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「ハレ(非日常)」と「ケ(日常)」の循環の環 「お風呂は人を幸せにする」「ケの日のハレ」 

  • 3月2日
  • 読了時間: 3分

「おふろ部10年サミット」の依頼講演で神戸へ。


おふろ部は、給湯器で有名なノーリツ(NORITZ)さんが主宰している「お風呂」文化を愛する集まり。

1951年の創業時、戦後の復興期に従来の木製風呂よりも熱効率(能率)が良く、お湯が冷めにくいタイル製の風呂釜「能率風呂A型・B型」を開発。熱効率が良く「能率のいい風呂」を普及させたいという想いから「ノーリツ」という会社名になったとのこと。



創業者の太田敏郎さんの言葉「お風呂は人を幸せにする」には、しびれます。







入浴習慣=健康習慣と考えている私としては、ノーリツさんが戦後復興期に「お風呂に入れば幸せになる」と考えた理念は、まさに災害時などで思い知らされる事実です。熊本地震で長くお風呂に入れなかった時「お風呂に入れて本当にほっとした」と家族も言っていました。海外生活でも同じかもしれません。お風呂に入れるという日常は、それだけで既に幸福なのです。


自然治癒力の要である代謝酵素は、37-39度で体内でよく働きます。風邪をひいて熱が出るときも同じ理屈です。入浴や温泉は、「病気じゃないときに健康的に発熱する装置」とも言えるのです。



同じく登壇された東京・高円寺の老舗銭湯「小杉湯」の代表取締役(3代目)の平松佑介さん。「小杉湯となり」など、銭湯を中心にした新しい地域コミュニティを作られたり、2024年には原宿に「小杉湯原宿」をオープン!されるなど、現代的な銭湯文化を牽引しています。


平松佑介さんが銭湯で大切にされている「きれいで、清潔で、きもちいい」という概念(祖父から厳しく言われていた言葉)も、銭湯は「ケの日のハレ」(日常の中の小さな幸せ)という言葉も、しびれました。



「ハレとケ」は、日本の伝統的な時間・生活概念。お祭りや冠婚葬祭などの「ハレ」の日は特別な晴れ姿で心身を豊かにし、普段の「ケ」の日は労働に励む。


「非日常」(ハレ=晴れ/霽れ)と「日常」(ケ=褻)を陽と陰の太極図のように循環させることは、日々を更新させ、心身を更新させる。ネジまき鳥が時の循環のスイッチを押す知恵そのものと言えるでしょう。


現代社会は、刺激的な情報に溢れた「ハレ(非日常)」が日常となってしまう逆転現象が起きています。だからこそ、意識的に「ケ(日常)」の時間を大切にしないと、心身を休むことができません。

特に、「ケ(日常)」の力が弱まると「ケガレ=気枯れ=気の枯れ」が生じると言われていました。



「ケガレ(気枯れ)」に陥ったとき、「ハレ」と「ケ」の循環で気の歯車を回転させることが、日本の伝統的な養生身体リズムの回復とも言えるかと。


「ハレ(非日常)」を温泉、「ケ(日常)」を銭湯・入浴と考えれば、水を介して「ハレ(非日常)」と「ケ(日常)」の循環の環を取り戻すことこそが、血を巡らせ、気を巡らせる養生文化そのものとも言えるでしょう。


会場のアンカー神戸は、神戸三宮阪急ビルの15階にあり、神戸のY字路がよく見えました。




株式会社ノーリツ


小杉湯

〒166-0002 東京都杉並区高円寺北3-32-17


小杉湯原宿

〒150-0001 東京都渋谷区神宮前6丁目31−21 東急プラザ原宿ハラカド B1F


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