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希望ある未来の空間 ~ 森、道、市場 2024

森、道、市場 2024 の感想。


今回の会場は海でしたが、元々は小さい規模でのイベントからはじまり、当初は森から始まったということで、森の言葉が残っているようです。


「森、道、市場」で素晴らしいと思ったのは、「市場Market」がメインとしてつくられているということ。

しかも、日本全国から面白く個性的で唯一無二の屋台が出ていて、飲食店なんだけどTシャツやシールを作っていたり、特定の業種というよりも、場や空間という広い意味でのお店をやっている方が多く、そうした多様で個性的なお店を見ているだけでも面白い。


コロナ禍の中で、「場」に集まれなかった時期が長かったからこそ、私たちが「個」だけのバラバラな存在ではなく、「個」がどういう「場」に集うことで、「個」と「場」が高めあうような関係性が作れるのか。そうした壮大な社会実験のプロセスであるとすると、「森、道、市場」は素晴らしい場です。

マーケットで誰もが参加できる場の空間の中に、生の音楽が流れ、空間をさらに振動させて、命あるフィールドに変容させている。














「森、道、市場」は、遊園地をそのまま貸切っているので、子どもも遊具に乗り放題で、それも楽しく。











「森、道、市場」の会場(大塚海浜緑地「ラグーナビーチ」)はそのまま海につながっていて、てくてく歩いていると自然に海へとつながる。


環境世界から引っ張られるように知らぬうちに裸足になり、砂浜を歩き、海水を感じ、貝や蟹などの生き物を探し、森くらしの自分たちには海の存在は貴重で。









生命の原始は海からやってきた。海は深い無意識の象徴でもあり、この波打つ表面の奥底には、人間が誰も知らない未知の世界がつながっている。海は水であるにも関わらず、陸上生物の人間は海水の塩水は飲むことができず、海での遭難は一気に死の世界にも通じしてしまう畏怖もある。









漂流している貝はひとつひとつ拾って観察しているだけでも面白く、模様と形の中に、人生と同じようなその生きた歴史を感じる。骨もあった。


森に住む軽井沢の子どものお友達に、海の香りがする貝を、ちゃんと配ってくれるたかなぁ。







「森、道、市場」は、とても素晴らしい場でした。

窮屈で息苦しい未来と違って、希望ある未来の空間。

音楽や芸術や滋養と創意工夫あふれる食の世界。

こちらの未来にこそ、進みたい。




夜。満月の光と海面に浮かぶ月光もゆらゆらと幻想的でした。





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