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長井朋子「ぬりえのふちがきえていく」@六本木ヒルズA/Dギャラリー

長井朋子さんの個展、「ぬりえのふちがきえていく」を六本木ヒルズにみにいった。

長井さんの絵は、私たちのルーツでもある、全能感に満ち、あらゆる限界や境界を設定しなかった、子どもたちの秘密結社のようなエデンの園を空間に立ち上げる。

絵による結界は聖域を作り、わたしたちがやってきた生命の故郷とリトルピープルを呼び覚ます。

絵と意識とが、ある種の磁場を生み、小さくか弱い、私たちを守り見守り続ける精霊があらゆる境界を越境して遊びに来るような豊かな世界だ。

展示空間にある小さな家を子どもの目で覗いてみると、イエローサブマリンのレコードと共に、なんと自分が書いた本が置いてあるぢゃないか!悶絶した!光栄だ。

いのちを呼びさます作品のなかに、真っ赤な『いのちを呼びさますもの』が仲間にいれてくれて、本も嬉しそうだったなあ!

六本木ヒルズ、ADギャラリーで12.8(日)まで。是非見に行って下さい!

HP

 

長井朋子「ぬりえのふちがきえていく」 長井朋子が描く新しい世界!

会期 2019.11.15(金)~ 12.8(日) 開廊時間 12:00~20:00 会場 六本木ヒルズA/Dギャラリー(六本木ヒルズ ウェストウォーク3階)

 

森や部屋、架空の動物たちや幼い子どもを独特な世界を描き続ける、長井朋子の個展を開催します。

――――――――――――― ぬりえのふちがきえていく。 子どもがぬりえをしている時、最初は線を意識しながら塗っていたのですが、だんだんと、線から色がはみ出し、線は消えて、色が洪水のように溢れかえっていくのを見ました。そんな時に、今回の展覧会のタイトルを見つけました。 それは、規定の枠をずんずん超えて、さらなる未知なるものへの旅の途中のように見え、とても素敵な光景でした。 自分の作品もほとんど下書きをしないです。 未だ見ぬものが見たくて、その一心で絵を描きます。頭の中のエスキースのはるか上の極上を目指しています。 ぬりえのふちは消え、その遥か向こう側にたどり着けた時にこそ、新しい世界が生まれます。

長井朋子

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