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「東方声聞録」(シルクロード能楽会+つむぎね+音楽詩劇研究所)@ハーフムーンホール下北沢

July 4, 2019

先週末の話だが、宮内康乃さんが主宰されている「つむぎね」出演の「東方声聞録」@ハーフムーンホール下北沢 を見てきた。
古代と未来とが衝突してスパークするような舞台。感動したー!

 

 

お客さん全員と創り上げる舞台。
する人とお客さん、する人と見る人、見る人と見られる人・・・そういう二項対立になりやすい垣根を、いかに自然に壊して作り直し、二元論ではない新たな関係性を結びなおすか、ということは、舞台芸術ではなかなか容易ではない。けれど、つむぎねの作品ではそれがとってもナチュラルに美しく行われていて、とても豊かな体験であった。

 

 

ひとりひとりが声を出す、音を出す。小さくても大きくてもいいので、外の世界へ自分を開く。
言葉にならない言葉を出す。
そして、時には森になる。時には動物になる。
自我がとろけたり、自我が生まれたりする。

 

 

声と声、音と音とが全体として自然に調和されることもあれば、不調和になり、カオスになることもある。
水が流れるように、火が燃えるように、部分はそれぞれがバラバラなのだが、全体の場は奇妙な統一感を生みながら揺らめき続ける。

 

 

 

唄の発生、言葉の発生、音楽の発生、芸術の発生、・・・・
そうしたものを静かに共有し体験する時間。ほんとうに素晴らしかった!

 

 

宮内康乃さんには、2017年のアンサンブルズ東京@東京タワーで、UA + 稲葉俊郎として出させてもらったときにも、とってもお世話になった。宮内さんなしではできなかった!と思えるほどだ。

<参考>

●October 24, 2017:「アンサンブルズ東京 思ひ出ぽろぽろ」

●October 17, 2017:「母なる音」

●October 16, 2017:「東京タワーへの鎮魂として」

 

2017/10/15 アンサンブルズ東京 UA+稲葉俊郎@東京タワー(撮影:輿石有佑)

 

 

 

 

 

舞台芸術の根本を問い直しながらも、誰もが豊かに過ごせる時間。参加する人も参加しない人も、すべてを母性的に優しく包み込む舞台芸術。

 

こうした体験は、すべての舞台芸術に関わる人が、体験したほうがいいのではないかなぁ。

今後のつむぎねの展開がさらに楽しみだ!

 

 

 

●つむぎねHP
http://tsumugine.com/

 

 

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「東方声聞録」(とうほうしょうもんろく)
シルクロード能楽会+つむぎね+音楽詩劇研究所による
舞台芸術フェスティバル

日時:2019年6月28-30日
会場:下北沢ハーフムーンホール

出演:音楽詩劇研究所、シルクロード能楽会、つむぎね

声のアンサンブルをつくり上げることに主眼を置きつつ、それぞれが異なった視座とアプローチで、音楽を中心とする文化・民族性・共同性を再考してきた3つの団体──シルクロード能楽会、つむぎね、音楽詩劇研究所。これら3団体が、これまでの活動の成果を同じ場で発表し、お互いの方法と視座を共有しあうことで、アジアの中における東京/日本の《現在地》、そして向かうべき《これから》への展望を描いてゆきます。

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● つむぎね ワークショップ+公演「◎」

あらかじめ完成した作品を発表するのではなく、つむぎねメンバーに加え、観客の皆さん、さらに他2団体の出演者たちとその場でワークショップを行い、リアルタイムに作品を作っていく、ワークインプログレスな表現に初挑戦。同じ“場”を共有した人々と、その場限りに生まれる“生きた”パフォーマンスへの挑戦から、音楽やコミュニケーションの根源的な意味を見つめる。

出演:大島菜央 ツダユキコ 宮内康乃 八幡麻美 観客の皆様 他2団体の出演者
作曲・演出:宮内康乃

* ワークショップは創作の現場に立ち会う体験として、ご覧になっていただくことも参加することも可能です。

 

 

 

 

 

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