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中津川浩章個展「森の神話」@櫻木画廊

中津川浩章さんの個展「森の神話」@櫻木画廊に行く。 上野桜木。スカイザバスハウスのすぐ近く。

野生の狼が獲物を仕留めるときの動きのような、本能としか言えないような身体の動き。 描く行為が獲物に噛みつく本能的な動きになったとき、どういうストロークを描くのだろう。

何かを見る、わけではなく、漠然と見ているとき、頭と体は一体として機能としている。そうした身体の一体性が、不思議と絵の中から感じられた。

書道が、一筆のストロークの中に全エネルギーを(場合によっては全人生を)込めていくようなもので、そのとき、形や文字や意味を読み取るのではなくて、そこに封印されたエネルギーの密度を受け取るようなもの。

森の奥を見ていると畏怖を感じるのは、おそらく森や闇の奥にあらゆる生き物のエネルギーの気配を感じてやり取りされるから。

中津川さんの絵を見ているだけで、エネルギーがやり取りされるのか、とてもスッキリと晴れ晴れした気持ちになるから不思議だ。

11月10日まで。ぜひ!

 

「森の神話」中津川 浩章@Sakuragi Fine Arts (櫻木画廊)(台東区上野桜木2-15-1) 10月29日から11月10日まで

"Mythical Forest" Hiroaki Nakatsugawa Solo Show 29. 0ct. - 10. Nov. 2019

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