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内田輝(あきら)さんの音色

November 24, 2017

内田輝(あきら)さんの、Akira Uchida / OTOTSURE というCDを部屋で流していると、家の空間が中世の教会のように変容する。

祈りそのものだ。

時間の中に溶解していくような感覚になる。

 

 

 

11/21(火曜)に渋谷のオアシス!であるdaylight kitchenで行ったイベント。
未来会議キックオフギャザリング『耳をひらいて、心を澄ます』ライブ&トーク

 

 

 


スペシャルゲストは音楽家の内田輝(あきら)さん。
内田輝さんのクラヴィーコードの演奏は衝撃だった。

 


クラヴィーコードはピアノの原型とも言われる楽器。

 


暗闇の中、ろうそくに一つの炎が灯される。
ゆらりゆらりと炎は揺れる。
陰翳の空間に、聖職者のようなたたずまいの内田輝さんが現れる。


かすかな音が鳴らされる。サックスのかすかな音色。
音はささやき声のようだ。土の中にいる生き物が鳴いているような音が聞こえる。


耳をそっと澄ます。
耳を開く。
全身の感覚を開く。


身体のモードが変わり、聞き手は中世の過去へ、タイムマシンのように運ばれる。


一音一音を愛でるように。
柔らかく、そっと触れるように。

 


音を鳴らす、というよりも、音を受け入れ、迎え入れるような音楽への態度。

献身に祈る聖職者のように。

 


静謐な時を全員で共有する。
その後、トークをする。
なかなか声が出てこない。

言葉と違う世界に行っていた。

 


クラヴィーコードの実物も工芸品であり美術品のようだ。
木の手触りが温かく、そしてやさしい。

 


内田さんは、演奏家であると同時に、クラヴィーコードの作成もする。そして、ピアノ調律師でもある。

 


演奏が始まる前、ピアノの調律を教わった。
ピアノの音に耳を澄ましながら調律を行う。
湖面の水がシーンと静止するような音を探す。そこにあわせて弦の張力を調整する。

音の調律は、自分の全身も同時に調律されていくような感覚に驚いた。
外と内とは、陸と海のように砂浜で分かちがたくつながっている。

 


そうした調律の世界を体感した後に、静謐で繊細な音楽を聴いたため、きいている間は常に「水」のイメージが沸いた。

同時に、楽器が極めて数学的で幾何学的な美しさを持っていたため「数」のイメージも。
そして、音楽に身を浸している時の、シルクロードを逆行してペルシアに渡って聞いているような意識の状態から「夢」のイメージも沸き続けた。

 


「数」は定式化されたもので、「夢」は不定形なもの。
「水」は、その間をつなぐもの。コップに入れば円形の幾何学模様をつくり、こぼれれば不定形に拡散していく。まるで夢の残滓のように。

 


内田輝(あきら)さんの演奏は、こちらの内的イメージを掻き立てる素晴らしい演奏だった。

まるで物語を読んでいるような。神話の中にいるような。

 


「音色」とはよく言ったもので、音の中に色を発見する、イメージ


daylight kitchenでの未来会議は、2018年度から毎月行います。

 


食と医療と世界、文化や音楽や芸術。
そうしたものが有機的につながりながら、それでいて、ただ話して終わりなのではなく、何か具体的な創造につながる会にしていきたいと思います。


daylight kitchenのおいしいおいしい食事があるのも、本当に豊かな時間。
今回も、とてもおいしい食事に、全身の細胞が喜んでいました。
今後も楽しみ!
ゼロ回目にふさわしい素晴らしい時間を、ありがとうございました!

 

 

 

 

 

 

 


内田 輝 uchida akira - studio baroque voice -
 

daylight kitchen

 

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