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能登半島

November 12, 2018

先週末は石川県まで。能登半島の羽咋まで日帰りだった。

 

羽咋駅から乗ったタクシー運転手さんが別のお寺に連れていき(住所もすべて見せたのに、地元民なのに!)、あやうく遅れるとこでしたが、無事に時間通り到着。

当直明けでそのまま新幹線に飛び乗り、針穴を通すような行程でうまく着けました。

 


お呼びいただいた高野誠鮮さんのお寺は500年近い!歴史のお寺で驚いた!

よく手入れもされていて素晴らしく、とてもいい気が流れている空間。

待っていた部屋の中には、元住職でもある高野誠鮮さんのお父様がマザーテレサと撮った写真もあり、驚いいた(写真撮影しているのが息子である誠鮮さんのため、うつっていなくて残念ー)。

 

ご年配の方も多く出られていたので、なるべくわかりやすく、繰り返しながら(自分の外来も80歳以上の方が多いので、いつもそうしてます)、という感じで話しましたが、うまく自分の思いが 伝わり、ご満足いただけたのならよかったなぁ・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 石川県は、食が豊か、伝統工芸(輪島塗りとか)や能楽もすごく盛ん。金沢21世紀美術館もある。
そして高野誠鮮さんが奇跡のリンゴの木村秋則さんと組んで自然栽培も盛り上げている!なんと面白い土地なんだろう!さすが能登半島!

 

実際、羽咋は学校給食が無農薬の自然栽培で賄われているらしい!!!
これは簡単なようですごいことだ。子どもの食のことを考えて、金沢から羽咋に移住する家族の方も増えていると聞く。自分もすごく惹かれる。

 

 

 

 

食における自然栽培。自然とは何か。農薬とは何か。
この問いは、まさに現代医療とまったく同じ。緊急かつ切実な課題だ。自然治癒とは何か。自然とは、医薬品とは何か。その根源をもう一度考え直し て、舵を切りなおす時代。

 

食も医療も、生きることに関わることで同じテーマを多く共有している。
 今後とも、「自然」を介していろいろと濃く太いつながりが続けれるといいなと思います。

また金沢、行きます!

おかげで新幹線内で読書が弾むはずむ!
 今回はさすがに忙しくてノドグロ食べれなかったー。

 

 

写真は、羽咋から金沢途中の、夕暮れの日本海など。

日 本海ができたのは約2500万年前。
 火山活動でユーラシア大陸と日本列島とが分離。そこでできた空間が日本海。
 日本海の形成は、日本列島が形成された歴史そのものでもある!
2500万年前の地球をしみじみと感じながら。

 

 

 

 

 

 

 


高野誠鮮さんの「ローマ法王に米を食べさせた男 過疎の村を救ったスーパー公務員は何をしたか?」(2012年:講談社→2015年:講談社+α新書)を読みました。

 


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<内容紹介>
 過疎高齢化 により18年間で人口が半分に落ちこんだ“限界集落”の石川県羽咋市の神子原地区を、年間予算60万円で、わずか4年間で立ち直らせた“スーパー公務員”・羽咋市役所職員の高野誠鮮氏。
 神子原地区の米をローマ法王に献上することでブランド化に成功させる。
 農家が株主となる直売所を作って、農民に月30万円を超える現金収入をもたらす。
 空き農家を若者に貸すことでIターンを増やす。
アメリカの人工衛星を利用して米の品質を見抜く。
 『奇跡のりんご』のりんご農家・木村秋則氏と手をむすんで、JAを巻きこんでの自然栽培の農産物つくりを実践し、全国のモデルケースとなるなど、その活躍ぶりは際立っている。
 本書では同氏が手がけたさまざまな「村おこし」プロジェ クトを紹介。
これを読むと、仕事のアイディア力が増す、商売繁盛のヒントになる、そしてTPPにも勝つ方法を学ぶこともできる!

