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安田都乃「ancient sound」展@Center for COSMIC WONDER

October 13, 2019

台風翌日の東京を歩く。

 

被害のないところは何事もなかったような日常が始まっていて、台風で飛んできた落ち葉や飛来物もきれいに掃除され、何事もなかったような素振りに、「日本人」の性格を見るようだった。


日本人はキレイ好きだから掃除をする。それは長所。
日本語には、過ぎ去ったことを「水に流す」という言葉もあり、そうした性格も長所として働くこともある。
ただ、都合の悪いこともすべて水に流して忘れる、キレイに表面を整えて真実を見ないふりをする、となると短所に反転する。

 

こうした災害が起きて改めて露呈した色々な問題点を、次へ次へ、未来へ未来へと積み上げていく必要があるなぁ、と。表面をキレイにほどこして水に流して忘れるのではなくて。。。

 

 

台風が過ぎて、あらためて、ああ、人生は一期一会だなぁ、と。
利休の時代の茶の湯の精神がすこし分かった気さえした。


戦国時代では、次回また会える保証は誰にもなかった。
だからこそ、いまここで、こうして生きて会ってている、いまこの瞬間を大切にしましょう。
その思いが凝縮して位相転換して、茶の湯という美学や型へと、当時の思いは凝固されてタイムカプセルのように保存された。


台風翌日は、そうした茶の湯の精神や、一期一会、という言葉の重みが自然に浮き上がってきた。

 

 

 


Center for COSMIC WONDERに、安田都乃「ancient sound」展を見に行く。
よく知っている方々とこうして普通に会える幸せを感じながら。

 

安田都乃さんは、縄文時代の感性を古代から現代へと持ち込んできたような作品で、縄文遺跡周辺の土に植物などを混ぜ、手捻りで形付け、野焼きで作品を作る。

石の造形に着想を得て、自然石から人工の土器という花が咲いたような石と土が不即不離に一体化した作品は素敵だった。

 


土は、すべてを生み出し、すべてを吸収し、生も死も、土と言う根源に帰る。
古代人は「土」という異世界に畏怖や敬意を感じていただろう。

 

オープニングでの声のパファーマンス(安田都乃+ 前田征紀+MAMIUMU)も、言語を人類が生み出す前、洞窟の中で人人が声の共鳴で意思疎通を果たしていたかのような異空間が立ち上がっていて素敵だった。

 

 

 

 

 


Center for COSMIC WONDERでは初の個展、安田都乃「ancient sound」展を開催いたします。

安田都乃は縄文遺跡周辺の土やはたき土に独自の観点から植物などを混ぜ、その土を手捻りにより形成し、野焼き焼成により作品を制作します。

安田は古代人の響き連なる音を自身が制作する作品を通じて現出させようとしています。

それは自然(神)と調和した精神や思想を現代に繋げる行為に感じます。

ご高覧賜りますようお願い申し上げます。


会期:

2019年10月13日(日)− 10月20日(日)

午前11時 – 午後7時

*休館日: 10月11日(金)− 12日(土)

*13日(日)のみ午後1時から開館となります。

安田都乃
1972年生ま
2012年から植物、鉱物、土を源とする制作活動をはじめる
古代の土器形成や野焼きの研究と独自の感覚を繋ぎ作品を制作する
また、1997年の設立当初からCOSMIC WONDERの活動とアート制作に携わる

 

HP

 

 

 

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