藤井風さんという光 「HELP EVER HURT NEVER」

藤井風さんのような存在を見ていると、新しい感性をあらゆるレイヤーで持つ人こそが、新しい時代を切り開いていくなぁ、と改めて。とても霊性の高い人だ。

----------------- 【報ステ特集】藤井風さんコロナ禍で共感…死生観(2020年9月22日) https://www.youtube.com/watch?v=HCkm1BVNzF8




新型コロナによる緊急事態宣言が出ていた5月、新人アーティスト藤井風さん(23)の1stアルバム「HELP EVER HURT NEVER」(常に助け決して傷つけない)が音楽チャート1位になりました。音楽性の高さと歌詞の深さがネットを中心に話題になっています。がまんの毎日を送る多くの人々が共感したものは何だったのでしょうか。 これは地上波放送にインタビューを追加した完全版です。 -----------------



藤井風さんの1stアルバムのタイトルは、「HELP EVER HURT NEVER」(常に助け決して傷つけない)というもの。

何度聞いても深く染み入る素晴らしいアルバム。

海外のカバー曲も秀逸で鳥肌が立つ。





藤井風さんは、最初から一人で世界に向けて窓を開け続けている人なので、Youtubeでもぜひ聞いてみてほしいです。

Fujii Kaze

https://www.youtube.com/user/harisenbonreiko


●藤井 風(Fujii Kaze) - "優しさ"(YASASHISA) Official Video




●藤井 風(Fujii Kaze) - "帰ろう"(Kaerou) Official Video



●藤井 風(Fujii Kaze) - "何なんw"(Nan-Nan) Behind The Scenes







横尾忠則さんが三島由紀夫から言われた言葉 ----------------- 「タテ糸が芸術だとすると横糸が礼節だ。その二つの交点に霊性が宿る。地上的な作品を作りたければ無礼でいいだろうが、天に評価される作品を創造したければそこに霊性が宿らなければならない。」 ----------------- こうした言葉を体現しているような気がする。





村上春樹さんが、騎士団長殺しという長編小説を書いた後のインタビュー、『暗闇の中のランタンのように』(文學界 2019年9月号)の一節。 ----------------- 「やはり、一番暗いところを抜けないと、回復はないと思うんです。一度出ていった人を再び受け入れるということは「赦し」です。 赦しというのは、本当に暗いところをくぐって、そこから抜け出すことによって、初めて出てくる感情だと思う。 ・・・・ 「赦しの感覚は、善とか、悪とか、光とか、闇とか、そういう判別を越えたものです。それを得るためには、「騎士団長」という「想念」をいったん自らの手で殺す経験が必要です。そうすることで初めて「赦し」というものが得られるのではないかという気がします。」 -----------------


「赦し」という宗教的な境地に、藤井風さんはいると思う。

単なる諦めでもなく、抑圧でもなくて。ニーチェのいう『善悪の彼岸』へと、深い悩みと葛藤の末にたどりつき、「赦し」の境地へと至らないと、今からの時代は先に進んでいけない。 あまりにも人間社会が創り出した穴は深く闇も強大で、SDGs含め、世界市民の意識で時代を切り開いていくには、強い霊性の力が必要だから。


コスモポリタン(cosmopolitan)(「世界市民(コ スモポリーテース)」)という言葉は、紀元前5世紀頃の哲学者ディオゲネスが最初に使った言葉。彼はあえて浮浪者に身を落としながら、禁欲と質素を旨とし、自己のプライドを高くもち、自由を体現して生きた人物だ。


「世界(コスモス)」は「法(ノモス)」に、また「法(ノモス)」は「世界(コスモス)」に互いに調和し合い、「法に従う人」は「世界市民(コスモポリーテース)」で、人間は世界全体を統御している「自然(ピユシス)の意志」に自らの行為を添わせることになる、と。これはディオゲネスの言葉。

古代ギリシア時代の哲学者であれば現代にどういう行動をするのか、ということを切実に考えてみる価値がある。山形ビエンナーレ内での坂口恭平くんとの対話の中でも、強く感じたこと。






藤井風さんだけではなく、女性アーティストも素晴らしい感性、芸術的鍛錬と悦び、深い哲学、そうしたものを兼ね備えた方が多く、新しい時代の息吹を感じるなぁ。 アーティストが、すこし先の未来を、別の形に変換して見せていると思う。

山形ビエンナーレ2020でも感じたこと。


例えば、角銅真実さん、カネコアヤノさん、小田朋美さん。 他にも多くの方が、この世界へのstatementを高らかに表明している。

自分も個という聖域を侵されずに世界へと表現する一員でありたい。



角銅真実さん ●Manami Kakudo - one day at waltz https://www.youtube.com/watch?v=s8pEpezUy6o




カネコアヤノさん ●【LIVEWIRE】2020.7.5 カネコアヤノ@伊豆スタジオ ライブダイジェスト | Kaneko Ayano @IZU Studio Live Digests https://www.youtube.com/watch?v=3mTXStw_lpY




小田朋美さん ●CRCK/LCKS(クラックラックス)『窓』MV https://www.youtube.com/watch?v=QBuuVlA-2qs



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