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現代 アウトサイダーアート リアル ー現代美術の先にあるものー@GYRE GALLERY

こうしたピカピカの現代的なビルで、人間の魂をむき出しにしたような作品が見れること自体が、素晴らしい。

アウトサイダーアート(アールブリュット)に関しては、単著「いのちを呼びさますもの —ひとのこころとからだ」アノニマ・スタジオ (2017)でも触れた。

今回の展示にある「現代美術の先にあるもの」という表現が素敵すぎて、しびれた。

人間の本能、イメージ世界の根源にダイレクトに働きかける作品は、見ているものの奥深くを揺さぶると思う。

彼らはこういう現実を生きているのか、とイメージ世界でつながることは、多様性を理解する重要な道だ。本来のイメージ世界は、これだけ多様なのだ。わたしたちの多くは、むしろ他者の人工的なキレイなイメージ世界に溺れてしまい、自分のイメージ世界をこそ覗いたことがない人の方が多いのではないかと思う。私たちのオリジナルなイメージ世界の一端は夢の世界にもある。

誰もが創造する「種」を持っていて、その種がどうやって発芽するか、、、そのメカニズムは、不思議の3文字でしか表現できない、ということ。

ただ、種は、水と光と適切な土壌さえ揃えば必ず発芽する。

この展示の全体こそが、まさにそうしたことを表現しているとも思った。

ぜひ原画のエネルギーを感じに、見に行ってほしいです。

 

■現代 アウトサイダーアート リアル ー現代美術の先にあるものー 期間:2019年9月7日(土)〜10月27日(日) 会場:GYRE GALLERY 住所:東京都渋谷区神宮前5-10-1 GYRE 3階 開館時間:11:00〜20:00

HP

 

展示で糸賀一雄さんの素晴らしい文章に触れ、この方の本をちゃんと読んでみようと思った。

(Wikipediaより) 糸賀一雄(1914-1968年)は、日本の社会福祉の実践家である。知的障害のある子どもたちの福祉と教育に一生を捧げた。戦後日本の障害者福祉を切り開いた第一人者として知られ、「社会福祉の父」とも呼ばれる。 その活動と思想を自身が語ったものとして『この子らを世の光に』、『福祉の思想』(NHK出版)がある。 また、恩恵的に光を当ててやるという意味の「この子らに世の光を」ではなく、自ら光り輝く存在であり、そのことを支えていくという意味で「この子らを世の光に」という言葉を遺した。

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