宮沢賢治『世界がぜんたい幸福にならないうちは個人の幸福はあり得ない』

外来の患者さんの4人に1人から、「先生、今朝の信濃毎日新聞の一面に出てましたね」と言われ、最初は何の内容か分からず、びびってました。 が、緊急事態宣言解除後の軽井沢の内容でした。 そういえば、昨日取材受けたなぁ、と思い出しまして。


「不安を煽るムードで記事を作るのはやめてほしいです。書き手の無意識はテキストから伝わりますし。

誰からの命令でも支配でもなく、個人個人が正しい理解のもとに自立して行動できるような、そんな記事にしてほしいです。」と話したことがうまく伝わったのかどうか、、、分かりませんが、こういう記事です。







新聞一面に載る、というのは、一瞬ゾットしますが笑、患者さんからは知ってる人が一面に載ってるだけで嬉しそうだったので、それはそれでよしとしたいです。



多くの人が、精神的に追い詰められて苦しんでいます。 閉塞した家庭の中で、逃げ場のない子どもたちが一番心配です。 そうして追い込まれた親たちも大人たちも、軽井沢に来て自然に触れ、気持ちをリフレッシュさせ意識状態を更新させて、心も明るく晴れやかになるのならば、屋根のない病院といわれる軽井沢に来てほしいです。


そのためには「どんな振る舞いで感染が広がるかを理解して行動することが大事」です。

自分の考えは、もちろん尊重されます。同時に、場全体の考えや規則も、もちろん尊重されます。

両者がともに尊重される妥協点をこそ、常に探り続けなければいけません。



宮沢賢治も「農民芸術概論綱要」でこう述べています。

--------------------------- 『世界がぜんたい幸福にならないうちは個人の幸福はあり得ない 自我の意識は個人から集団社会宇宙と次第に進化する この方向は古い聖者の踏みまた教へた道ではないか 新たな時代は世界が一の意識になり生物となる方向にある 正しく強く生きるとは銀河系を自らの中に意識してこれに応じて行くことである われらは世界のまことの幸福を索ねよう 求道すでに道である』

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どういう社会をつくっていくのか、ひとりひとりが何を考えどう行動していくのか、自然界の中で人工社会をわがもの顔でつくってきた人間が、自然界に試されているような気がしてます。




宮沢賢治「農民芸術概論綱要」

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結論


……われらに要るものは銀河を包む透明な意志 巨きな力と熱である……


われらの前途は輝きながら嶮峻である

嶮峻のその度ごとに四次芸術は巨大と深さとを加へる

詩人は苦痛をも享楽する

永久の未完成これ完成である


理解を了へばわれらは斯る論をも棄つる

畢竟ここには宮沢賢治一九二六年のその考があるのみである

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