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「ラ・トラヴィアータ 〜椿姫〜」@新国立劇場 「生まれ変わる。全てを捨てて」

  • 執筆者の写真: inaba
    inaba
  • 9月10日
  • 読了時間: 2分

出演もされている江原啓之さんにお誘いいただき、「ラ・トラヴィアータ 〜椿姫〜」(ヴェルディ作曲)、オペラ全3幕 を新国立劇場で観劇。


ポスターには

「生まれ変わる。全てを捨てて」

と。


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オペラはやはりすごい。

東京フィルハーモニー交響楽団の生演奏が聴けるだけでも素晴らしき三時間。オペラはイタリア語たが日本語字幕もあり、選び抜かれたワードセンスにも痺れた。


舞台美術は迫力あるし、群像劇として高らかに歌い上げられる磨き上げらるた声の波動は、生演奏とあわせて、波動砲のように深く響く。


ストーリーは、死後の救済、波瀾万丈に生きた人が死の間際、何を思うのか、愛の目覚め、宗教的なテーマも含まれている。

江原さんの多岐に渡るパイオニアとしての活躍も、大きな使命と役割を引き受けてこその視野の広い活動の一環で、色々と勇気をもらう事ばかりだ。

花束に美輪明宏さんの名前もあった。時代を支えたレジェンドたちの思いを、しっかりと受け取り、受け継ぐ時期なのかもしれない。自分自身で真実を見極めながら。


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台風の中、会場のエネルギーとボルテージも沸騰していた気がした。身体は自然界と共鳴するのだろう。


芸術が人間の根源を支える社会基盤そのものであり、芸術教育や芸術の学びが一般的となり、誰もが気軽に芸術を見て感じる社会となり、舞台芸術を支えるスタッフたちの心身のサポートをしっかり行いながら、答えのない芸術を共に探求し追求できる世界。こうしたことが、次の日本の課題なんだろう。これは税金をどう使うか、の問題にも通じるのかもしれない。どんな国を目指すのか、ということも含めて。

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