「心と社会的なつながり」を創るものは芸術だと思いますし、それはまさに医術そのものではないでしょうか。


優れた医療は芸術であり、優れた芸術は医療です。



そして、そこには愛や優しさや気配りや思いやりやコンパッションが漂っていますし、ご機嫌になる術(わざ)そのものです。


わたしはお酒は飲めないですけど、真澄(ますみ)さんのラベル、早く販売されないかなぁ。わたしはノンアルコールで、「飲む点滴」と言われる甘酒バージョンが欲しいです!





福祉を楽しく美しく盛り上げていきたいという自治体さんや企業さん、ぜひkonstにお声かけください。

業界トップランナーのヘラルボニーさんとは、またまた違うやり方で、変幻自在にやっております。





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