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銭湯 殿上湯 という愛

March 2, 2019

五味太郎さんに改めて教わったこと。
好きなものは、好き。好きなものを追求する。


それと同じことに、いいものはいい、悪いものは悪い。いいものが悪く、悪いものがいいのは、ねじれている。そのことも自分にとってシンプルな真理。

 

 

いいひとたちがいる。
高橋さんご夫妻(warmerwarmer主催)の活動もいい。
そして、駒込にある銭湯【 殿上湯(でんじょうゆ) 】をやっている原さん家族もいい!!

 

 

 

ここの銭湯は、とにかく泉質がいい!!地下135Mから汲み上げられた天然の地下水。備長炭でお湯を沸かしている。
塩素消毒をする必要がないので、とにかく銭湯内の空気も澄んでいる。(温泉でも、消毒のため塩素を使っているお風呂が多く、そうなると塩素ガスを吸入しているようなもので。。)
とにかく泉質がいいことに驚く銭湯。温泉と同じ暖かさで、一日体が温かい。

 

 

それもすごいのだが、この原さん家族は、DV被害、自殺未遂、家出、、、そういう人たちを無償で引取り、受け入れ、ご飯を食べさせ、銭湯に入らせ、好きなだけ居候させ、自立したら自分の意志で出ていくように、家族全員で居場所がない人を引き受けている家族なのです。ほんとうにすごいことだ。そう簡単にはできない。個人ではない家族の力だ。だから、いつも知らない人が家の中で寝ているらしい。

いまでも住み込みで働いている人も多い。銭湯は無料。そのかわりに風呂の掃除などを手伝ってお返しする。ご飯はどうぞ、と。

 

 

なんとすごい家族だろう! 児童相談所や地元の学校の人たちも一目置いている家族。

 

 

昔、人が集う場は、「銭湯(温泉)、寄席、神社・仏閣」だった。
今は、時代の急激な変化とともに共同体も急速に失われ、セイフティーネットがなくなっている。居場所を追われた人は、本当に居場所がないし、逃げ場もない。

 

心に傷を受けた人たちは(それは誰にでも起きることだ)、その傷が癒えていくまで(自己治癒力を信じる)、繭のような安全地帯で、人間が本来持っている温かさを滋養としながら、傷が癒えていく時間や場所が必要だ。病院や児童相談所も、ほぼ飽和状態になり、適切にその役割を果たせないでいる。現場は頑張っているが、職員が疲弊している。

 

だからこそ、こうした社会や共同体で、全員でゆるやかに責任を分担しながら支え合う場所が必要だ。
そうした病院のような児童相談所の役割をも、この銭湯の店主は代々担っている。

 

お互い様、おかげ様、逃げ場をつくる、など、原さん家族の言う言葉はシンプルであり、真理や愛を実践されている日々にこそ感動する。


ああ、ここには「情」が流れているな、と。
友情、人情、愛情、、、、そこに「情」という水脈が流れていないと、ドライで便宜的な関係性になる。

 

駒込にある銭湯、殿上湯は、ゆるやかな場や居場所をつくるのは銭湯がするべきだ、との思いがある。
先日も「鼓動」の音楽イベント(風呂ドン!)を銭湯内で主催したり、いろいろな面白いことを企画し、実践されている。

●和太鼓の音が銭湯に響きわたる!『風呂ドン supported by 東京銭湯 -TOKYO SENTO-』を2/24(日)に開催 世界を沸かせた太鼓芸能集団・鼓童の若者たちが、今度は町の銭湯を沸かす

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

まさにこういう社会が、向かいたい未来だ。病院という場がもう一度考え直す新しい共同体ではないのか、と思う。それは美術や芸術や音楽の世界も同じではないかと、自分は思う。

 

殿上湯は、お父さんも、お母さんも、ご主人さんも、奥様も、みなさん家族全員があたたかく、懐が広く、人情味があり、素晴らしい家族。映画以上の現実を日々生きていながら、銭湯でみんなの体と心をほっこりさせる役割も果たしている銭湯。

未来の医療の場を考えるにおいて、いつもインスピレーションをもらう。


鼓動のLiveも、画期的で、面白く、すばらしかった!!!!!
浴槽内に櫓を1日だけで組んだり、そのチャレンジスピリットにも、座布団百枚!!

 

 

ぜひ入りに行ってほしいー。

 

裸になれば、人類みな兄弟。

 

 


殿上湯 -denjyoyu- HP

〒114-0024 東京都北区西ケ原1-20-12
http://denjyoyu.tokyo/

 

2018.4.16 銭湯に住んでみませんか?『殿上湯』住み込みメンバー募集!【北区 / 駒込駅】
https://tokyosento.com/pr/18944/


東京の面白い銭湯特集! 若い番頭が運営する銭湯まとめ
https://www.herenow.city/tokyo/article/sento/3/

 

アートから銭湯に導かれて。浴場を彩るペンキ絵師、田中みずき。

https://kurashicom.jp/4659

 

 

 

 

 

 

 

都市では銭湯、地方では温泉、が、未来の医療の場になるだろうなぁ。

体がゆるみ、心がゆるみ、心がほっこりして、そこに理屈はいらない。体がすべて分かっている。

緊張することが多いこのご時世、安全に安心に体を開いて休んでいいよ、という場を、今という時代が求めていますね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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