渡辺真也「ポニョCODE: 『崖の上のポニョ』に隠された宮崎駿の暗号」三元社 (2021/12/8)

渡辺真也さんの新刊「ポニョCODE: 『崖の上のポニョ』に隠された宮崎駿の暗号」三元社 (2021/12/8)という本は(12/8はジョンレノンの命日?!)、ものすごーーい驚愕の本です。怒涛の432ページ!


『崖の上のポニョ』をここまで深く解釈した人は、世界で彼一人と言えるのではないでしょうか。

タイトルからは、ポニョを見た上での彼なりの連想のように思えるかもしれないのですが、直感を理性の力で地下100階まで深く掘り進めていくと、宮崎駿監督が創作の源泉、インスピレーションの源泉としている深い深い無意識と、ほぼ同じ深さまで到達しているのでは、と思います。


この本を1冊読むだけで、参考文献にある100冊近い本を読んだ気になれるような、一粒で何粒分もおいしい、摩訶不思議な本なのです。

自分も読めば読むほど顎が外れそうになりました。帯本も思わず熱く情熱的に書いてしまいました。


渡辺真也さんはアートキュレーターから映画監督になり、その後こうした驚愕の学者以上の本を一気呵成に書きあげ、テンプル大学講師もされていて、まあすごいです。


ふと思い出したのは、竹倉史人さんが「土偶を読む――130年間解かれなかった縄文神話の謎」晶文社 (2021)という本で、第43回サントリー学芸賞を受賞されましたが、竹倉さんも縄文の専門家ではないんですね。ただ単純に子供のような素直な目で観察し、追求し続けた結果、誰も発見できなかった土偶の本質を一人で発見した方なわけです。人間的にもとても素敵な方で。


渡辺真也さんも、常人離れした観察力と狂気に近いほどの追求力があり、「ポニョCODE」は歴史に残る書と、私は思います。伝説になる本だと思い、お世辞抜きで帯文(檄文?)書いています。

ぜひ、ポニョのアニメと共にお読みください!



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呼応し合う魂の謎の解読──

巨大な磁場を抱えて生きる人は、やってきたものを変換し、解き放ちながら生きていく運命を背負う。人が不思議な通路を介して呼応し合うことは魂における謎だ。世代を超えて何かを継承することは、生きる意味に含まれているだろうか。神話と現代、直観と理性を溶け合わせ、困難な仕事をやり抜いた本書は、時の記憶に永久に刻まれるはずだ。

稲葉俊郎(医師・医学博士)

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(*出版直前にジブリからアニメ画像使用許可が出たことで、表紙が急きょ変更になっています!)














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<著者について>

1980年沼津市生まれの映画監督/インディペンデント・キュレーター。ニューヨーク大学大学院シュタイナート教育学部修士課程修了後、イーサン・コーヘン・ファインアートにてギャラリー・マネージャーを2年務め、アートキュレーターとして国民国家に焦点を当てた国際美術展をアメリカ、スイス、ドイツ、日本等で開催。東京都歴史文化財団東京文化発信プロジェクト室を経て文化庁新進芸術家海外研修員(2011-2013)。ベルリン工科経済大学造形文化学部で4年間教鞭を執る傍ら、『ユーラシアを探して―ヨーゼフ・ボイスとナムジュン・パイク』(三元社)にて同大学造形学部博士課程を修了。美術史博士。初監督映画『Soul Odyssey―ユーラシアを探して』(2016)でインドネシア世界人権映画祭優秀作品賞、ストーリー賞を受賞。主な美術展に「アトミックサンシャインの中へ―日本国平和憲法第9条下における戦後美術」(2008-2009)、「ナムジュン・パイク 2020年 笑っているのは誰 ?+?=??」(2016- 2017)、「はじまりの線刻画―アイルランド・スカンジナビアから奄美群島へ」(2018)等。テンプル大学講師。

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11月25日(木)の夜8時よりテンプル大学ジャパンにて出版記念イベントもあり、Zoomでのライブ中継もあるようですー。

イベント詳細




●渡辺真也「ポニョCODE: 『崖の上のポニョ』に隠された宮崎駿の暗号」三元社 (2021/12/8)

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