「横尾忠則 幻花幻想幻画譚 1974-1975」@ggg
ggg(ギンザ・グラフィック・ギャラリー)で開催中の「横尾忠則 幻花幻想幻画譚 1974-1975」(2018年09月05日(水)~10月20日(土))を見に行って、悶絶した。感動した。
この展示は、1974~75年!という40年以上も前に東京新聞に連載されていた小説『幻花』(瀬戸内晴美(現・瀬戸内寂聴))に寄せた挿絵だけを集めた原画集。
なんと、このすさまじくイマジネーションに溢れた絵の原画は、40年以上もこの世界の奥深くで息をひそめて隠れていたらしく、2015年に初めて公開されたとのこと。
この膨大なイラストレーションの数々が、なんと無料ですべて原画を見れてしまう機会。
あまりに衝撃を受け、感動をして、思わず画集も買った。 400ページ近くもあるのに4000円ほどで買えてしまうので、画集にものけぞった。
ただ。
やはり原画に勝るものはない。
一本一本の丁寧で精緻な筆運び。そして絶妙な絵の配置。
ここしかない、という場所に横尾さんのペンの軌跡が置かれる。
さらに、本体の小説とは独立した生命を持ったようなイメージの連鎖と共鳴(UFOや寂聴さん作者本人まであふれてくる)には、文字世界とイメージ世界とのパラレルワールドを感じた。
絵の展示の仕方、空間や音響や照明も素晴らしく、銀座に行かれた時はぜひお立ち寄りください。
ひとつひとつの絵を、穴が開くほど見てもまったく飽きることがない、絵の奥に何層にも絵があるような、すごい絵です。
横尾さんの天才さを、肌感覚で感じれるいい機会。
唖然とあんぐりとしてほしい。
ぜひに。
ギンザ・グラフィック・ギャラリー第368回企画展 横尾忠則 幻花幻想幻画譚 1974-1975 2018年09月05日(水)~10月20日(土) http://www.dnp.co.jp/CGI/gallery/schedule/detail.cgi?l=1&t=1&seq=00000728
東京都中央区銀座7-7-2 DNP銀座ビル1F ギンザ・グラフィック・ギャラリー(ggg)