<高野誠鮮(たかの・じょうせん)>
 石川県羽咋市役所農林水産課ふるさと振興係課長補佐。
1955(昭和30)年、石川県羽咋市生まれ。
 科学ジャーナリスト、テレビの企画構成作家として『11PM』『プレステージ』などを手がけた後、
1984(昭和59)年に羽咋市役所臨時職員になり、NASAやロシア宇宙局から本物の帰還カプセル、ロケット等を買い付けて、宇宙博物館「コスモアイル羽咋」を造り、話題になる。
2005(平成17)年、過疎高齢化が問題となった同市神子原地区を、年間予算わずか60万円で建てなおすプロジェクトに着手。
 神子原米のブランド化とローマ法 王への献上、Iターン若者の誘致、農家経営の直売所「神子の里」の開設による農家の高収入化などで4年後に“限界集落”の脱却に成功し、「スーパー公務員」と呼ばれる。
また、2011(平成23)年より自然栽培米の実践にも着手。
 「神子の里」は「全国地産地消推進協議会長賞」特別賞、本人も「限界集落の脱却」により毎日新聞北陸総局長賞など数多くの賞を受賞。
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第1章 「一・五次産業」で農業革命!
 第2章 「限界集落」に若者を呼ぶ
第3章 「神子原米」のブランド化戦略
  「ローマ法王御用達米」に認定!
  エルメスの書道家が米袋をデザイン
第4章 UFOで町おこし
 レーガン、サッチャー、ゴルバチョフに手紙
 第5章 「腐らない米」。自然栽培でTPPに勝つ!
“奇跡のリンゴ”木村秋則さんを口説く
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「役に立つ人が役人!」ということで、硬い硬い役人世界から自由に思考し自由に行動されている高野さん。


 <内容紹介>や<目次>のとこに書かれているように、色々面白い企画を立ち上げ、村おこしをされている方。

 

 自分も硬い巨大組織でのお役所仕事に日々辟易しているので、高野さんの気持ちもよく分かる。

<お役所仕事>とされるものは、【仕事本来の目的】を離れ、仕事そのもの、単純作業そのものが目的化してしまう仕事のことだ。

 

あらゆる仕事は本来的に【誰かのために】ある、と思うのだが、 小さい目的が自己目的化しだすと、小さいサーキットをぐるぐる回り、迷宮に幽閉されたように本来の目的が分からなくなる(もちろん、そういう大きな目的を意図的に巧妙に隠す人もいるようなので困ったものだけど・・)。


 医療も【誰かのため】にあるものだ。それは患者さんだけではなく、医療に携わる全ての人のために、でもある。

 

 <治療する側、される側(=患者)>という二元的な固定化した関係性ではなく、その場に携わるすべての人の幸せのために、医療の存在意義はあるはずなのだ。

 

 

 高野さんは「役に立つ人のことを役人と言うはずだ」と表現していた。
そういう本来的な目的を常に忘れなければ、仕事はぶれないものだ。

 

 高野さんは常識や因習に縛られず(その中では大変な嫌がらせも受けるのだが)誠を貫いていく。
 「誠」は『言うを成す』と書くのだが、まさにその姿勢を感じた。正しいことを言い、そして成し遂げる。

 


 限界集落(高齢者が半数以上)になった石川県羽咋市を再生させるため、小さい自我を捨て大我の意思の元に働く高野さんの後ろ姿はかっこいい。

 

 例えば、神子原、神の子、キリストという連想からローマ法王を思いつき、「ローマ法王に米を食べてもらおう!」というアイデアを思いつき、すぐ実践して成功させている(ローマ法王の前は独自ルートから天皇陛下へお願いしている)。

 

他にも、UFOで町おこしをすることを思いつき、レーガン、サッチャー、ゴルバチョフ に手紙を書いて推薦文をもらうよう働きかける。その行動力はすごい。中間を介さずにダイレクトにその人そのものにアタックするのが一番早いし、やりがいもあるというものだ。今の世の中は中間業者が多すぎて、プロセスがどうなっているのか良く分からないことが多い。


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まずは羽咋の自己紹介を書き、そして、「この羽咋でUFOによる町づくりを始めました。これに対してゴルバチョフ書記長はどのようにお考えになりますか。ご感想と出来れば我々に激励のメッセージを下さい」と書いて出したんです。
その次に書いたのは、レーガン米大統領です。3番目にサッチャー英首相。

 他にもローマ法王など、世界を動かせると言われているVIP120人に手当た り次第書いたんです。
だいたい45%くらい返事が来ました。けっこう来るもんなんです。
それで返事が来たらマスコミに流したんですね。1粒で2度おいしいんです。
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新約聖書「叩けよさらば開かれん(Knock, and it shall be opened to you.)」
という言葉を思い出した。

 

