「スイングがなければ意味がない」(It Don't Mean a thing)
「スイングがなければ意味がない」(It Don't Mean a thing)は、Louis Armstrong & Duke Ellingtonというスーパースター同士の夢の競演のLPで聞いている。
「The Great Reunion」1961年のLPだ。
1曲目がIt Don't Mean A Thing (If It Ain't Got That Swing)で始まる。
ほんとうに名曲だ。からだが勝手に動き出すようなメロディー。
この曲の解釈は、Ella Fitzgeraldも素晴らしい。 こうして音楽家の人たちがあらゆるパターンを重ねて行って立体的になっていくプロセス自体が美しい。
「みみずくは黄昏に飛びたつ」(川上未映子,村上春樹)も読んでいる。
作者の語りの中に含まれる倍音に、耳を澄ますように。
「ぼくがいつも言うことだけど、優れたパーカッショニストは、一番大事な音を叩かない。それはすごく大事なことです。」 「リズムがなければものごとは始まらない」
やっぱり村上春樹の作品には、時間軸とリズムをつくるためにも、音楽が必要なんだなぁ、と思う。
音のリズムは、そこに流れをつくると同時に、意識のレイヤーを上下してスイングする力も持つから。
なぜこの話が出てきたかと言うと、
村上春樹さんの『意味がなければスイングはない』を突然読みたくなって、つまみ読みしているから。
論じられているのは下記の方々 ・シダー・ウォルトン ・ブライアン・ウィルソン ・シューベルト ・スタン・ゲッツ ・ブルース・スプリングスティーン ・ゼルキンとルービンシュタイン ・ウィントン・マルサリス ・スガシカオ ・フランシス・プーラング ・ウディー・ガスリー
この本を読むときは、やはり「スイングがなければ意味がない」を聴かないと「意味がない」!
●1974 - Ella Fitzgerald - It Don't Mean a thing
●Ella Fitzgerald & Duke Ellington - It Don't Mean A Thing If It Ain't Got That Swing
●Duke Ellington - It don't mean a thing (1943)
●It Don't Mean A Thing - Louis Armstrong & Duke Ellington
●Tony Bennett - It Don't Mean a Thing If It Ain't Got That Swing (from MTV Unplugged)