花山温泉 薬師の湯@和歌山市
- inaba

- 10月20日
- 読了時間: 2分
和歌山市街で突然現れる花山温泉。

地下500m(東京タワーより深い場所)から噴き出す炭酸ガスで自噴している。まさに地球の力、地球の音。
花山の薬師如来には、古来から天皇が熊野詣でをするとき立ち寄ったとされる場所。
その時には温泉は出ていなかったようだが、すごい圧が地下から押し出されていて、その見えざる力は古代の人が聖地として守ろうとしたことにもつながっているだろう。
1500年ころにはこの巨大なお寺は戦禍で焼失するも、聖地が聖地であるといわれるところで、1960年代に温泉が噴出。
今でも炭酸ガスの噴き出す力だけで温泉が噴出していて、地球の恩恵を受けて温泉に入らせてもらう。





花山温泉の泉質は【二酸化炭素・鉄-カルシウム・マグネシウム-塩化物泉】。これだけ泉質名に名前がずらずら出てくるのは珍しく、つまり、それだけ多様な物質が混在している、ということ(20%以上含有していると泉質名として表示できる)。
二酸化炭素が溶け込むためには源泉は低い必要があるので、源泉温度は26度くらい。
だから、炭酸ガスがブクブク泡のように出る源泉も冷泉(霊泉)として大切に使われている。
湯舟には26度の冷たい源泉だけではなく、38度、40度、42度、と、いろいろな温度の湯船があり、あっちに入ったりこっちに入ったり、ぷわー、、と深呼吸しながら入っていると1時間くらいはあっという間。
二酸化炭素だけではなく、鉄があるので、空気に触れると鉄分が酸化して茶褐色に変化して、黄金色がうつくしい。
カルシウムが析出して湯の花となっている。

「湯の花」って言葉、そもそもセンス良くないですか?
「湯に咲くお花」ですよ。Caは時に湯船の淵に色が変化して縁にもなるので、それもまたアート作品。
もちろん、湯船の写真は撮影できないので入ってもらうしかないのですが。
和歌山駅から車で7分くらいの場所に地球の声が聞こえてる場所があること自体がすごい。
Made in Earth。
Made in Wakayamaでも、Made in JAPANでもなく、Made in Earth。
和歌山はぜひこの言葉で温泉・湯治をひろめていっていただきたいです。
花山温泉 薬師の湯
〒640-8303 和歌山県和歌山市鳴神574

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