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『北斗の拳』 「愛」と「かなしみ」の物語

  • 5月2日
  • 読了時間: 2分

イタリア・メローニ首相は『北斗の拳』ファン。

メローニ首相が来日したとき、『北斗の拳』の作者・原哲夫氏との面会を希望し、ケンシロウとラオウが描かれたサインをプレゼントされた。

『北斗の拳』は、週刊少年ジャンプ1983年から1988年まで連載されていたが、イタリアでも80年代から出版され、今でも高い人気を誇るようだ。



自分も小学生の時に熱心に読んだ。当時のPTAや教育委員会関係者は、「あんな暴力漫画を読んだ子供は暴力的になるので禁止だ!」と、騒いでいた。自分はぜんぜん暴力的にはならなかった。


そもそも、子どもは大人よりも本質をより深く理解している存在だ。大人の方こそが、表面にとらわれている、と、子どもながらに思っていた。



そもそも、北斗の拳のテーマは「愛」と「かなしみ」の物語。


核戦争後にすべてが荒廃した時代の中で、「愛」と「かなしみ」に目覚める物語として描いている。子どもの時にも「かなしみ」というテーマ性の深さを感じていた。



ケンシロウは相手を倒すたびに「かなしみ」を自らの血肉へと変えて強くなっていく。戦う相手も悲劇的な過去を抱えているからだ。



ケンシロウの師匠であるリュウケン(北斗神拳の第63代伝承者)が、

「哀しみを知らぬ者に無想転生は掴めぬ」

と語り、『かなしみを知ること』こそが北斗神拳という武術の奥義であると語った。


北斗の拳でのかなしみとは、他者の痛みや宿命を自分のこととして受け入れることで、それは「愛」と同じことでもあった。


ラオウが最後に無想転生を掴んだのは、ユリアへの愛と自らの死を覚悟したとき。最後に「かなしみ」を知ることで、北斗神拳の奥義を知った。ラオウ「わが生涯に一片の悔いなし!!」として絶命。





改めて北斗の拳を全巻よみなおして、熱中。

少年漫画の深さを改めて知る。原作の武論尊(ぶろんそん)さん、作画の原哲夫さんのコンビは本当にすごい。



ちなみに、武論尊さんは長野県佐久市の出身。プロ漫画家や原作者を目指す若者に無料の漫画塾を主宰され、多くの漫画家が巣立っている。経済的な理由で進学できない若者支援の寄付金で「SAKUコスモス育英基金」も創設された。まさに「愛とかなしみ」を実践する姿に感動だ。





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