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対談「ヒルデガルトの世界―病と命の深部」(臼田夜半)

ヒルデガルトという女性、ご存じでしょうか??

ヒルデガルト・フォン・ビンゲン(Hildegard von Bingen:1098 -1179年)は、ベネディクト会(キリスト教のカトリック教会最古の修道会)の女子修道院長という宗教家でありながら、あらゆる領域を横断し続けた偉大な女性です。ダヴィンチより400年くらい前の万能の天才です。

医学、薬学、音楽、数学、芸術、詩作、言語学、宇宙論、、、あらゆる世界で業績を残しています。多くの分野を独自の視点で探求し続けた女性です。

あらゆる分野において、本当にすごい方で、こういう方がちゃんと医学の歴史のど真ん中に出てくる時代になればなぁ、と。

最初の翻訳本の帯にも、

【「人は何故病むのか?」を、天地創造から掘り下げる】

とあります。

「聖ヒルデガルトの病因と治療」(ポット出版、2014年)という本を翻訳された臼田夜半さんが、

昨年末に「聖ヒルデガルトの『病因と治療』を読む」(ポット出版、2018年)という、翻訳者でしか書けない解説本?副読本?を出されました。

この出版を記念して、臼田さんと対談させていただきます。 トークだけではなく、エルサレム修道会の修道士、オルガニストであるダミアン原田隆文さんのシター演奏(「ヒルデガルトの調べ―立ち昇る香のように」)もあります。

ちなみに、シターは、歴史的には旧約聖書の記述までさかのぼれる古い楽器です。

聖ヒルデガルトの『病因と治療』を本格的に読まれた方も少ないと思いますので、あらためて自分も勉強しなおしながら、臼田さんに質問する形で、共に学べるような場にしたいな、と思ってます。

ご興味ある方は、ぜひぜひ!

======== ■「聖ヒルデガルトの『病因と治療』を読む」出版記念クロストーク

【ヒルデガルトの世界―病と命の深部】@日本出版クラブ4F(出版クラブホール)(千代田区神田神保町1-32):臼田夜半+稲葉俊郎(+シター演奏:ダミアン原田隆文「ヒルデガルトの調べ―立ち昇る香のように」) →●<Fb お知らせ> 

(→チラシPDF

cf.以前、DVDブック「ヒルデガルト 緑のよろこび」にも、解説文書いてます。

音楽家の武満徹さんの『Mirror』というエッセイからこうした言葉を引用しました。

---------------------------- 「音楽は個人がそれを所有することはできない。 が、しかまた、音楽はあくまでも個からはじまるものであり、他との関係の中にその形をあらわす。 しかもこれは社会科学的なテーゼではなく、むしろ神学的主題なのである。 友が言うように、音楽は祈りの形式(フォーム)であるとすれば、人間関係、社会関係、自然との関係、(そして、神との関係)すべてと関わる関係(リレーション)への欲求を祈りと呼ぶのだろう。

たしかに私は、音楽がそこに形をあらわすような関係というものをまちのぞんでいる。」 ----------------------------

まさに、ヒルデガルトは、神や宇宙との関係性を取り戻すために、神学、医学、薬学、本草学、薬草学、音楽、・・・あらゆるものを探求し、統合した一人の女性なのです。

●Hildegard von Bingen - Music and Visions

●Hildegard von Bingen - Voices of Angels - Voices of Ascension

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