 山浦玄嗣さんの「イエスの言葉 ケセン語訳」では、『keep on Knocking(たたき続ける)』の方が原語に近いとおっしゃっていたような・・。そういう現在進行形のものなのですよね。

 

 

 

ちなみに、能登半島はUFO目撃率が高いことで有名。半島のとんがった場所がそういう意味を持つのだろうか。

 

 小松左京さんの「ゴルディアスの結び目」にある「岬にて」という美しい短編にも以下の様な部分がある。
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クワン師は、その岩棚上のほとんど突端に近い所に、色あせたキャンバスのクッションを置き、荒い茶色の毛布をまとって、沖に向かって結跏趺坐し、瞑目していた。
 「ここは宇宙が一番よく見えるでな。」
・・・・・・
「ここからは地球の姿もよく見える・・・」
 「こういう場所は、さがせば 世界の中にいくらでもある。 私はこの島に年を取りに来た。」
---------------------
「ここは、何度も言うように、地球から宇宙へ向かって突き出した岬だ。
 地球という船の舳(へさき)の一つなんだ。
 宇宙と、その時の流れが自分の中を貫いていくのが感じられ、自分が宇宙の微塵の一つに過ぎず、しかも微塵であってなお宇宙の一員として宇宙と同じ変化を生きていることが感じられる。」
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木村秋則さんと高野さんには不思議な縁がある。
 木村さんが「UFOの中で出会った」という外国人がいる。その外国人が出演したテレビ特番を製作したのが、当時元テレビ局の構成作家でもあった高野誠鮮さんだったのだ!!
UFOという異次元つながりの宇宙的なご縁のお二人なのです。そんなつながり自体が、通常の次元を飛び越えてつながっていて、面白い。


そして、今現在は木村さんとタッグを組み、『自然栽培塾』を羽咋市で開講されている!すごい!

→●羽咋市HP 自然栽培塾

 

 

こうやって色々と面白い人が不思議な縁でつながっていくのですねぇ。
こういう小さい動きが波紋を起こし、この世界を少しずつより良き方向へ導いているのだろう。

 


この本を読んで、現場で働いている人の苦労を垣間見た。自分も実践的な面で色んなことを学びました。
 木村さんが農業の世界で実践されていることとすごく似ていて、その符号にも驚いたものです。

 


 特に印象的なものを羅列すると、

・対症療法ではなく根本治療を
 ・人体政治学、人体経済学の哲学。人体主義は今の資本主義に代わる新しい主義。
・自活・自立できる農村集落
・歳入48兆円の国が28兆円も医療費を払っている。(!!)
・農薬、化学 肥料、除草剤、一番使っているのは日本。
・本来、植物は枯れる。腐る枯れ葉はない。腐るのは微生物が食べている。人間に警告を与えている。
・山の天然栗には虫がいないのに、なぜ人間が育てた栗は虫だらけなのか。もしすべての野菜に虫がつくならば。世界中の野菜をすでに食べつくしている。この世に野菜は残っていない。
・自然栽培では害虫も生態系の一つと考える。すべて必要なものだから不要なものはない。
・「山川草木悉皆成仏」
・名もないような草木にも地球に生まれてきた使命なり目的がある。


こういうことが特に印象に残りました。(職業柄、医療関係のことが自分は気になるようです)


 人間は説得では変わりません。どんなに理屈や理論をこしらえても、変わらないものは変わりません。
ただ、人間は誰かに『感化されて』変わるものです。それは理屈を超えています。
 「あたま」ではなく、「こころ」で感じるものを大切にするのが人間なのでしょう。

 

 

 木村さんも高野さんも、何か人を『感化』していく人。そして、周りの人が否応なしに変容していく。

 

 狭い常識にとらわれず、本来の大きな目的に常に戻ることが大事なのだと改めて思います。


視点をズームインしたり、ズームアウトしたりする。そのレンジを少しずつ広げていくと、人間だけではなく細菌や虫や自然や土や食べ物や宇宙や・・・・、、いろんなものが差別なく自 分の視野に飛び込んでくるものです。

 

この世に存在するものに、無駄なものや不要なものはない。

「あたま」が思いこんでいることは、常に疑わないといけない。

善・悪や有用・無用は、「あたま」を通過している概念にすぎない。

 

色んな人や存在たちが喜ぶような調和あるいい仕事に、未来につながる普遍的ないい仕事に、自分も関わっていきたいものです。(^^

 

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