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こんにちは 太陽の塔

ミクロの決死圏のように太陽の塔の内臓を内部から体感しに行く機会。 とても印象的な時間になった。

同時に瞑想的な時間でもあった。

いままさに自分のなかで消化作業が続いている。化学反応が起き続けている。竈のように。

じっくり自分の中の内臓におさめて、交歓させたい。

でも、言葉にできないかもしれない。

それほど「言葉にならない」体験だったというべきか。念願の体験だった。

内部見学に来た多くの人が 「このオブジェは何の意味があるんですか・・・」と意味を訪ね、

引率のお姉さんも、 「これは未来と過去を意味しています」「五大陸の色を意味しています・・・」 などと、教科書指導要綱のような問答を続けていた。

自分はこう言ってほしかった。 「この空間は意味を越えた世界です。意味が生まれる前とも言えるし、意味の彼岸ともいえます。意味は、あなたの人生の中で、発見していくのです。」 と。

自分は、太陽の塔という存在から、個人の神話を発見していくつもりだ。

駅やモノレールから見えた太陽の塔の第一印象は、

大空に羽ばたこうとしている姿にも見えたし、

この世界の受難(Passion)を一心に引き受けて耐え忍んでいる姿のようにも見えたし、

天のエネルギーを地に伝え、地のエネルギーを天に放出しているようにも見えたし、

地球からまさに生まれようとしている胎児のようにも見えた。

岡本太郎が見据えていた「いのち」の世界は、自分はその聖火の一部をトーチとして受け取り、「いのち」を扱う医療の世界へと受け渡していくつもりだ。

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