ふくろうの湯@ 和歌山市本町
- inaba

- 3 日前
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和歌山市のふくろうの湯。
ここも不思議な場にたたずむ、パンチの効いた日本有数の超レア温泉だった。



まず立地が不思議。商店街があり、上には商業ビルが建っている。その地下に温泉がある。
ビルの地下から日本有数!の濃厚な高濃度温泉が見つかっている。日本でも5本の指に入るのでは?という高濃度。すごい価値。
温泉には高張性や低張性という表示がある。
これは、浸透圧が高い、ということで、つまりは水に濃厚に何かが溶けている、ということ。
色々なものが溶け込んでいると、濃度があがり、浸透圧があがる。
浸透圧が高いお湯にはいると、皮膚を介して、水が体から抜けていくので(皮膚が浸透膜になって濃度を一定にしようとする)、脱水になりやすい。湯あたりもしやすいが、効いた~~~という実感が得やすい。
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ふくろうの湯
泉質:含鉄―ナトリウム―塩化物 炭酸水素塩強塩温泉
分類:中性高張性低温泉
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泉質名にたくさんの名前が出ているのは、それだけバラエティーに富んだものが含まれている、ということ。
中性【高張性】が珍しいんですが、なんと、溶存物質38110mg/L!です。
一般的には、1000mg/L(1g/L)以上溶けていると、ミネラル豊富なお湯で【療養泉】と言われる傾向があるんです。療養、というのは、気持ちいいだけではなく、医療的な効果が高い、という意味ですね。
そういう目で成分分析表を見てもらえれば、今後の参考になると思います。
1000mg/L(1g/L)以上でキャーキャー言っている中で、38110mg/L(38.11g/L)という数字は驚異的です。
日本で最強と言われる有馬温泉でも、2~3万mg/Lと聞いているので(もちろん変動があり)、溶存濃度で言えば、日本でも5本の指に入るんじゃないでしょうか。秀吉が好んだ有馬温泉と互角に渡り合えるこの濃度は衝撃的でした。
しかも、二酸化炭素も1430mg/L入っている、レアな炭酸泉!(ソーダ水!)ということもあり、大分の竹田温泉(ラムネの湯)にまで行けなくても、和歌山でそれなりの炭酸泉が堪能できる、という・・・。
そうした野暮な理屈はともかく。
実際に長く温泉に入り、体に地球のミネラルを染み込ませ、大満足でした。高品質のお湯。
和歌山市街ちかくには花山温泉もあるし、すごい!和歌山!
看板にある【和み、ぬくもり、ふくろうの湯】・・・なんていう優しいキャッチコピーじゃなくて、日本有数のハードな泉質でした。控えめなところも素敵なんですが。
別料金の岩盤浴も今度行ってみたい。






ちなみに。
和歌山は、和歌+山、と書きますが、和歌と関係あるんですかね。
和歌山の和歌との関連も深堀りしていきたい今日この頃です。
ふくろうの湯
〒640-8033 和歌山県和歌山市本町2丁目 1番地 地下1階 フォルテワジマ
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